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哲学者と物理学者のみる俳句

哲学者にとっての俳句とは・・・

河合隼雄 「全対話」Ⅱ ―ユング心理学と東洋思想―

 第三文明者発刊 初版1989年(H元年)6月16日初版発刊

ユング深層心理学の日本における第一人者、河合隼雄先生の対談集

各分野の第一人者が、ユング心理学をどうとらえているかを、対談を通して語る面白い著書・・・・

対談:河合隼雄―梅原猛

「日本人は仏をどううけとめてきたか」

そのなかの一節に、梅原日本学とも言われるジャンルを確立した、哲学者梅原猛が俳句について語る部分がある。

哲学者の捉えた俳句とはいかなるものか。

「ぼくはね、俳句というほどつまらん芸術はないと思っていた。ぼくの学生時代に、桑原先生は第二芸術って言ったけど、ぼくは第二芸術でもよすぎて、あれは第四芸術だと思っていたんですよ。何故かと言うと、十七字で人生の真実を述べられるはずはない。而もその中に、なんで季節の言葉を入れなくちゃならないか。季節の言葉なんて不自由なものが僅か十七字の中には入っているのは困ったものだというふうに思ってたんですよ。だけど、今は考えが違ってきた。やっぱり俳句というのは日本の文学の終局の完成体だと。それはただ季節の文学と云うんじゃなくて、人生そのものが大きな循環の中にある。すべての生きとし生けるものはそういう循環の中にいる。そう云う哲学が俳句の背後にある。そう云う宇宙の大循環の中にある生きとし生けるものを十七字で象徴的に表現するんだと思う様になった。どうもこのごろは、第四芸術どころか、第一芸術だと、ぼくは考えをあらためるようになったんですけどね。(笑)」

※ 第二芸術論 とは

岩波書店の雑誌『世界』1946年11月号に掲載された桑原武夫の論文

俳句という形式は現代の人生を表しえないなどとして、俳句を「第二芸術」として他の芸術と区別するべきと論じたものであり、当時の俳壇に大きな論争を引き起こした 近代化している現実の人生はもはや俳句という形式には盛り込みえず、「老人や病人が余技とし、消閑の具とするにふさわしい」ものとして、強いて芸術の名を使うのであれば「第二芸術」として区別し、学校教育からは締め出すべきだという結論を導き出している

一方、1976年の講談社学術文庫版において、桑原は「第二芸術」発表当時、西欧中心主義への反省が欠如していたと回想している

※ 桑原 武夫(くわばら たけお、1904年〈明治37年〉5月10日 – 1988年〈昭和63年〉4月10日)は、日本のフランス文学・文化研究者、評論家。京都大学名誉教授。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。位階・勲等は従三位・勲一等。人文科学における共同研究の先駆的指導者でもあった。芸術・思想・社会・教育など文化全般に通じ、共同研究を推進。その成果は『ルソー研究』(1951年)などの著作に結実した。『第二芸術ー現代俳句について』(1946年)での俳句批判は物議を醸した。 (以上 ネットウィキペディアより)

私見:桑原先生の、俳句第二芸術論は、敗戦という日本の状況から、ある意味、国内での価値の反転現象が起こり日本の伝統的文化思想は何でもかんでも有害無価値なものという様な意識が、特に先進的知識人の中に芽生えていたのかも。其の有識者たちの西欧へのあこがれが先行し過ぎた結果生まれたものとも云えなくもないと思う。

次に科学者物理学者の捉えた俳句とは・・

寺田寅彦「俳句と地球物理」からの一文

Ⅲ章 俳句と宇宙―天文と俳句より

芭蕉の句を例にとり科学者の目で鑑賞した面白い一文・・

・・・・・

 「あかあかと日はつれなくも秋の風 」 松尾芭蕉

と言う句がある。秋も稍更けて北西の季節風が次第に卓越して来ると本州中部は常に高気圧に蔽われて空気は次第に乾燥して来る。すると気層は其の乾燥度を増して、特に雨の後など一層そうである。それで大気を透して来る紫外線に富んだ日光の、乾燥した皮膚に対する感触には、一種名状し難いものがある。

そうしてそれに習々たる秋風の感触の加わった場合に此等のあらゆる実感の複合系⁻コンプレキスを唯十七字で云い尽くせと云われたとして巧みに此れを仕遂げ得る人は稀であろう。それをすらすらと言いおおせたのが此句であると思う。それだから、凡ての佳い句がそうである様に、此句も亦一方では科学的な真実を捕えて居る上に、更に散文的な言葉で現し難い感覚的な心理を如実に描写して居るのである。此句の「あかあか」は決して「赤々」ではなくて、からからと明るく乾き切り澄み切って「つれない」のである。而も「つれない」のは日光だけでもなく又秋風だけでもなく、此処に描出された世界全体がつれないのである。

斯う云う複雑なものを唯十七字に「頭よりすらすらと云ひ下し来」て正に「黄金を打のべたやう」である。ところが正岡子規は句解大成と言う書に此句に対して引用された「須磨は暮れ明石の方はあかあかと日はつれなくも秋風ぞ吹く」と云う古歌があるからと云って、芭蕉の句を剽窃であるに過ぎずと評し、一文の価値もなしと云い、又仮に剽窃でなく創意であっても猶平々凡々であり、「つれなくも」の一語は無用で此句のたるみであると云い、寧ろ「あかあかと日の入る山の秋の風」とする方が或いは可ならんかと云って居る。

併し自分の考は大分違うやうである。此の通りの古歌が本当にあったとして、これを芭蕉の句と並べて見ると「須磨」や「明石」や「吹く」の字が無駄な蛇足であるのみか、此等がある為に却って芭蕉の句から感じる様な「さび」も「しおり」も悉く抜けてしまって残るのは平凡な概念的の趣向だけである。

この一例は、俳句と云うものが映画で所謂カッティングと同様な芸術的才能を要するという事の適例であろう。平凡なニュース映画の中の幾呎かを適当に切取ることによって、それは立派な芸術映画の一つのショットになり得る。一枝の野梅でも此れを切取って活ける活け方によって、其れが見事な活花になるのと一般である。・・・・

  • 私見 : つれなくも:季節の移り変わりの無常観をあらわすと同時に、知人である俳人(小杉一笑)の死を悼む心情をも含む語か
  • しほりーしをり : 
  • 〈萎(しを)る〉の連用形というのが通説であるが,近年〈湿(しほ)る〉の意に解すべきだという説がある。蕉門俳論では〈しほり〉と表記するのが一般的。去来は〈しほり〉は〈一句の句がら〉〈一句の姿〉〈一句の余情〉にあるという。また《俳諧問答》では〈しほりと憐れなる句は別なり。ただ内に根ざして外にあらはるゝものなり〉とも言っている。これらによれば〈しほり〉ある句は,憐れなる句と句がら,姿,余情において近似したところがあるとみられる。早く中世の能楽,連歌で,わが身を愚鈍と思い侘(わ)ぶ心から発した〈しをれたる風体〉というのがあるが,そのような心理から,すべての物にあわれを感じ,それをさらりと余情に反映させた場合の句を〈しほりある句〉というのである。芭蕉は許六の句〈十団子(とおだご)も小粒になりぬ秋の風〉を〈此句しほりあり〉と評したという。これは〈秋の風〉のあわれを〈小粒になりぬ〉という言葉で,句の姿,余情にさらりと表現した手腕を褒めたものであろう。 執筆者:堀 信夫 ウィキペディアより

松尾芭蕉が、俳聖と云われる存在ならば、正岡子規は近代俳諧の父とも云うべき存在であろうか。その正岡子規の、論評を、科学者の目で捉えた解釈で真っ向から反論しているのは、同時代を生きた物理学者者として又文学者としての気概が感じられて面白い。とは言え、子規を完全に否定しているのではなくおなじこの章の他の個所では、敬意を表している部分もある。認める処は認めているわけですね~

また、一般的には、この句と比較される短歌としては、古今和歌集で藤原敏行朝臣が詠んだ「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」があげられることが多いようです。

正岡子規(1867―1902)寺田寅彦(1878-1935)



因みに、寅彦の言う蛇足にはなりますが、私にとって「あかあか」と詠んだ短歌で秀逸と思う歌は鎌倉時代華厳宗僧侶・明恵上人の歌

「あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月」                                (=^・^=)



簡易易占文言 下經

易入門(黄小娥著―2004/4/15改訂初版)より

※占法参考:易入門&易占入門(高木彬光)太陽創刊200号記念版S59/12         爻変1~6 (仕事・愛情・金・一般☞6爻×4 4種大吉◎吉〇小吉△凶×

因みに人間社会を表す爻のの意味合いは簡潔に言えば              初爻の位が一番 低く位であり、上爻が一番高く尊い位でと云う事で現代社会においては 初爻が平社員・・段々と昇進して五爻が社長代表者・上爻は会長と云う事になります。年齢でいいますと 初爻→10台 二爻→20代 三爻→30代    四爻→40代 五爻→50代 上爻→60代以上と云うくらいの目安でしょうか。

31. :物事を敏感に感じる感受性が重要 理屈・相談ではなく直観による行動 即決断行動が大事な時                               :咸→感 人の心の動き

沢山咸☞艮下兌上(全般△△△△△△全24爻計☞◎0〇5△12×7)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×△〇〇〇× 金‐××××△×

32. :恒常・恒産・恒信(心)いつも同じ状態を保つ現状維持 妄りに方針を変えるのは非 着実に進めば吉                         :お茶漬けの味

雷風恆☞巽下震上 (全般△〇△△〇△全24爻計☞◎1〇4△11×8)

仕‐×〇△△△× 愛‐×△×△◎△ 金‐×△××〇×

33. :遁に同じか逃れるの意 衰運の時立場に恵まれていない場合は何事も非 一時撤退次を待つ 功成り名を遂げた者には吉                遯:寂びれゆく町 三十六計逃げずにしかず

天山遯☞艮下乾上(全般△△△〇〇◎全24爻計☞◎3〇7△9×5)

仕‐△△△〇〇〇 愛‐××〇××△ 金‐△×△〇◎◎

34 大壮:全てが時の勢いにつれ盛んとなる時期進みすぎの傾向も有 壮麗壮挙壮図等々華やかで大掛かりなこと 動いて吉                    大壮:勇み立つ馬 全てが大掛かりな意

雷天大壮☞乾下震上(全般△△△〇〇△全24爻計☞◎1〇6△10×7)

仕‐×〇△◎〇△ 愛‐×△×〇△× 金‐×△×〇×△

35. 晋:全ての活動の始まるとき気を引き締め前進で目的に向かうべしすべて明るい方向へ前進する卦                                  :進に同じ 希望に燃える明るい朝(太陽が地平の上に)

