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法華経の佛・菩薩・神・鬼神等Ⅲ

今回は第3回目です。すべてを網羅しているかどうかはわかりませんが、ある程度重要なところは全部抑えていると思います。

只内容は、簡素にしていますので、基礎の基礎という程度にとらえていただければ幸いです。

★シ~タ

シュボダイ 須菩提(81

スブーティ釈迦十大弟子の一人であり解空第一、被供養第一または無諍第一と称 十六羅漢の一。
法華経序品1,釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の大羅漢19番目に記される。
信解品4、慧命須菩提の名で登場他の長老僧3人と共に 舎利弗の作佛に歓喜、自ら譬喩を述べる。
授記品6に於いて釈尊より授記を受け最後身成仏することを告げられる☞   名相如来

シュミソウ(ニョライ 須彌相(如来(82

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 西北方にて作佛したときの名 

シュミチョウ(ニョライ 須彌頂(如来(83

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 東方にて作佛した二人の裡二番目の佛の名、 国の名は歡喜國

ジョウギョウボサツ 上行菩薩(84

法華経従地涌出品15、娑婆世界の地の虚空より突如として現れた菩薩群の四導師の 第一番目の菩薩。                          日蓮は自ら法華経の弘通する行者として上行菩薩の生まれ変わりと称した。
如来神力品21、釈迦牟尼仏より法華経末代弘通の命を下される
屬累品22、釈迦牟尼仏の屬累等諸説語を聞き歓喜遊藥す
妙音菩薩品24、釈尊を供養礼拝の為飛来した妙音菩薩と邂逅(☞上行意菩薩)

ジョウギョウボサツ 淨行菩薩(85

法華経従地涌出品15、娑婆世界の地の虚空より突如として現れた菩薩群の四導師の一人、 第三番目の菩薩。

ジョウケシュクオウチニョライ 淨華宿王智如来(86

法華経妙音菩薩品24、釈迦牟尼仏の白毫の光明に照らし出された東方八萬那由陀恒河沙等の 佛の世界淨光荘厳(一切淨光荘厳とも)という國の佛 妙音菩薩はこの国の菩薩。
淨華宿王智如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ジョウゲン 淨眼(87

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚
及往古世の時代、雲雷音宿王華智多陀の光明荘厳國の妙荘厳王と夫人淨徳の間の子で後の世の 釈迦佛の世界の藥上菩薩となる。               父母を神變を駆使して雲雷音宿王華智多陀のもとへ往至する。

ショウゴンオウボサツ 荘厳王菩薩(88

法華経妙音菩薩品24、釈迦牟尼仏を礼拝供養のため東方八萬那由陀恒河沙等の佛の世界淨光荘厳 という國の佛淨華宿王智如来の下から飛来した妙音菩薩と他の菩薩たちと共に邂逅

ショウゴンソウボサツ 荘厳相菩薩(89

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚に登場
雲雷音宿王華智多陀の光明荘厳國の妙荘厳王の夫人、後の世釈迦牟尼仏の世界に於いて 荘厳相菩薩として生まれ変わる光照荘厳相菩薩のことで湯音菩薩とも呼ばれる。

ショウジュセソン 聖主世尊(90

法華経見寶塔品11、釋迦牟尼佛が多寶如来への呼びかけるときの尊称

ジョウショウジンボサツ 常精進菩薩(91

法華経所品1釈迦牟尼佛の霊鷲山説法の聴聞菩薩衆として菩薩群の4番目に登場
法師功徳品19に於いて釈迦如来より法華経受持の功徳による、六根荘厳清浄の説を聞く

ジョウシンブツ 淨身佛(92

法華経序品1 過去譚の中で日月燈明如来の世界の菩薩で名は徳藏が如来より授記をうけ、後に 佛となったときの名                                浄身多陀阿伽度阿羅訶三貌三佛陀

ジョウゾウ 淨蔵(93

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚、 及往古世の時代、雲雷音宿王華智多陀の光明荘厳國の妙荘厳王と夫人淨徳の間の子で後の世の 釈迦佛の世界の藥王菩薩となる。父母を神變を駆使して雲雷音宿王華智多陀のもとへ往至する