火地晋☞坤下離上(全般△〇△×〇△全24爻計☞◎2〇9△10×3)

仕‐〇〇△△◎〇 愛‐△◎〇△〇△ 金‐×〇△×〇△

36. 明夷:何事にも明がない時足元不安定行動するは危険 時間に余裕を心のが必充実が要嫉妬の対象となり易い時を待つ覚悟                      明夷:明るさを破る意 地下に没した太陽

地火明夷☞離下坤上(全般×△〇△××全24爻計☞◎0〇2△6×16)

仕‐×△〇△×× 愛‐××△××× 金‐××△×××

37. 家人女性的家庭的 急速な事業の発展等は望めない問題解決には有識者の意見に従って吉                                 家人:火を守る女 

風火家人☞離下巽上(全般△△×〇〇〇全24爻計☞◎4〇9△10×1)

仕‐△△△〇◎△ 愛‐〇〇△◎◎△ 金‐△〇△◎〇〇

38.:火と沢の組み合わせ表面上は正反対だが内面的には一致協力のできる関係小事に吉日常生活問題なし新規事業は要注意                           : 異なるの意 相そむく二人

火沢睽☞兌下離上(全般〇〇△〇〇〇全24爻計☞◎0〇8△9×7)

仕‐△〇×△〇〇 愛‐×××××△ 金‐△△×△△△

39.:動きが取れないとき足が止まった状態穏忍自重すべき時力強い人の助けが必要時期を待てば希望が見えてくる 四大難卦                        蹇:足なやむの意 寒さに凍える足

水山蹇☞艮下坎上  (全般△△×△〇〇全24卦計☞◎1〇7△10×6)

仕‐△〇△〇〇◎ 愛‐△×△△〇〇 金‐△××××△

40.:長い試練から解放されるときか即時即決スピード感を以て事に当たるは吉 一人走るのではなく協調性も大切にする時                    :「分かつ」→よくわかる 春とける水

雷水解☞坎下震上(全般△〇×〇△◎全24爻計☞◎2〇8△8×6)

仕‐△〇×〇△◎ 愛‐×××△〇〇 金‐×〇△△△〇

41. :他人のために自分のものを与える喜捨の精神が必要後に大きくプラス出費は多大の時となるが投資となるお金                        :「喜捨」愛の籠った贈り物

山沢損☞兌下艮上(全般〇△△〇◎◎全24爻計☞◎5〇8△6×5)

仕‐△△〇〇◎◎ 愛‐××△〇〇〇 金‐×××△〇◎

42. :公益優先の時 積極的に困難を克服し前進できる みんなのために活動すれば精神面物質面ともに豊かにつながる                        :豊かさ活力増加 公の為の事業

風雷益☞震下巽上(全般〇◎〇△〇×全24爻計☞◎5〇10△6×3)

仕‐◎〇△〇◎× 愛‐〇〇△△◎△ 金‐◎〇〇△〇×

 

43. :人の意(民意)を大切に疎かにするは非(疎かに成りがちな時)物事は一思いに片付ける正義を断行、孤立化の可能性有                   :決議・決断・決定 月にうそぶく虎

沢天夬☞乾下兌上(全般△×××〇×全24爻計☞◎0〇3△9×12)

仕‐△△×△〇× 愛‐××△△△△ 金‐×××〇△×

44. :突発的事件偶然の出来事に巻き込まれ易い男性は要注意女性の関係する仕事は吉→女壮んなり                                :偶然の出会い・出来事

天風姤☞巽下乾上(全般×△×△△×24爻計☞◎0〇2△9×13)

仕‐〇△△△〇× 愛‐×××××× 金‐△×××△△

45. :人が集まる―物・人が集まりにぎわう秀才が競いあう(登竜門) 先祖を敬い祭る時 全体として吉                                 :集まる・集める 賑やかなお祭り

沢地萃☞坤下兌上(全般△△△〇〇△全24爻計☞◎3〇10△10×1)

仕―△△〇◎〇△ 愛―△△〇〇◎△ 金―×〇〇◎〇〇

46. 地下にまかれた種の意あり これから昇り進むとき上升―上昇 相手の立場に左右されやすい時要注意                            :一歩づつ昇る 

地風升☞巽下坤上(全般◎〇〇〇◎△全24爻計☞◎7〇11△5×1)

仕―◎〇△〇◎△ 愛―◎〇△〇◎× 金―〇〇〇◎〇×

47. :苦しみ悩みの真只中 自身の節操を守り貫きあくまで信念を守り通す心掛けが必要 穏忍自重ジリ貧青息吐息偲ぶべし 四大難卦                   :囲こわれた樹 困窮・困厄・困苦・困難 ひび割れたコップ

沢水困☞坎下兌上: (全般×△△△〇△全24爻計☞◎0〇2△12×10)

仕―×△×△〇△ 愛―××××△△ 金―×××△△△

48. :井戸を意味する くみ上げる努力が必要自分だけが潤うことなく奉仕する精神が必要 汲めば汲むほど尽きることなし                    井:旅人を潤す井戸

水風井☞巽下坎上(全般△△△〇〇◎全24爻計☞◎4〇6△7×7)

仕―×△△〇◎◎ 愛―×××△〇〇 金―×××△〇◎

49. :全てが革まるとき新しい形態に変化する時 君子豹変語源正しい言動を発することにより民衆が付き従う 己を改める                       :改革・革新 町ゆく革命の声

沢火革☞離下兌上(全般×××△〇〇全24爻計☞◎1〇7△7×9)

仕―△△×△〇〇 愛―×△×〇◎〇 金―×××△〇△

50. 力を合わせれば大きな仕事が成功することが可、安定・充実感あるとき 全てが整い、地盤財力知力等揃うとき                    :三人の円卓会議

火風鼎☞巽下離上(全般△△△×〇◎全24爻計☞◎5〇5△8×6)

仕―△△△×◎◎ 愛―〇〇×△〇◎ 金―×××△〇◎

51. :全てに驚かされるようなことがあっても実害は小、掛け声だけで実績が上がらないことあり野心倒れに注意沈着冷静に                    :繰り返す雷声

震為雷☞震下震上(全般〇△×△××全24爻計☞◎0〇2△9×13)

仕―〇△××△× 愛―×××△×× 金―△×△×△△

52. 山のような孤高高尚な精神と不動の信念を持つとき 自分の立場を弁え身を守るべき時 地道な努力は報われる                       :連なる山々 不要意に動かない

艮為山☞艮下艮上(全般△△×△△△全24爻計☞◎0〇3△16×5)

仕―△△△△〇〇 愛―△××△△△ 金―△××△△〇

53. :手順を踏んで正しくゆけば事は成る順序を以て進は吉 山の上を風が吹きわたり全てを変えてゆく。                                  :行き進む 飛び立つ渡り鳥

風山漸☞艮下巽上(全般△△×〇〇〇全24爻計☞◎1〇10△7×6)

仕―△〇×〇〇◎ 愛―×〇×△△〇 金―××△△〇〇

54. 帰妹:不正な私欲・中途挫折に要注意 正式の手続きを踏まない一時的なものが多い時 感情に流されるは危険                          帰妹:王に仕えるハレムの女性

雷沢帰妹☞兌下震上(全般△××△〇×全24爻計☞◎1〇6△9×8)

仕―△△△△〇△ 愛―〇〇×△◎× 金―△××〇〇× 

55. :豊満・豊麗・豊潤等 現在満ち溢れた状態維持するを心掛ける 後に来る事態に備え準備が必要                                :最高点に達した状態 哀愁の太陽

雷火豊☞離下震上(全般△△×△〇×全24爻計☞◎1〇6△8×9)

仕―〇△△〇◎× 愛―〇××△〇× 金―×△×△〇×

56. :放浪の旅の如く何事も安定が得難い時 不安苦労が絶えないとき積極的は控え受け身の体制で柔軟に対処すれば吉                     :不安に満ちた旅人

火山旅☞艮下離上(全般△〇×△◎×全24爻計☞◎2〇7△5×10)

仕―×〇×△〇× 愛―×△×〇〇× 金―×〇△〇◎×

57. :植物が風に乗り繁殖するように周囲のものの活用により運気が広がる可能性有従うことにより立場を得るがまた迷い有                       :風に吹かれるたんぽぽ

巽為風☞巽下巽上(全般△〇×〇〇×全24爻計☞◎4〇9△5×6)

仕―〇△×◎〇× 愛―〇△×◎〇〇 金―△〇△◎◎×

58. 沢=兌、兌は悦びを表す 穏和に誠実に自分を正しく律して人に接すれば吉 軽率な口は厳に慎むべし                               :喜悦・悦楽 笑い転げる少女

兌為沢☞兌下兌上(全般〇△×△△△全24爻計☞◎1〇8△8×7)

仕―〇〇×△△〇 愛―◎〇×××〇 金―〇△〇××△

59. :渙散・渙発など内部の鬱血状態を散ずる時 困難はあっても希望を求め船出、強運、小から大へ切替わる心引き締め前進                         :散らすの意 波止場をでる船

風水渙☞坎下巽上(全般〇△〇◎〇△全24爻計☞◎2〇9△11×2)

仕―〇△〇◎〇× 愛―〇△△△〇〇 金―△△×△×△

60. :節度・節操・節制、節を大切にして竹の如く伸びる程を弁えることが大切 停滞は禁物 誘惑多い情けは仇に                      :ふし・竹が延びる時

水沢節☞兌下坎上(全般△×△〇◎△全24爻計☞◎2〇6△9×7)

仕―×〇△〇◎△ 愛―△△×〇〇× 金―△××△〇×

61. 中孚:まこと(孚)を尽くす性格性質の違う者同士が協力し合って吉誠実と努力が実るとき願望は真実一路を求めて吉                       中孚:まことに意 卵を抱く親鳥

風沢中孚☞兌下巽上(全般〇〇×◎〇×全24爻計☞◎4〇11△3×6)

仕―〇◎×〇〇× 愛―〇◎〇×◎× 金―△〇△〇〇△

62. 小過謙遜の徳が必要何事も控え目に度を越した行動は否 実力の範囲内で動くとき「門前に兵あり」要注意                        小過:少し過ぎるの意 背を向ける二人 

雷山小過☞艮下震上(全般×△××△×全24爻計☞◎0〇0△8×16)

仕―×△△×△× 愛―××××△× 金―△△××××

63. 既済:全てが整った形現状を固く守りこれより以上の大事を企てない全力を尽くして現状の維持に努めるとき一番整った形                  既済:既に成るの意 功なり名を遂げる

水火既済☞離下坎上(全般△△××△×全24爻計☞◎02△10×12)

仕―△△×△〇△ 愛―×△××〇× 金―×△××△×

64. 未済:時運に恵まれないとき 時は巡る研鑽して時を待つ準備を整え事を運べばやがて開花の時を迎えることができる                       未済:未だ整わず 海上の朝日

火水未済☞坎下離上(全般△〇△〇◎△全24爻計☞◎4〇10△7×3)

仕―△〇〇◎◎〇 愛―△〇×◎〇× 金―×△〇〇〇△

簡易易占文言 上經

易入門(黄小娥著―2004/4/15改訂初版)より

※占法参考:易入門&易占入門(高木彬光)太陽創刊200号記念版S59/12         爻変1~6 (仕事・愛情・金・全般☞6爻×4  4種大吉◎吉〇小吉△凶×

因みに人間社会を表す爻のの意味合いは簡潔に言えば              初爻の位が一番 低く位(庶民)であり、上爻が一番高く尊い位(聖人)でと云う事で現代社会においては 初爻が平社員・・段々と昇進して五爻が社長代表者・上爻は会長と云う事になります。年齢でいいますと 初爻→10台 二爻→20代 三爻→30代 四爻→40代 五爻→50代 上爻→60代以上と云うくらいの目安でしょうか

1. :竜を表す 地の底から天まで登りつめてゆく姿              昇り過ぎた竜(上九)は下がるしかない➡万事に焦りは禁物                        :天をあらわす 力にあふれた竜(男) 全て陽

乾為天☞乾下乾上 初爻→上爻 (全般△〇△〇◎×24爻計☞◎3〇8△8×5)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×〇×〇◎△ 金‐△△△〇〇×

2. :女性の象徴牝馬の如くあれ 自分の道を守りつづければ道は開ける    ➡出過ぎた行為は慎む危険                        :地を表す   おとなしい牝馬(女) 全て陰

坤為地☞坤下坤上(全般△〇△△〇×24爻計☞◎3〇6△9×6)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×〇〇△◎× 金‐×△△△◎×

3. ;たむろの意有り 物事全て伸び悩む時 四大難卦の一つ 希望を以て時を待つ事で周囲の環境が整ってくる                                               :たむろの意  ものが伸び悩でいる状態

水雷屯☞震下坎上; (全般△△△△△×全24卦系☞◎0〇2△12×10)

仕‐△△×△〇× 愛‐△××〇△× 金‐×××△△×

4. ;時期尚早見定めがつかない 啓発-道を開く・未熟なる者を育てる☞童蒙の我に求                                      蒙 :若すぎる意  見定めがたい状態

山水蒙☞坎下艮上 (全般△〇×△△×24爻計☞◎1〇5△8×10)

仕‐△〇△×○× 愛‐×◎×△○× 金‐△〇××××

5. :ゆったりと時を待つ心が必要 実力は充実chance到来の機を待つ 早急な判断決断は危険 英気を養い次に備える吉                                      ;待つ意  時を得るのを待つ・チャンスを待つ            

水天需☞乾下坎上 (全般△△××〇△全24爻計☞2〇4△11×7)

仕‐×△×△◎○ 愛‐△△××◎○ 金‐△△×△〇△

6. :争いの卦・自我自説は正でも通らない時強行な態度は不利益となる 相手を窮地に追い込むのは凶→協調の精神吉                     :訴える・争う意  和は求めがたい

天水訟☞坎下乾上 (全般△△△〇◎△全24爻計☞◎2〇4△9×9)

仕‐×××〇◎× 愛‐××△△〇△ 金‐××△△〇×

7. :戦いにおいて決断を下す立場 戦略が重要 有能な参謀が必要 人を導く立場としての苦労有                                  :戦争の意  優秀な参謀

地水師☞坎下坤上 (全般×〇×△△△全24爻計☞◎1〇6△7×10)

仕‐×◎×△△○ 愛‐×〇×△×〇 金‐×○×△×○

8. :平和な状態共存共栄の時ではあるが比には比べるの意あり→同じ目標に向かっての競争 親しむ(親和・親善)                        :親しむ意  親和・親善

水地比☞坤下坎上 (全般〇〇×〇◎×全24爻計☞◎3〇10△3×8)

仕‐〇○×〇◎× 愛‐◎△×○○× 金‐△△×○○×

9. 小畜:少し蓄える-とどめるの意有物質的にな余裕有 雨が降りきらないモヤモヤの状態少し留まれば解消計画は先送り                         小畜:蓄える意  少し蓄える・少し留める

風天小畜☞乾下巽上(全般△〇×△〇△全24爻計☞◎1〇8△9×6)

仕‐〇○×△〇△ 愛‐〇○××〇× 金‐△△×△〇△

10. :危険(虎の尾)を踏む可能性 先人先哲の意見に従うとき先陣は危険有後を行けば大成功可能性 礼節を重んじ慎重に                        履 :踏むの意  虎雄を踏む危険

天沢履☞兌下乾上 (全般△△×△〇〇全24爻計☞◎2〇6△9×7)

仕‐△△×△〇◎ 愛‐△×××〇◎ 金‐△××△〇〇

11. :全てが整い安泰の状態 泰運・泰安・泰然 理想的形 上方の地は下方へ、下方の天は上方へ向かう→和合の形                            :安らかの意  安泰・泰運・泰然の状態 

地天泰☞乾下坤上 (全般◎〇△△◎×全24爻計☞◎5〇12△2×4)

仕‐〇◎〇〇〇× 愛‐◎〇〇〇◎× 金‐〇〇△〇〇×

12. :口に蓋開くことができない 否運・悲運・不運・否認・否定→溶け合わない状態 穏忍自重の時                                   否 :否む・塞ぐの意 否運・悲運・不運 開かない状態

天地否☞坤下乾上 (全般△××〇△〇全24爻計☞◎0〇6△7×11)

仕‐△××〇〇〇 愛‐×△×△△〇 金‐×××××△

13. 同人:同じ志の人・友人仲間と協力して成功へただし和して同ぜずの心構え 付和雷同は禁物 公的になればなるほど吉                     同人:志を同じくする意 友人仲間 同業・同意・同行

天火同人☞離下乾上(一般〇△×△〇△全24爻計☞◎1〇7△10×6)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×〇×〇◎△ 金‐△△△〇〇×

14. 大有:時と所を得て満足の状態大いに保つ 盛運の時 積極的行動時期も早いほど有利 努力は怠りなく                                   大有:大いに保つの意 時と場所を得て満足の状態

火天大有☞乾下離上(一般△△△〇〇◎全24爻計☞◎3〇8△10×3)

仕‐△〇△〇〇◎ 愛‐×△△△〇◎ 金‐×〇×△△〇

15. :稔る程頭を垂れる稲穂かな 力量が必要謙虚なの心態度を保つ 謙遜・謙譲 分け与えて吉☞ものも才能も                       謙 :へりくだるの意 謙遜・謙譲・謙虚 分け与える

地山謙☞艮下坤上(一般△〇〇〇△〇全全24爻計☞◎1〇13△9×1)

仕‐〇〇〇△〇〇 愛‐〇◎〇△△△ 金‐△〇〇△×△

16. :春気発動の時 準備が整い新しいことに乗り出すとき 指導者の正しい予見が必要とされる                                    :あらかじめの意 準備が整った状態

雷地豫☞坤下震上 (一般×△△〇△×全24爻計☞◎0〇6△9×9

仕‐△〇△〇〇△ 愛‐×△△〇×× 金‐×××△〇×

17. :時の流れに従い・人に従い立場に従うとき 万事に従って吉 実力があっても一応他に従うとき 新しい事態の変化有                        :従うの意  時に従い・人に従い立場に従う

沢雷随☞震下兌上(一般〇△〇△〇〇全24爻計☞◎2〇10△10×2)

仕‐〇△〇△◎△ 愛‐〇×◎△〇△ 金‐〇△〇△〇〇×

18. 蠱:破れ・破綻 周囲の状況が混乱を極めている時 臭いものに蓋をしている状態→根本的な修理を必要としている                      蠱 :破れ破綻の意 内部混乱 臭いものに蓋状態

山風蠱☞巽下艮上 (一般△△××〇〇全24爻計☞◎1〇6△6×11)

仕‐〇△△×◎〇 愛‐×××△〇△ 金‐××××〇×

19. :時勢に従って自分自身をうまく適応させる―臨機応変 頭の切替が大切 強い卦だが流れを見逃さない様機敏性が肝要                :移り行く四季

地沢臨☞兌下坤上 (一般〇〇△〇〇△全24爻計☞◎4〇11△8×1)

仕‐〇◎△〇〇△ 愛‐◎〇〇◎△△ 金‐△〇△〇◎×

20. :空しい又動揺するの時期止まって動かぬ方が吉 思索反省の時 行動より精神面に重点を置いて利  学問・研究・信仰は吉               :大地を吹き抜ける風 

風地観☞坤下巽上 (一般×△△〇〇〇全24爻計☞◎1〇10△8×5)

仕‐△△〇〇◎〇 愛‐××△〇〇〇 金‐××△△〇△

21. 噬嗑:嚙砕く 生活力生命力旺盛 強運の時 難局に直面しても積極的に 努力熱意を忘れずにあたれば吉                           噬嗑 :かみ砕かれた食物

火雷噬嗑☞震下離上(全般△△△△〇×全24爻計☞◎0〇4△9×11)

仕‐×△×〇〇× 愛‐×××△△× 金‐×××△〇×

22. :成熟期 最後の輝きが増している時 見込み違いに要注意目先のことは吉 何事にも慎重さが必要積極性は裏目か                    賁:装飾の意 夕日に映えるルビー

山火賁☞離下艮上 (全般△〇△〇〇〇全24爻計☞◎1〇10△9×4)

仕‐△〇△〇〇〇 愛‐×△△〇◎△ 金‐×××△△〇

23. 浸食作用により次第に崩れていくイメージ 剥ぎ取る削る剥奪・剥離・追剥 衰運の時自重すべし進は危険                       剥:崩れゆく山 

山地剥☞坤下艮上 (全般△△△×××全24爻計☞◎0〇0△9×15)

仕‐△×△△△△ 愛‐×××××△ 金‐××××××

24. :元に戻る 徐々に生成発展し一歩ずつ前進する時期 一陽来復大計を立てるとき                                      :すべての陰が陽へと変わっていく 春立ち返る

地雷復☞震下坤上 (全般〇〇△〇〇×全24爻計☞◎0〇11△8×5

仕‐〇〇△〇〇× 愛‐△〇××〇△ 金‐△△△△〇×

25. 无妄自然の成り行きに任せる ありのままで自然の理法に叶い吉 従順に時を過ごしてゆけば最悪の状態も改善してゆく                    无妄:自然のままの働き 天の運行