ジョウトク 淨徳(94

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚 
及往古世の時代、雲雷音宿王華智多陀の光明荘厳國の妙荘厳王の夫人、 藥王・藥上菩薩の前世 淨蔵・淨眼二子の母。子の勧めにて佛に帰依し後の世、釈迦牟尼仏の世界に 於いて生まれ変わり荘厳相菩薩となる

ジョウトクオウ 淨徳王(95

法華経藥王菩薩本地品23、及往過去、日月浄明徳如来の世界の王の名、藥王菩薩の前身である。 一切衆生喜見菩薩が王の宮殿に子として転生する。

ジョウフキョウボサツ 常不經菩薩(96

法華経常不經菩薩品20、威音王如来の世界の菩薩、法華経功徳の過去譚として登場  釈迦牟尼仏の前身 先佛(威音王如来)の下で法華経を読誦し人の為に説いた因縁を以て 、疾く阿耨多羅三藐三菩提を得ることが出来たと明かす。

ジョウメツ(ニョライ 常滅(如来(97

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 南方にて作佛した二人目の名。

ジヨウラク 持瓔珞(98

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属
十羅刹女の八番目として登場。

ジョギイ 除疑意(99

法華経序品1、過去譚 日月燈明佛が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる。  6番目に記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ゼンイ 善意(100

法華経序品1、過去譚日月燈明佛が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる。 2番目に記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ゾウイ 增意(101

法華経序品1、過去譚日月燈明佛が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる。 5番目に記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ソンダラナンダ 孫陀羅難陀(102

釈迦仏の弟子の一人。釈迦とは異母兄弟にあたるとも、あるいは孫陀羅・難陀と難陀は別人ともされる。
法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として、大羅漢17番目に記される。

ダイイトクカルラオウ 大威徳迦樓羅王(103

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の迦樓羅王の1番目に記される。
インド神話のガルダを前身とする、仏教の守護神。八部衆、後には二十八部衆の一員となった。 「迦楼羅」の音写はパーリ語に由来する。迦楼羅天、迦楼羅王とも呼ばれる。
食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳、口から金の火を吹き、赤い翼を広げると336万里にも達するとされる。

ダイギョウセツボサツ 大樂説菩薩(104

法華経見宝塔品11・勧持品13等に出てくる菩薩。
見宝塔品11では、大地から七宝の宝塔が涌出し、宝塔の内より釈迦の説法は皆真実であるとの大音声が 聞こえた時、衆生の疑問の心を察して宝塔湧現の因縁を釈迦に尋ねた。
勧持品13では、藥王菩薩と釈迦の前で2万の菩薩眷属と共に、仏の滅後の教化は難しいが 大忍力をもって弘経していくと誓った。

ダイジザイテンジ 大自在天子(105

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆天子群の7番目に記される

タイシャクテン 帝釈天(106

法華経序品1、に別称 釋提桓因して登場。
随喜功徳品18、説法中の登場 法華経を行ずる者は帝釈天の後世、坐處へ生まれる。

ダイシンカルラオウ 大身迦樓羅王(107

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の迦樓羅王の2番目に記される。
迦樓羅王については大威徳迦樓羅王参照

タイソウ(ニョライ 帝相(如来 (108

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 西南方にて作佛した一人目の名 

ダイツウチショウニョライ 大通智勝如来(109

法華経化城品7、釈尊の説法過去譚の中で久遠の昔、好成という國にいた佛の名
大通智勝如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ダイバダッタ 提婆達多(110

法華経提婆達多品12、過去世に於いて釈迦を悟りの径に導いた仙人とされる。
仏典では釈迦のいとこ。釈迦の太子時代の競争者で,釈迦が悟りを開いてからその弟子 となったが,のちに離反。釈迦の殺害を企てたともいう。

ダイヒ 大悲(111

法華経化城品7、大通智勝佛の瑞相による光明に照らしだされた東南方の梵天王の國の大梵天王の名。 宮殿が光明照耀したことに抱く衆生の疑問に答えへ大通智勝佛のもとへ飛来することを促す。

ダイホウキンナラホウ 大法緊那羅王(112

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四緊那羅王の3番目に登場する
緊那羅王については法緊那羅王参照

ダイマンカルラオウ 大満迦樓羅王(113

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の迦樓羅王の3番目に記される。
迦樓羅王については大威徳迦樓羅王参照