天雷无妄☞震下乾上(全般〇〇△〇◎×全24爻計☞◎2〇11△7×4) 

仕‐〇〇△〇〇△ 愛‐△〇×△〇△ 金‐△〇△◎〇×

26. 大畜充実した力を何時でも奮える 時期を待っていくとき 知識人徳物質的にも十分に準備して行動開始                          大畜:米でいっぱいの倉 大いに蓄える

山天大畜☞乾下艮上(全般△△△〇〇〇全24爻計☞◎2〇10△9×3)

仕‐△△〇◎〇〇 愛‐××△〇〇△ 金‐×△△〇〇◎

27. 知識・思想を採り入れ精神を養うとき 悪食は禁物 口は災いの本でもある発する言葉には要中止 病胃腸に注意 
:養う 上あごと下あご

山雷頤☞震下艮上(全般×××〇〇〇全24爻計☞◎2〇9△5×8)

仕‐×××〇〇◎ 愛‐×△△△〇〇 金‐△△×〇◎〇

28. 大過責任荷重の時 危険に直面しているか強い意志力で克服できる 形は絡み合った蛇の状態 恋愛問題には要注意                     大過:背負った重み

沢風大過☞巽下兌上(全般△〇×〇〇×全24爻計☞◎2〇8△7×7)

仕‐△〇×〇〇× 愛‐△◎△△◎× 金‐〇△×△〇△×

29. :人生流転の時か悩み多の卦 四苦八苦の状態にある 強い覚悟と信念をもって真実に生きる以外道はなし 忍従の時 四大難卦            :不吉な黒い流れ

坎為水☞坎下坎上: (全般×△×△〇×全24卦計☞◎0〇4△10×10)

 仕‐×△×△〇× 愛‐△△△〇△× 金‐×△×△〇×

30. 自分の能力をフルな発揮できるときただし火を取り扱う慎重さも必要 気分の変化が激しい移り気に要注意の時期                     :明るい 降り注ぐ太陽

離為火☞離下離上(全般△〇×△〇〇全24爻計☞◎2〇7△10×5)

仕‐〇〇△×〇◎ 愛‐△◎△×〇△ 金‐×△△×△△

松下幸之助のことば

松下幸之助一日一話

仕事の知恵・人生の知恵

1999年4月15日初版発行PHP文庫

松下幸之助翁に関しては、改めて紹介する迄も無く、よくご存じのことと思います。よって経歴等は省いて幸之助氏の「一日一話」から言葉をセレクトして紹介いたします。その言葉は平易な言葉を選んで語られていますが、内容は奥深く、仕事・経営・生き方等々、人生の指標になる言葉ばかりです。尚、個人的に好きな言葉を勝手に選ばさせていただいてます。ご興味ある方は、読みづらい内容とかまた、高価な本とか云う事はありませんので、原本を読まれることをお勧めいたします。

  • 「運に対して一定の信念を持っていなければならない、それが自分に対する自信に繋がっていく。運は創るというか育てていくもの。運というものは人間にとって大変必要なものですよ。謂わば自己形成の大きな原料です。」―運を開く言葉よりー

【四月の言葉】

**一日 縁あって

袖振り合うも他生の縁―と云う古い諺があるが人と人との繋がりほど不思議なものはない。其の人がその会社に入らなかったならばその人とはこの世で永遠に知り合う事もなかっただろう。考えてみれば人々は大きな運命の中で縁の糸で操られているとも思える。こうしたことを思うと人と人との繋がりと云うものは、個人の意志や考えで簡単に切れるものではなくもっともっと次元の高いものに左右されている様である。であるとすればお互いにこの世の中における人間関係をも少し大事にしたいしもう少し有難いものと考えたい。

*二日 人間はダイヤモンドの原石

私はお互い人間はダイヤモンドの原石の如きものだと考えている。ダイヤモンドの原石は磨くことに拠って光を放つ。しかも其れは磨き方如何カットの仕方如何で、様々に異なる燦然とした輝きを放つのである。同様に人間は誰もが夫々に光る様々な素晴らしい素質を持っている。だから人を育て活かすに中っても先ずそういう人間の本質と云うものを能く認識し其々の人が持っている優れた素質が活きる様な配慮をしていく。それが矢張り基本ではないか。もしそういう認識が無ければ幾ら良き人材があってもその人を活かすことは難しいと思う。

*三日 まず人の養成を

最近ではサービスの大切さという事が盛んに言われ、どういう商売でもそれなりの制度なり体制と云うものを逐次充実させつつあると思います。其事は大いに結構であり必要なことでしょうが、その任に当たるサービス員の養成が十分でないと折角の体制も所謂画龍点睛を欠くという事になって魂の入らないものとなってしまう恐れがあります。本当にお客様に喜んで頂けるサービスをしていくには、やはり会社を代表して適切にものを言い適切に処置が出来ると云う人の養成訓練を第一に大切なことと考え、その労を惜しまないという事だと思います。

*五日 学ぶ心

人とは教わらず又学ばずして何一つとして考えられるものでは無い。幼児の時は親から、学校では先生から、就職すれば先輩からと云うように教わり学んで後初めて自分の考えが出るものである。学ぶと云う心掛けさえあれば宇宙の万物はみな先生となる。物言わぬ木石から秋の夜空に輝く星屑などの自然現象、また先輩の厳しい叱責、後輩の純粋なアドバイス一つとして師ならざるものはない。どんな事からもどんな人からも、謙虚に素直に学びたい。学ぶ心が旺盛な人程新しい考えを創り出し独創性を発揮する人であると云っても過言ではない。

*九日 国民の良識を高める

民主主義の国家として一番大事なものは矢張りその民主主義を支えてゆくに相応しい良識が国民に養われているという事でしょう。さもなければその社会は所謂勝手主義に陥って収拾のつかない混乱も起こりかねないと思います。ですから国民お互いが夫々に社会の在り方人間の在り方について高度な良識を養っていかなければなりません。国民の良識の高まりと云う裏付けがあって初めて民主主義は花を咲かせるのです。民主主義の国にもし良識と云う水をやらなかったならば立派な花は咲かず却って変な花醜い姿のものになってしまうでしょう。

*十一日 夢中の動き

此の観音様は鑿が作ってくれた自分は何も覚えていない。と云うのは版画家棟方志功さんの言葉である。私は偶々この棟方さんが観音様を彫っておられる姿をテレビで拝見し、その仕事に魂と云うか全てをつぎ込んでおられる姿に深く心を打たれた。一つ一つの身体の動きが意識したものでなく当に夢中の動きとでも云うかそんな印象を受けたのである。その姿から人間が体を動かしてする作業と云うものの大切さをつくづくと感じさせられた。機械化に懸命な今日だからこそ魂の入った作業と云うものの大切さをお互いに再認識する必要があるのではないだろうか。

*十二日 使命感を持つ

人間は時に迷ったり怖れたり心配したりと云う弱い心を一面に持っている。だから事を為すに当って、ただ何となくやると云うのではそういう弱い心が働いて力強い行動が生まれてきにくい。けれども其処に一つの使命を見出し使命感を持って事に当っていけばそうした弱い心の持ち主雖も非常に力強いものが生じてくる。だから指導者は常に事に当って何の為に此れをするのかと云う使命感を持たねばならない。そしてそれを自ら持つと共に人々に訴えていくことが大事である。そこ二千万人と雖も我往かんの力強い姿が生まれるのである。

*十三日 運命を生かす為に

サラリーマンの人々が其々の会社に入られた動機には色々あると思う。中には何となく入社したと云う人もあるかも知れない。併し一旦就職しその会社の一員となったならば、これは唯何となくでは済まされない。入社したことがいわば運命で有り縁で有るとしても今度はその上に立って自ら志を立て自主的にその運命を生かしていかなくてはならないと思う。其の為にはやはり例え会社から与えられた仕事であっても進んで創意工夫を凝らし自ら其処に興味を見出しゆき遂には夢見る程に仕事に惚れると云う心境になる事が大切だと思う。

*十四日 知識は道具知恵は人

知識と知恵如何にも同じもののように考えられる可もしれない。けれどもよく考えてみるとこの二つは別物ではないかと云う気がする。つまり知識というのはある物事について知っているという事であるが、知恵と云うのは何が正しいかを知ると云うか所謂是非を判断するものではないかと思う。言い換えれば仮に知識を道具に譬えるならば知恵は其れを使う人そのものだと云えよう。お互い知識を高めると同時に其れを活用する知恵をより一層磨き高めてゆきたい。そうして始めて真に快適な共同生活を営む道も開けてくるのではないかと思うのである。

*十七日 人を惹きつける魅力を持つ

指導者にとって極めて望ましい事は人を惹きつける魅力を持つという事だと思う。指導者にこの人の爲なら・・と感じさせるような魅力があれば期せずして人が集まりまたその下で懸命に働くという事にもなろう。もっともそうは云ってもそうした魅力的な人柄と云うものはある程度先天的な面もあって、誰もが身につける事は難しいかも知れない。併し人情の機微に通じるとか人を大事にするとか云ったことも努力次第で一つの魅力ともなろう。何れにしても指導者は惹きつける魅力の大切さを知りそう云うものを養い高めていくことが望ましいと思う。

*二十日 信頼すれば・・・

人を使うコツは色々あるだろうが先ず大事な事は人を信頼し思い切って仕事を任せる事である。信頼され任されればん瓶嚴は嬉しいしそれだけ責任も感じる。だから自分なりに色々工夫もし努力もしてその責任を全うしていこうとする。言ってみれば信頼されることによってその人の力がフルに発揮されてくる譯である。実際には100%人を信頼してする事は難しいもので其処に任せて果たして大丈夫かと云う不安も起こってこよう。併し例えその信頼を裏切られても本望だと云うぐらいの気持ちがあれば案外に人は信頼に背かないものである。

*二一日 しつける

日本人は頭もよく素質も決して劣っていない。だから何がいいか悪いかぐらいは百も承知して要る筈であるが、さてそれが行動になって表れたりすると忽ち電車に乗るのに列を乱したり公園や名所旧跡を汚したりしてしまう。やはりこれはお互いに躾が足りないからではないかと思う。幾ら頭で知っていてもそれが子供の時から躾られていないと何時まで経っても人間らしい振舞が自然に出てこない。つまり折角の知識も躾に拠って身に着いていないとその人の身だしなみも好くならず結局社会人として共に暮らす事が出来なくなってくるのである。

*二六日 知識を活用する訓練

松下政経塾には優秀な先生方の講師として来て貰う訳ですが普通の学校の様な授業はやらない。先ず学生が質問をして其れを先生に答えて貰う形式をとる。質問するものがなかったなら先生は何も言ってくれないと云うようにしたいんです。質問をする為には疑問を持たなければならない。疑問を持つに至る迄の勉強は自分で遣らなければ為らないと云う訳です。つまり知識を与えるのではなく持っている知識を活用する能力を育てていく訓練を重ねて自分の考えを堂々と主張できるような人間になってもらいたいという願いを持っているのです。

*二七日 賢人ばかりでは

世の中は賢人が揃っておれば万事上手くいく

と云うものでは決してありません。賢人は一人いればそれで十分なんです。更に準賢人が三人準準賢人が四人くらい。そんな具合に人が集まれば上々でしょう。賢人ばかりですと議論倒れで一向に仕事が捗らないと云ったようなことに為りがちです。一つの実例を挙げればある会社で三人の立派な人物がお互いに協力し合って居た筈なのにどうも上手くいかない。そこで一人を抜いてみた。すると残る二人の仲がピタッとあって非常に上手く行きぬかれた人物も他の分野で成功した。そこなことがよくあるものなのです。

*二八日 会社は道場

仕事と云うものは矢張り自分でそれに取り組んで体得していかなければならないものだと思う。併し自得していくには其の為の場所と云うか道場とでもいうものが必要であろう。処が幸いな事にその道場は既に与えられている。即ち自分の職場自分の会社である。後はその道場で進んで修行しよう仕事を自得して行こうと云う気に為るどうかという事である。しかも会社と云う道場で月謝を払うどころか逆に給料までくれるのだからこんな具合の好い話はない。この様な認識に立てば仕事に取り組む姿も謙虚にしかも力強いものに為る筈である。

*三十日 困難から力が生まれる

人間と云うものは恵まれた順境が続けばどうしても知らず識らずの裡に其れに馴れて安易に成り易い。昔から治にいて乱を忘れずという事が言われ其れを究めて大切な心構えであるけれどもそういう事が本当に100%出来る人は恐らくいない。やはりどんな立派なな人でも無事泰平な状態が続けば遂安易になる。安心感が生じ進歩が止まってしまう。それが困難に出会い逆境に陥ると其処で目覚める。気持ちを引き締めて事に当たる。其処から順調な時に出なかった様な知恵が湧き考えつかなかった事を考え着く。画期的な進歩革新も初めて生まれてくる。

優しい国に・・・💕

少し前の投稿になりますがnoteBlogより転記いたします(若干文言変えています)

NPO法人あおぞら 2024年10月12日

風に立つライオン

やはり僕たちの国は残念だけれど 何か大切なところで 道を間違えたようですね・・・」
ご存じの方多いでしょうが、これは、映画にもなった、さだまさしさんの
1987年の楽曲「風に立つライオン」の一節(=^・^=)❣❢
前にも一度この言葉はnoteに投稿したと思います。

(※ この歌のモデルとなったお医者さんは、先日他界されたとの事。ご冥福をお祈りいたします)

いろんな社会的格差が段々と広がっていっている感じの現状を見るとつくづくとこの言葉が思い出されます。

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ノーベル平和賞受賞

暫く前ですが、今年のノーベル平和賞を「日本被団協」が受賞したというニュースが流れました。
日本のノーベル平和賞受賞は、1974年の佐藤栄作元総理大臣以来、50年ぶりとの事。
昔の総理大臣は存在感あったんですね~(=^・^=)
時代が許すならあの「バカヤロー解散」の吉田茂総理も平和賞だったのではないでしょうか。
矢張り現代の二世・三世の総理とは一味違う感有❣❢

民間活動

長い長い間被爆者支援を続け、核兵器反対運動の草の根運動を展開してきた団体の功績・意義が危なっかしい国際情勢の現状の中で、世界的に重要な活動と認められたという事なのでしょう。
心からお喜び申し上げます。

netより拝借しました


一民間団体の地道な運動から出発して、現在その活動は国連をも動かす世界的な広がりに迄なっているようです。残念ながらこれは被爆国である日本の国家としての事業ではないんですね~😿

netより拝借しました

弱いものに寄り添う活動はどうも国家が主体と云うより民間が主体となって広がりを見せていくようです。

動物達の救済にしても同じ事が言えるようです。
主体は民間の自主的活動が先行❣❢ 国としての活動は一歩も二歩も後れを取っている感じ😿

出来れば、さだまさしさんが歌っていた「まちがえた道」が一日も早く修正され、真に優しい国、真の福祉国家、真の動物愛護先進国と云われるような国家へなってくれることを願ってます🙀

動物愛護民間活動一例

北九州 アニマイル動物診療所
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手術会場:福岡県北九州市小倉南区葛原2-16-18

公益財団法人 日本動物愛護協会 (jspca.or.jp)

【動物基金さんのお知らせ】

皆様へのお願い
1.病院によってはすぐに予約が埋まってしまうこともございます。
  チケットが配分されたことを確認したら、すみやかに協力病院へ予約を入れてください。
2.チケットの使用対象となる猫は、特定の飼い主がいない猫です(多頭飼育救済を除く)。リリース予定のない里親募集中の猫を含め、所有者が明確な猫は使用対象外となります。
3.チケットは譲渡できません。

 【公益財団法人どうぶつ基金】
郵送物は下記にお送りください。
郵便番号530-0056 大阪市北区兎我野町5-15 2階ベルセンター内
公益財団法人どうぶつ基金運営事務局
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お問合せフォーム:https://business.form-mailer.jp/fms/bfa107a14087
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~どうぶつ基金は人と犬や猫が幸せに共生できる社会を目指しています~

追記 百人一首

百人一首に使われている 主な 語彙を拾ってみました。                    簡単に分類をしています。

分類は 季節・天文気象・地形・地名・造物・植物・生き物・時間軸・感情・数・色調 としました。専門的・学術的なものとは関係ありません。飽く迄個人の見解としての分類でランダムに並べていますのでご了承ください。

最初にその語彙が出てくる歌の番号 次に上の句か下の句かを表示しています。最後に総数をつけています。

一首の中に重複して出てくる語彙もそれぞれ別々のものとしてあげています。 尚、表示違いカウント違いがあるかもしれませんがご容赦ください。

【季節4】 ☞ 20

★   2上・15上・33上・67上 ☞ 4

★   2上・36上・98下 ☞ 3

★ 秋  1上・5下・22下・23下・37上・47下・70下・71下・75下・79上・        87下・94上 ☞ 12

★   28上 ☞ 1

【天文気象12】☞ 54

★   7下・21下・23上・31上・36下・57下・59下・68下・79下・81下・86上 ☞ 11

★   12上・36下・57下・76下・79上 ☞ 5

★   12下・22下・32上・37上・48上・58上・71下・79上・94上・95上 ☞ 10

★ 露  1下・37上・75上・87上 ☞ 4

★ 雪  4下・15下・31下・96下 ☞ 4

★   22下・69上・96上 ☞ 3

★   6上・29上・91上 ☞ 3

★   64上・87下 ☞ 2

★   18上・42下・48上・72上・76下 ☞ 5

★ 潮  92上 ☞ 1

★   2下・7上・12上・60下 ☞ 4

★   31下・96下 ☞ 2  

【地形22】 ☞ 77

★   7上・11上・27上・39上・58上・76上 ☞ 6

★   28上・31下・35上・94下 ☞ 4

★   11下・93下 ☞ 2 (含あま)

★   93上 ☞ 1

★   76下・92上 ☞ 2

★   4上・97上 ☞ 2

★   18上 ☞ 1

★   11上・78上・90上 ☞ 3

★   72上 ☞ 1

★   2下・3上・5上・7下・8下・16下・22下・24上・25上・26上・28上32上・ 42下・58上・60上・66上・69上・73下・74上・83下・94上  ☞ 21

★   4下・13上・16上・26上 ☞ 4

★   13上・17上・ 27上・32上・64上・69下・77上・98上 ☞ 8

★ 滝  55上・77上 ☞ 2

★   64下・77上 ☞ 2

★   15上・31下・37上・39上・60上・94上 ☞ 6

★   1上・71上 ☞ 2

★ 石  92上 ☞ 1

★ 岩  48上・77上 ☞ 2

★   10下・25上・62下 ☞ 3

★   19上 ☞ 1

 江  18上・88上 ☞ 2

★ 淵  13下 ☞ 1

【地名32】 ☞ 40

★ 雄島  90上 ☞ 1

★ 香具  2下 ☞ 1

★ 逢坂  10下・25上・62下 ☞ 3

★ 吉野  31下・94上 ☞ 2

★ 難波  19上・20上・88上 ☞ 3

★ 高師  72上 ☞ 1

★ 住之江 18上 ☞ 1

★ 須磨  78上 ☞ 1

★ 淡路  78上 ☞ 1

★ 奈良  61上・98上 ☞ 2

★ 田子  4上 ☞ 1

★ 三笠  7下 ☞ 1

★ 三室  69上 ☞ 1

★ 春日  7上 ☞ 1

★ 高砂  34上・73上 ☞ 2

★ 由良  46上 ☞ 1

★ 竜田  17上・69下 ☞ 2

★ 陸奥  14上 ☞ 1

★ いなば 16上 ☞ 1

★ 手向  24上 ☞ 1

★ 小倉  26上 ☞ 1

★ 筑波  13上 ☞ 1

★ 富士  4下 ☞ 1

★ 篠原  39上 ☞ 1

★ 大江  60上 ☞ 1

★ 有馬  58上 ☞ 1

★ 猪名  58上 ☞ 1

★ 宇治  64上 ☞ 1

★ みかの原 27上 ☞ 1

★ 天橋立  60下 ☞ 1

★ はつせ 74上 ☞ 1

★ まつほ  97上 ☞ 1

【造物9】 ☞ 28

★   8上・61上 ☞ 2

★   97 ☞ 1

★   11下・46上・93下 ☞ 3(船)

★   1下・2下・15下・91下・94下 ☞ 5

★   42上・65上・72下・90上・92上・95下 ☞ 6

★ 宿  47上・70上 ☞ 2

★   12上・18下・60上・83上 ☞ 4(路)

★   6上・60下 ☞ 2

 関  10下・62下・78下 ☞ 3

【植物15】 ☞ 38 

★   16下・34下・42下 ☞ 3

★   9上・29下・33下・35下・66下・96上 ☞ 6

★   61上・66上・73上 ☞ 3

★   29下 ☞ 1

★ 紅葉 5上・24下・26上・32下・69上 ☞ 5

★   22上・64下・87上 ☞ 3 (樹)

 蘆  19上・71下・88上 ☞ 3 (芦)