ダイモクケンレン 大目犍連(114

目犍連/目連ともいわれる 釈迦十大弟子のひとりバラモンの家に生まれ,初め六師外道の一人である。 懐疑論者サンジャヤの弟子であった。のち友人の舎利弗 (しゃりほつ) に誘われて仏弟子となる。 神通第一と称された。
法華経序品1 釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として大羅漢7番目に記される
信解品4、摩訶目犍連の名で登場 他の長老僧3人と共に舎利弗の作佛に歓喜し自ら譬喩を述べる。
授記品6、釈尊の授記を受け未来世に作佛し多摩羅跋栴檀香如来となる。

ダイリキボサツ 大力菩薩(115

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の12番目として名を連ねる。
密教では三宝を護持し、正法を建立する国を守護する五人の大力ある菩薩。
仁王経では、金剛吼(く)・龍王吼・無畏十力吼・雷電吼・無量力吼の五菩薩。

ダツイッサイシュジョウショウケ 奪一切衆生精氣(116

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属
十羅刹女の十番目として登場。

タホウニョライ 多寶如来(117

法華経見寶塔品11、サンスクリットではプラブータ・ラトナ Prabhūta-ratna、東方の宝浄国の教主
「多宝」は意訳七寶の寶塔に乗り釈迦牟尼仏の法華経説法の場へ讃嘆するために顕れた無量千萬 億劫の昔に滅度した佛。
如来神力品21、釈迦牟尼仏と並んで寶塔の中に在ます姿を聴聞衆仰ぎ見る。
屬累品22、釈迦牟尼仏の屬累等諸説語を聞き歓喜遊藥す。
妙音菩薩品24、妙音菩薩を釈迦牟尼仏のもとへと招来する。

タホツ 多髪(118

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属

タマラセンダンコウジンツウ(ニョライ 多摩羅跋栴檀香神通(如来(119

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 西北方にて作佛した名。

タマラバツセンダンコウ(ニョライ 多摩羅跋栴檀香 (如来 (120

法華経授記品6で釈尊より弟子大目犍連が授記を受け未来世において作佛の約束を受け佛となった ときの名。                        多摩羅跋栴檀香如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

以上第3回はこれまで次回も40の名称を挙げる予定です。

法華経の佛・菩薩・神・鬼神等Ⅱ

今回は第2回目です。すべてを網羅しているかどうかはわかりませんが、ある程度重要なところは全部抑えていると思います。

只内容は、簡素にしていますので、基礎の基礎という程度にとらえていただければ幸いです。

★キ~シ

キョウボンハダイ 憍梵波提(41

伽梵鉢提、迦為抜抵など、訳:牛王、牛跡、牛相など)は、釈迦仏の弟子の1人。 釈迦弟子中で解律第一といわれ、戒律を理解することに秀でていたといわれる。
法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆大羅漢の一人11番目に登場

クイッサイ 苦一切(42

法華経化城喩品7、大通智勝佛の瑞相による光明に照らしだされた東方の梵天王の國の大梵天王の名。 宮殿が光明照耀したことに抱く衆生の疑問に答えへ大通智勝佛のもとへ飛来することを促す。

クウオウブツ 空王佛(43

法華経學無學人記品9、過去世に於いて釋迦及び阿難が弟子として、ともに修業をした時の佛の名。

グソクセンマンコウソウニョライ 具足千萬光相如来(44

法華経勧持品13、羅釈尊の子羅睺羅の母耶輸陀羅比丘尼が釈迦牟尼仏より授記を受け未来世に 於いて成佛することを告げらるその佛の名。
具足千萬光壮如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊
女人成佛の手本とされる

クハンダ 鳩槃茶(45

法華経譬喩品3、譬喩の説話の中長者の火宅に巣くう諸々の悪鬼として登場
法華経陀羅尼品26に登場する人をいのちを短命にする悪鬼
インド神話の魔神で、仏教では護法神(鬼神)の一族である。弓槃荼・倶満拏とも書く。サンスクリット ではクンバーンダ、パーリ語でクンバンダ。陰嚢のような形をしていること から陰嚢・甕形鬼・冬瓜鬼と漢訳される。また、人の睡眠を妨げて災難を引き起こすことから厭魅鬼・ 厭眉鬼とも呼ばれる。
仏典では、四天王の一尊で南方を守護する増長天に従う。