★   41上 ☞ 1

★ 菜  15上 ☞ 1

★ 茅  1上・39上 ☞ 2 (含苫)

 笹  39上・58上 ☞ 2 (篠)

 藻  97下 ☞ 1

★   87上 ☞ 1

★   26上・69上・71上・87上 ☞ 4

★   1上・71上 ☞ 2 (含穂)

【生き物6】 ☞ 10 

★ 鹿  5上・8上・83下 ☞ 3

★   6上 ☞ 1

★   3上・62上・78上 ☞ 3

★ 千鳥 78上 ☞ 1

★ 時鳥 81上 ☞ 1

★ 螽斯 91上 ☞ 1

【時間軸18】 ☞ 72

★   70下・71上・87下・97上・98上 ☞ 5

★   52上・70下・87下・98上 ☞ 4

★   33上 ☞ 1

★   31上・52下・64上・80下 ☞ 4 (含今朝)

★   21下・30上・31上・36上・52上・53上・81下・85上 ☞ 8(含有明

★   30上 ☞ 1

★   49下 ☞ 1

★ 宵  36上 ☞ 1

★   3下・6下・36上・49上・53上・57下・59上・62上・68下・85上・    88上・ 91上・94上 ☞ 13

★   8下・9下・17上・19下・56上・83上・84下・93上・95上・99下   ☞ 10 (含代)

★   38下・50上・54下・75下・82上 ☞ 5

★   20上・21上・26下・56下・63上・84下 ☞ 6

★   34下・35下・43下・100下 ☞ 4

★   35上・94下・100上 ☞ 3

★ 若  15上 ☞ 1

★ 今日 54下・61下 ☞ 2

★ 今年 95下 ☞ 1

 久方 33上・76上 ☞ 2

【感情22】 ☞ 147    

★   17上・24下 ☞ 2

★   1下・8上・9下・14下・15下・23下・40上・41上・86下・92上・ 95下・96下 ☞ 12 (含われ)

★ 己  48上 ☞ 1

★   8下・11下・18下・25下・28下・34上・35上・38下・39下・40下・41下・44下・ 45上・46上・47下・58下・63下・66下・74上・92下・97上・ 99上 ☞ 22

★   9下・20下・23下・38上・44下・45下・88下・96下・97下・99下 ☞ 10 (含掛詞ー澪標)

★ 君  15上・50上 ☞ 2

★   34下 ☞ 1

★   26上・29上・33下・35上・43下・68上・80上 ☞ 7

★   13下・27下・39下・40上・41上・46下・65下・68下・84下・88下  ☞ 10

★   19下・20下・44上・56下・57上・77下 ☞ 6

★   20下・28下・38上・40下・41下・43下・45上・48下・49下・50下・51下・ 56上・63上・66上・77下・80下・82上・83上・85上・86上・99下  ☞ 21

★   14上・39上・40上・84上・89下・100上 ☞ 6

★ 恨  44下・52下・65上・99上 ☞ 4

★ 嘆  53上・86上 ☞ 2

★   30下・68上・74上・82下・84下・95上 ☞ 6

★   5下・23上・93下 ☞ 3

★   38下・50上・99上 ☞ 3

★   82下・86下 ☞ 2

★ 夢  18下・67上 ☞ 2

★ もの 23上・30下・40下・43下・48下・49下・52上・53下・59上・65上・74下・ 80下・82上・85上・86上・96下・99下 ☞ 17

★   9上・40上・90下 ☞ 3

★   16下・21下・26下・97上 ☞ 4

【数5】 ☞ 10 

★ 八重 47上・61上 ☞ 2

★ 九重 61上 ☞ 1

★   3下・23下・53上・88上・91下 ☞ 5(含ひとり)

★ 八十 11上 ☞ 1

★   100上 ☞ 1

【色調6】 ☞ 14

★   2上・4上・6下・29下・31下・37上・76下 ☞ 7

★   17下 ☞ 1

★   80上 ☞ 1

★   24下・69下 ☞ 2

★   36上 ☞ 1

★ 妙  2下・4上 ☞ 2

 




松下幸之助のことば

松下幸之助一日一話

仕事の知恵・人生の知恵

1999年4月15日初版発行PHP文庫

松下幸之助翁に関しては、改めて紹介する迄も無く、よくご存じのことと思います。よって経歴等は省いて幸之助氏の「一日一話」から言葉をセレクトして紹介いたします。その言葉は平易な言葉を選んで語られていますが、内容は奥深く、仕事・経営・生き方等々、人生の指標になる言葉ばかりです。尚、個人的に好きな言葉を勝手に選ばさせていただいてます。ご興味ある方は、読みづらい内容とかまた、高価な本とか云う事はありませんので、原本を読まれることをお勧めいたします。

  • 「宇宙根源の力は萬物を存在せしめそれらが生成発展する源泉となるものでその力は自然の理法として我々お互いの体内にも脈々として働き一木一草の中までも生き生きと溢れている。」―運を開く言葉よりー

【三月の言葉】

*一日 本当の勇気

私は一般的に本当の勇気と云うものは一つの正義に立脚しないことには、又良心に顧みて之が正しいと思わないことには湧いてこないと思うのです。だから勇気が足りないという事は何が正しいかという事の認識が非常に曖昧である処から出ている姿ではないかと云う感じがします。人々が其々に自問自答して何が正しいかという事を考える。そしてこの正しい差は絶対譲れない。この正しさは通さなければいけないという確固とした信念を持つならば、そこから出てくる勇気は例え気の弱い人であっても非常に力強いものとなる。そう云う様な感じを私は持っているのです。

*五日 庄屋と狩人と狐

昔の譬え話に庄屋と狩人と狐の話がある。狩人は庄屋の前では畏まっている。併し庄屋は狐に化かされる。狐には弱い。そして狐は鉄砲で撃たれるかもしれないから狩人は怖い。結局この中で誰が偉いとも何とも判らないと云う話である。私は今日でもこの話は生きていると思う。勝負に勝つ人が偉いのでも負ける人が偉くないのでも何でもない。教育する人が偉いのでもないし教育を要する人ができが悪いのでもない。其々やっぱり一つに生きる姿である。そう考えれば喜んで人に協力する事が出来るし又協力を受けて仕事が出来るのではないかと思うのである。

*六日 不安に挑む

何時の世でも我々にとって完全に安穏であるという状態はないと言って良い。お互い人間である以上程度の差こそあれ不安動揺なしには居られないと思う。それが人間本来の姿である。併しだからと云って唯不安動揺し其れに怯えて為す処無くウロウロしていると云うのでは其処から何も生まれてこない。そうではなく不安は感じるが併しその不安に敢然と闘いを挑みこれを打破していく。難しい仕事、困難な要求に直面して一面に不安を感じるが、反面却って心が躍る。そして色々の考えを生み出しこれを克服してゆく。そういう風で有りたいと思う。

*七日 大西郷の遺訓

西郷隆盛が次のような遺訓を残している。国に功労がある人には禄を与えよ。功労あるからと云って地位を与えてはならない。地位を与えるには自ずと地位を与えるに相応しい見識が無ければならない。功労があるからと云って見識の無いものに地位を与えるという事は国家崩壊の基となると。是は国の事であるが事業経営についても同じことが言える。あの人は会社に大きな功労がある。だから重役にしようとなりがちであるが、この点充分に注意しなければいけない。飽く迄も功労ある人には賞を以て報いその見識ある人に地位を与えることが大事だと思う。

*九日 三日の手伝い

三日の手伝いと云う言葉があります。喩え三日の手伝い仕事であってもその仕事に一生の仕事の様な心構えで真剣に立ち向かうならば、そこから必ず大きなものを得る事が出来る、という事です。そうしてこそあらゆる場合に直面しても動じない精神が身に着くという事でしょう。そう云うと本業に就いたら勿論一生懸命努力すると云う人がいるかもしれません。併し私の是迄の体験から言うと現在与えられた慰安の仕事に打ち込めないような心構えでは、どこの職場に変わっても決していい仕事は出来ない。是ははっきり申し上げる事が出来ると思うのです。

*十日 日本の伝統精神

私は日本の伝統精神は極めて優れたものだと思います。ではその伝統精神とは何か。その一つは和を以て貴しとする平和愛好の精神です。凡そ千四百年も前にこの和の精神が聖徳太子によって掲げられています。第二は衆知を以て事を決すと云うつまり民主主義です。古事記にも八百万の神々が相談をして事を決したとあります。日本は真の民主主義の本家本元だと云えるでしょう。第三は主座を保つ。古来日本人は常に主座を失わずに外来のものを朱か吸収し日本化して来ました。この和、衆知、主座と云う三つの柱を守っていくことは、今後においても大切ではないでしょうか。

*十一日 塩の辛さは舐めてみて

例えば水泳の先生が三年間講義をしたとします。それでその講義を受けた人がすぐ泳げるかと云いますと、必ずしも泳げないと思うのです。又塩の辛さと云うものでも、塩を舐めさせることをしないで、塩は辛いぞと云っても判らないでしょう。塩の辛さは舐めてみて初めてああこれが塩の辛さやなと判る分けです。処世のコツとでも申しますかお互いの人生に於いて大切な事柄を会得するということも、事を行ってそのやったことを仔細に考え検討してゆくところから始めて可能になるのではないかと私は思います。

*十四日 人間疎外は人間が生む

現代文明における科学技術の発達によって人間が軽視され忘れられているという事が問題になっています。そういった人間疎外を失くす為には常に人間の幸せという事が前提にされなくてはなりません。何故こう云う新しい機会を造るのか、それは人間の幸せの爲である。という事が何時も考えられそれに基づく配慮が為されるならばどんな機械が生み出されて使われても人間疎外は起こらないと思います。現実に人間疎外の様な観を呈しているのは、機械が人間を疎外しているのではなく人間自身が人間自身を大事にせず、人間疎外を生んでいるのではないでしょうか。

*十六日 60%の可能性があれば

ある仕事をある人にして貰う場合その人が適任かどうかという事が極めて重要ですが、実際にはそれは中々判りません。それではどうするかという事ですが、この人だったらまぁ60%ぐらいは行けそうだなと思ったらもう適任者として決めてしまうのです。八十点迄の人を求めるという事も不可能ではないでしょうが、しかしそれには非常に時間と手数が懸ります。だからこれならまあ六十点ぐらいはあるなと思ったらもう君大いにそれをやってくれと云うようにする訳です。すると大抵上手くいくのです。全部が全部ではありませんが中には百点満点という事もあります。

*十七日 修養に場所を選ぶな

人は若い時の心がけ如何に拠り後に随分差の生じるものである。若し若い時代に自己実力の養成に励まず修養に努めなかったならば、必ず後年後悔をする時が来ると思う。然るに若い人の間では、この仕事は自分に合わないあの主任の下ではどうも働き甲斐がないと、不足を漏らす人がある。これは自己中心のものの考え方の弊害であろう。真に自己の適所を見出す迄には色々経験を積まなければならない。又性格意見の異なった指導者の下で自己を磨く事によってこそ、却ってよりよく修養が得られるものであることを深く知らなければならないと思う。

*二十日 まず自分から

反省を求める者には反省を求める。又自分達に於いて反省すべき点があれば、大いに反省して協力体制をとってゆく。そう言うことを誰かが言い出し誰かがやらねばならないのに、誰もが非常な安易感に浸ってしまって成り行き任せ他人任せになってしまっている。それが日本の現状でしょう。是では物事は好転しません。今日一日が過ぎれば明日は明日の風の吹くだろうと云う様な、事なかれ主義は何時か行き詰ります。お互いに全体として考え直そうという行き方を誰かではなく、まず自分が生み出さなくてはならないことを深く自覚すべきと思うのです。

*二二日 迷いと判断

私は極小の商売から今日迄の間例えば新しい仕事をすべきか否かを決める場合、全部ひとりで決断してきたかと云うと決してそうではありません。自分はやりたいと思うけどそれだけの力があるかどうか自分で判断がつかない時も実際ありました。そういう時には如何したかというと第三者にすっかり打ち明けて、今こう言うことで迷っているんだ君ならどう思うかと尋ねました。それは松下君あかんで・君の力やったらやれると色々言ってくれる。迷った時には私は得心の行く迄他人の意見を聞いてみるという事を遣り乍ら段々大きくなってきたのです。

*二四日 協調性を持つ

みなさんが其々の会社の社員である以上多数の同僚と相接して仕事をしなければならないということになりますから、人の立場を重んじない所謂協調性の少ない人は困ると思うのです。自分はこう思うがあの人はああ思うのだな、それも一つの考えだろうなと云うように人の言に耳を傾けると云う所に協調性が成り立つのです。勿論自己と云うものを卑屈にして協調せよと云うのではありません。けれども自己に捉われた主張は協調性を欠きます。この点どの様な立場にいようと考えなければならない非常に大事な問題ではないかと思います。

*二六日 見えざる契約

今日何千万人と云う需要者の方々は生活を豊かにして行く為に物が欲しいと云う時、それが現実に手に入らなければ非常に不自由な想いをせざるを得ないでしょう。私達は予めそういうことを予期して万般の用意をしておかねばなりません。其れは云わば私達と大衆との見えざる契約だと思うのです。別に契約書がある訳ではありませんが私達はこの見えざる契約、声なき契約を善く自覚する必要があります。そしてその契約を遂行して行く為に常日頃から万全の用意をして置くことが、私達産業人に課せられた究めて大きな義務であり責任だと思うのです。

*二七日 百年の計を立てる

終戦後日本が大きな経済発展を遂げてきたという事は確かに事実ですが、それが果たして真の経済発展であるかどうかというと、色々疑問があります。少なくとも二十年なり三十年前に二十年後、三十年後の日本を斯ういう状態に持っていくんだと云う計画を立てて取り組んだのではなく、謂わば無我夢中で働き、はっと気がついたら経済大国になっていたと云うのが実情だと云う感じがします。しかしここへきて今後ともこういう状態ではいけない。本当に永遠に通じるような正しい哲理哲学の元に大きな理念を打ち立てそして百年、二百年の計画を立てる時期に来ていると思います。

*二八日 身を捨てる度胸

人生と云うものには色々な問題があります。併しそれらの事も過ぎ去ってみるとあの時に迷わないでやって本当によかったなと云う様な場合が多いのです。そこが大事なところだと思います。ある場合には迷うこともあるでしょう。併し所詮迷ってもお互い自分の知恵裁量というものは本当は小さなものです。だからこれはもう仕方がない。此処迄のだからこれ以上進んで結果が上手くいかなくでもそれは運命だ。と度胸を決めてしまう。そうした場合には案外困難だと思っていたことがスムーズにいって、寧ろ非常に良い結果を生むという事にもなるのではないかと思うのです。

*三一日 道は無限にある

お互い人間と云うものは常に自ら新しいものを呼び起こしつつ為すべきことを成していくと云う態度を忘れてはならないと思います。

お互いが日々の生活、仕事の上に於いてそういう心構えを持ち続ける限り、一年前と今日の姿には自ずと其処に変化が生まれてくるでしょうし、又一年先五年先には更に新たな姿、仕事の進め方が生まれ個人にしろ事業にしろ其処に大きな進歩向上が見られるでしょう。大切なことはそう言うことを強く感じて熱意を持って事に当ると云う姿勢だと思います。そうすれば当に道は無限にあると云う感じがします。

如月や・・(=^・^=)

NPO法人あおぞら2025年2月12日 blognoteより転記

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「如月や身を切る風に身を切らせ」 鈴木眞砂女の名句ですね。心情的には「気に食わぬ風もあろうに柳かな」と云う心持に通じるのでしょうか・・・昨日あたりから寒も緩んできた様で、猫達もほっと一息と云う処でしょう(=^・^=) とは言え、此の儘ストレートに暖かくとはなかなかいかないようです😾暫くは寒暖行きつ戻りつと云う事になりそうですね❣❣ 皆様もくれぐれも体調管理怠りなく❣❣ですね~(=^・^=)

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気候の方は、段々と春らしさに向かっていい気配となって来ている感じですが、世の中全体は、何処を見ても、とてもとても春らしくとはいかない様ですね 「気に食わぬ・・・」の仙厓和尚の賛のような心境で乗り切るのが一番かも

 余り関係はありませんが、今一番世を騒がしているのは、米国大統領の発言 報道でも「石破」と云う名を聴かない日はあっても「トランプ」と云う名を聴かない時はない様ですネ。そんな世ではあってもまあ気分だけはのんびりと・・・     「春はあけぼの猫の寝息の枕元」 駄句(=^・^=)字余

202NPO法人あおぞらNPO法人あおぞらの代表、杉原英子です。福岡県北九州市門司区を中心に活動しています。私どもは保護を必要とする犬や 猫の救済を通じて地域の環境保全を考えるとともに人と動物が共生できるやさしい社会環境づくりを目指して活動をしてい ます。

🙀事件です❣❢

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元気をお願いしに(=^・^=)

NPO法人あおぞら2025年1月26日

Blognote「NPO法人あおぞら」より転記

目次

  1. 外暮しは・・(=^・^=)
  2. 相変わらずの様相・・😻
  3. お隣迄お出かけしました😾

外暮しは・・(=^・^=)

明日からまた、この時期相応の寒さが戻ってくるようです。
今の処、家出猫の親子も、地域猫長老「ふく」も元気に、変わりなく早朝通ってきています(=^・^=)

少し寒がゆるんでいたので昼間は特に過し易かったのではないでしょうか。
明日からまたしばらく、我慢の日々が続くかもしれませんね。
2月は、平年並みか平年よりも低い気温の日々が続くかも、と云う事らしいですが、其れを過ぎれば、暖かい日々が待っているとか・・

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外猫たちももう暫くは辛抱して頑張って貰うしかないようです。
特に長老「ふく」は10年を超えたベテラン❣❣
しっかりと体力を温存し、この2月を元気に乗り切ってもらいたいですね❣❣

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相変わらずの様相・・😻

一方、家の中は、訳あって避妊をしてない子たちが数匹居るのですが、其の子達、早くも「春の目覚め」の時期となった様(=^・^=)

♂猫たちは、全員、去勢済みなので心配はありません。また、出入口等もしっかりと戸締り、外に出る気配もない様なので、あとは暫く、鳴き声が収まる迄、すこし我慢すると云う事に❣❣
その子達を除けば他の子もあまり気にする事も無く、至ってのんびりと過ごしている感じ。

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お隣迄お出かけしました😾


       長閑さに無沙汰の神社周りけり  太祇 

(今日の投稿は連続777日目(=^・^=)数字が揃ったところで、 験を担ぐわけではありませんが縁起よく神社参拝のお話などを・・・)

昨日は、気候も良かったので少し足を伸ばして、お隣の下関迄、出かけし
てみました。
久し振りに長門一之宮「住吉神社」へ参拝させて頂きました。
初詣は勿論、産土さんである甲宗八幡神社へお参りさせていただいてます。

数十年前に一度、産土様へのお参りをする前に、他の神社をお訪ねした事がありましたが、気のせいかもしれませんが、その年は一年間を通じであまり芳しい一年とはなりませんでしたので、其れ以来、産土様へのお参りは、怠りなくさせて頂いてます😻

今迄は気付きませんでしたがここの「住吉神社」の正式名は
「住吉荒魂本宮」と云う事のようです。

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住吉さんの荒魂をお祭りしているお宮さんと云う事になるのでしょうね。
時期的には、初詣も一段落し落ち着いているかなとおもっていましたが、それでもやはり他県ナンバーの車が多く駐車場へは止まっていました。
参拝は、この一年何事もなく猫達ともども健康にと、ありきたりのお願いとなりましたが・・・(=^・^=)
穏やかな気候の所為もあるのでしょうか、気分的にはスッキリとさせて頂きました。
ありがとうございました。感謝感謝です。

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甲宗八幡神社

余分なことかもしれませんが、「荒魂」とは 神靈の一つの魂(神霊)の形を顕す言葉で、ほかに「和魂・奇魂・幸魂」 があるとの事。
因みに、「荒魂」は勇気、「和魂」は親しみ、「奇魂」は智慧をそして
「幸魂」は愛情を顕すとか。
之を神道では「一霊四魂」というそうですヨ。(=^・^=)

【後記】

産土さんである甲宗八幡宮と長門一之宮「住吉」さんへ詣でた後、2月3日の立春には、門司大里奥田の「淡島」さんへお参りさせていただきました。

その日は立春とあって、境内付近は駐車場に警備の方が出る程の大にぎわい❣❣ 

これで今年は久しぶりの「三社詣で」を済ます事が出来ました

NPO法人あおぞらNPO法人あおぞらの代表、杉原英子です。福岡県北九州市門司区を中心に活動しています。私どもは保護を必要とする犬や 猫の救済を通じて地域の環境保全を考えるとともに人と動物が共生できるやさしい社会環境づくりを目指して活動をしてい ます。