グミョウボサツ 求名菩薩(46

法華経序品1,過去譚日月燈明佛の世界で妙光菩薩の弟子のひとり諸經を読誦しても忘失すること多かったといわれ、 故に求名と名付けらる 後世における釈迦牟尼仏の世界の彌勒菩薩の前世の姿。

ケコウニョライ 華光如来(47

法華経譬喩品3、釈迦牟尼仏より授記を授けられた弟子の舎利弗が、後世作佛した時の佛の名。
華光如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ケシ 華歯(48

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属

ケソクアンギョウブツ 華足安行佛(49

法華経譬喩品3、未来世、華光如来(舎利弗)の世の菩薩、堅満菩薩が作佛した時の名。
華足安行多陀阿伽度阿羅訶三藐三佛陀

ケトクボサツ 華徳菩薩(50

法華経妙荘厳王本事品27で前世は雲雷音宿王華智佛の國の妙荘厳王で浄蔵(藥王)浄眼(薬上) 兄弟の父親 雲雷音宿王華智佛の國では兄弟の勧めにより如来に帰依し修行を積み沙羅樹王佛 となる後、釈迦如来の世界に於いて華徳菩薩として生まれ変わる
妙音菩薩品24、飛来した妙音菩薩の因縁を釈迦牟尼仏に他の聴聞衆を代表して問う

ケンダ 健駄(51

法華経陀羅尼品26人のいのちを短命にする悪鬼等の一として登場する  健駄羅に同じか
一仏典では青面金剛に従う四護法善神の夜叉の一か
四夜叉はそれぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)

ケンマンボサツ 堅満菩薩(52

法華経譬喩品3、舎利弗成佛した華光如来の國である離垢の世界の菩薩、華光如来より授記を 受け次に作佛する旨告げられる

コウイ 響意(53

法華経序品1、過去譚日月燈明が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる。 7番目に記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

コウタイ 皐諦(54

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属
十羅刹女の九番目として登場

コウヒンナ 劫賓那(55

カッピナとも、釈迦の弟子の一人である。尊称して摩訶劫賓那と呼ばれることも多い。 金毘羅(こんぴら、カンピラ)とも称す 釈迦弟子中で知星宿第一の弟子といわれる。
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人として10番目に登場。
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より授記。

コウミョウダイボン 光明大梵(56

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の娑婆世界の主の3番目に記される

コウミョウニョライ 光明如来(57

法華経授記品6、釈尊より弟子摩訶迦葉が授記を受け未来世に於いて作佛することを告げられる。 佛となったときの名、正式には                光明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

コクウジュウ(ニョライ 虚空住如来(58

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 南方にて作佛した二佛のうち一人目の名 

コクシ 曲歯(59

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属
十羅刹女の三番目として登場

コクシ 黒歯(60

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属
十羅刹女の後番目として登場

サンガイエジザイツウオウニョライ 山海慧自在通王如来(61

法華経學無學人記品9、佛弟子阿難が釈迦牟尼佛より授記。来世に於いて作佛した時の名
山海慧自在通王如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

シキダイボン 尸棄大梵(62

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の娑婆世界の主の2番目に記される
化城喩品7、大通智勝佛の瑞相による光明に照らしだされた上方の梵天王の國の大梵天王、 宮殿が光明照耀したことに抱く衆生の疑問に答えへ大通智勝佛のもとへ飛来することを促す

ジコクテンノウ 持國天王(63

法華経陀羅尼品26、法華経を信じる者の守護神として4番目に登場陀羅尼神咒を説く 日蓮宗における五番の善神
梵名: ドゥリタラーシュトラ、天部の仏神。増長天、広目天、多聞天と共に四天王の 一尊に数えられる 提頭頼吒とも称

ジザイテンジ 自在天子(64

法華経序品1,釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆天子群の6番目に記される

シシオン(ニョライ 師子音(如来(65

法華経化城喩品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 東南方にて作佛した一人目の名 

シシソウ(ニョウライ 師子相(如来(66

法華経化城喩品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 東南方にて作佛した二人目の名 

シダイテンノウ 四大天王(67

法華経序品1,釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆天子群の5番目に記される

ジホウキンナラオウ 持法緊那羅王(68

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四緊那羅王の4番目に登場する
緊那羅王については法緊那羅王参照