💞雨の夜明け(=^・^=)ニャ~

松下幸之助のことば

松下幸之助一日一話

仕事の知恵・人生の知恵

1999年4月15日初版発行PHP文庫

松下幸之助翁に関しては、改めて紹介する迄も無く、よくご存じのことと思います。よって経歴等は省いて幸之助氏の「一日一話」から言葉をセレクトして紹介いたします。その言葉は平易な言葉を選んで語られていますが、内容は奥深く、仕事・経営・生き方等々、人生の指標になる言葉ばかりです。尚、個人的に好きな言葉を勝手に選ばせていただいてますので、ご興味ある方は、読みづらい内容とかまた、高価な本とか云う事は有りませんので、原本を読まれることをお勧めいたします。

  • 「十人の人がいればそのうち、二人は自分と志を同じくしてくれる六人はそこまでないまぁ。普通である。あとの二人は自分の志に反する。此れだけの人数がいればなかには自分と気が合わない人がいるのが当たり前。」―運を開く言葉よりー

【二月の言葉】

*一日 天は一物を与える

この世に百パーセントの不幸と云うものはない。五十パーセントの不幸はあるけれども半面其処に五十パーセントの幸せがある訳だ。人間は其れに気付かなければいけない。兎角人間の感情というものは上手くいけば有頂天になるが、悪くなったら悲観する。是は人間の一つの弱い面だが其れをなるべく少なくして、いつの場合でも淡々とやる。信念を持っていつも希望を失わないでやることだ。天は二物を与えずと云うが、逆になるほど天は二物は与えないがしかし一物は与えてくれるということが言えると思う。其の与えられた一つのものを大事にして育て上げることである。

*三日 人間道に立つ

我々人間は相寄って共同生活を送っています。其の共同生活をうまく運ぶにはどうすればよいか。皆が活かされる道を探さねばなりません。お釈迦さまは縁なき衆生は度し難しと云っておられます。併しなろう事ならそうした諦観を超えお互いを有縁の輪で結び合わせることが出来ないものかと思います。其の為にはお互い在るがままの姿を認めつつ、ぜんたいとしてちょうわ、きょうえいしていくことをかんがえていかなければなりません。それがにんげんとしてのみちすなわちにんげんどうと云うものです。お互いに人間道に立って生成発展の大道を衆知を集めて力強く歩みたいものです。

*四日 企業は社会の公器

一般に企業の目的は利益の追求にあると云われる。確かに利益は健全な事業経営を行う上で欠かすことが出来ない。併しそれ自体が究極の目的かと云うとそうではない。根本はその事業を通じて共同生活の向上を計ることであって、その根本の使命を遂行していく上で利益が大切になってくるのである。そういう意味で事業経営は本質的には私の事ではなく公事であり、企業は社会の公器なのである。だから例え個人の企業であろうと私の立場で考えるのではなく、常に共同生活にプラスになるかマイナスにと云う観点からものを考え判断しなければならないと思うのである。

*六日 正しい国家意識

昨今の国際情勢は一方で世界は一つと云いつつも、その一方で各国が過度の国家意識に立ち自国の利害を優先して仕舞う為、対立や紛争が一向に絶えない。それでは日本はどうかと云うと、反対に国家意識が極めて薄い為却って問題が起こっている様である。個人でも正しい自己認識、人生観を生み出し自主性を持って生きていってこそそこに初めて他の人々に対しても奢らず、諂わず仲良く付き合っていける譯である。国でも同じことである。国民が正しい国家意識を持ち、他の国々と交流していくことが大切であろう。過ぎたるもいけないが及ばざるもいけない。

*七日 平穏無事な日の体験

体験と云うものは失敗なり成功為り何か事があった時だけに得られる、と云うものでしょうか。決してそうではないと思います。平穏無事な一日が終わった時、自分が今日やったことは果たして成功だったか失敗だったかを心して考えてみると、あれは一寸失敗だったな、もっといい方法があったのではないか。と云うようなことが必ずあると思います。それについて思いを巡らせば、これはもう立派な体験と云えるのではないでしょうか。形の上での体験だけでなく日々お互いが繰り返しいる目に見えない些細なことも、自らの体験として刻々に積み重ねていく姿勢が大切だと思うのです。

*九日 一歩一歩の尊さ

仕事はいくらでもある。あれも作りたい是も拵えたい、こんなものがあれば便利だ、あんなものも出来るだろうと次から次へと考える。その爲には人が欲しい資金が欲しいと願うことには際限がないが、一歩一歩進むより他に到達する道があろうか。それは絶対にない。やはり一歩一歩の繋がり以外に道はない。坦々たる大道を一歩一歩歩んでゆけばそれでよい。策略も政略もいらない。一を二とし、二を三として一歩一歩進んでゆけば遂には彼岸に達するだろう。欲しいと願う人も一人増えまた一人増えて遂には万と数えられよう。一歩一歩の尊さをしみじみと味わわねばならぬ。

*十一日 国を愛する

我が国は戦後相当立派な成長を遂げてきましたが、不思議に愛国心と云う言葉がお互いの口から出ません。時たま出てもあまり歓迎されない状態です。愛国心と云うものは国を愛する餘に他の国と戦いをすることに為ると云う人もあります。併し決してそうではないと思います。国を愛すれば愛する程、隣人と仲良くしていこう友好を結んでゆこうという事になるだろうと思うのです。お互いが自分を愛するように国を愛し、隣人を愛す。そうする事によって其処に自分の幸せも築かれていくと思うのです。疎の様な姿をお互いに盛り上げていくことが国民としての大きな使命ではないでしょうか。

*十三日 一人の力が伸びずして

自分は一年にどれだけ伸びているか、技術の上に或は社会に対する物の考え方の上に、どれだけの成長があったか、その成長の度合いを測る機械があれば是は簡単に判ります。併し一人一人の活動能力と云うか知恵才覚と云うか、そういう総合の力が伸びているかどうかを図る機械はありません。けれども私は5%なり10%或は15%伸びたと自分で云えるようでないといけないと思います。やはり一人一人が自分の力でどれだけの事をしているかという事を反省してみることが大切です。一人一人の力が伸びずに社会全体の力が伸びると云う事はないと思うのです。

*十五日 自己観照

自省の強い人は自分と云うものをよく知っている。つまり自分で自分を善く見つめているのである。私は是を自己観照とよんでいるけれども、自分の心を一遍自分の身体から取出して外からもう一度自分と云うものを見直してみる。これが出来る人には自分と云うものが素直に私心無く理解できるわけであるこういう人には過ちが非常に少ない。自分にどれ程の力があるか自分はどれ程の事が出来るか、自分の適性は何か自分の欠点はどうした処に在るか、と云うようなことがごく自然に何物にも捉われることなく見出されてくると思うからである。

*十七日 死も生成発展

私は人生とは生成発展つまり日々新たの姿であると考えています。人間が生まれ死んでいくと云う一つの事実は人間の生成発展の姿なのです。生も発展なら死も発展です。人間は今迄ただ本能的に死を恐れ忌み嫌い之に耐え難い恐怖心を抱いてきました。人情としては無理もない事です。しかし我々は生成発展の原理に目覚め、死は恐るべきことでも悲しむべき事でもつらい事でもなく寧ろ生成発展の一過程に過ぎない事、万事が成長する一つの姿であることを知って死にも厳粛な喜びを見出したいと思います。

*二一日 人事を尽して天命を待つ

人事を尽して天命を待つと云う諺がある。是は全く至言で私は今も自分に時々その言葉を言い聞かせる。日常色々な面倒な問題が起きる。だから迷いも起きるし悲観もする、仕事に力が入らないことがある。是は人間である以上避けられない。しかしその時私は自分は是と信じてやっているのだから後は天命を待とう、成果は人に決めてもらおう・・こういう考え方でやている。小さな人間の知恵でいくら考えてみても、どうにもならぬ問題が沢山有り過ぎる。だから迷うのは当たり前である。そこに私は一つの諦観が必要だと思うのである。

*二三日 道徳は水と同じ

戦後の我が国では道徳教育というと何か偏った風に思われることが多いが、私は道徳教育はいわば水と同じではないかと思う。人間は活きる為にどうしても水が必要である。処がこの水に何か不純物が混じっていてそれを飲んだ人が病気になった。だからと云って水を飲むことを一切否定してしまったらどうなるか。大切なことは水そのものの価値効用を否定してしまうことではない。水の中の不純物を取り除くことである。嘗て道徳教育の中に誤った処があったからといって道徳教育そのものを否定してしまう事は其れこそ真実を知らぬことではないか。

*二五日 七十点以上の人間に

完全無欠な人間などあり得ないと思う。だからお互い人間として一つの事に成功することもあろうし、時には過ちもあるだろう。それは人間としてやむを得ないと云うかいわば当たり前の姿だと思う。併し過ちと正しい事を通算して正しい事の方が多くなる様な働き為り生活を持たなければやはり人間として、望ましい姿とは言えないのではなかろうか。仮に自分を点数で表すとどうなるだろう。三十点のマイナス面はあるが少なくともプラスの面が七十店あると云う様な処迄には到達するようお互い努力したいものである。

*二七日 誠意あればこそ

先般部品の一つに不良のある商品をお得意さんにお送りしてしまった時に、その方が厳重に注意しなければという事で会社に出向いてこられたことがあった。しかし実際に会社に来てみると、社員の人々が一心に仕事に打ち込んでいる姿を見て憤慨もせず却って信用を深めて帰られたと云う話を聞いた。この事から私は誠実且熱心に日々の仕事に力強く取り組むとという事が如何に大きなと唐を持っているかという事をつくづく感じさせられた。そういう態度と云うものは、見る人の心に何物かを与えるばかりでなく仕事とそのものの成果をより高める原動力にもなると思うのである。

*二八日 感謝の心は幸福の安全弁

感謝の念という事は是は人間にとって非常に大切なものです。見方によれば総ての人間の幸福なり喜びの根源とも云えるでしょう。従って感謝の心の無い処からは決して幸福は生まれてこないだろうし、結局は人間不幸になると思います。感謝の心が高まれば高まる程それに正比例して幸福感が高まっていく。つまり幸福の安全弁とも言えるものが感謝の心とも言える訳です。その安全弁を失ってしまったら幸福の姿は瞬時のうちに壊れ去ってしまうと云ってもいいほど人間にとって感謝の心は大切なものだと思うのです。

*二九日 健康管理も仕事の内

会社生活をしていく上で何といっても大切なのは健康それも心身共の健康です。いかに優れた才能が有っても健康を損ねてしまっては充分な仕事も出来ず、その才能も生かされないまま終わってしまいます。出羽建工の為に必要なことは何かと云うと栄養であるとか、休養とか色々あるでしょう。しかし特に大切なのは心の持ち方です。命を懸けると云う程の熱意を以て仕事に打ち込んでいる人は少々忙しくてもそう疲れもせず病気もしない、ものです。お互い自分の健康管理も仕事の内という事を考え人夫々のやり方で心身ともの健康を大切にしたいものです。