シャカダ 婆伽陀(69

釋迦佛の弟子のひとりか?
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢らと共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より告げられる
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

シャカツラリュウオウ 娑竭羅龍王(70

法華経提婆達多品12、海の世界龍宮の主、八歳にして釈迦牟尼佛の前にて佛と化した龍女の父

シャカムニブツ 釋迦牟尼佛(71 

法華経化城喩品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 東北方にて作佛した名  娑婆國の釈迦佛本人の過去世であることを明かす

シャカラリュウオウ 娑伽羅龍王(72

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である八大龍王の3番目に記される
龍王については難陀龍王参照

シャクボンテンリン 釋梵轉輪(73

随喜功徳品18、帝釈轉・梵天王・轉輪聖王のこと 法華経の講座にて人に座を勧めて經を聞かしめた 人はその功徳によって後世、釋凡轉輪の坐を得ることが出来る。

シャダイカンニン 釋提桓因(74

ヒンドゥー教の神インドラが仏教に取入れられたもので仏教の守護神。十二天の一つで梵天と 対にして造像される。通称帝釈天と呼ばれる。佛陀前の釈迦の修業を助ける守護する。
法華経序品1で釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆天子群筆頭として名を連ねる。
随喜功徳品18、説法の中に登場 法華経を信じる者は後世帝釈天の坐所に生まれ変われる。

シャラジュオウブツ 沙羅樹王佛(75

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚 
及往古世の時代、雲雷音宿王華智多陀の光明荘厳國の王の名 藥王・藥上菩薩の前世淨蔵・淨眼 二子の父 雲雷音宿王華智多陀より作佛し沙羅樹王佛となる
後の世釈迦牟尼仏の世界に於いて生まれ変わり華徳菩薩となる

シャリホツ 舎利弗(76

シャーリプトラのシャーリ (サーリ)仏教の開祖釈迦仏の十大弟子の一人 特に十大弟子の筆頭に 挙げられ 智慧第一 と称され、親友かつ修行者として同期であった神通第一の 目連 (モッガラーナ) と 併せて二大弟子とも呼ばれる。
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 6番目に記される
方便品2では聴聞衆の代表として釈迦牟尼佛との問答にて法華経の説法を懇願、巣釈迦より後世
作佛する旨伝えられる
譬喩品3に於いて授記を受け華光如来となること佛の住する國等を明かされる
提婆達多品12、海より顕れた龍女八歳にいかにして菩提を得たか詰問
屬累品22、釈迦牟尼仏の屬累等諸説を聞き歓喜遊藥す

シュウコンゴウシン 執金剛神(77 

観世音菩薩普門品25、観世音菩薩が娑婆世界の衆生を救済するために身を現じる三十三身のうちの一
仏法を守る護法善神のうちの1尊で、金剛杵を執って仏法を守護する姿がこの名の由来

ジュウラセツジョ 十羅刹女(78

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属で日蓮宗では 鬼子母神とともに最強の善神と称される。
名前は其々籃婆ランバ・眦籃婆ビランバ・曲歯コクシ・華歯ケシ・黑歯コクシ・多髪タホツ・無厭足ムエンゾク・ 持瓔珞ジヨウラク・皐諦コウタイ・奪一切衆生精氣ダツイッサイシュジョウショウケ

シュクオウケボサツ 宿王華菩薩(79

藥王菩薩本事品23にて藥王菩薩の因縁由来を聴聞衆を代表し釈迦牟尼佛に尋ねる
妙音菩薩品24、釈尊を礼拝供養のため東方淨華宿王智如来の淨光荘厳國より飛来した妙音菩薩と会う。

シュダ 周陀(80

周利槃特とも(梵: Cūḍa-panthaka[1]、巴: Cūḷapanthaka)釈迦仏の弟子の一人。また十六羅漢の一人。 パーリ語ではチューラパンタカ
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢らと共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より告げられる。
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

以上第2回はここ迄第3回は㋄中旬ぐらいでしょうか?

法華経の佛・菩薩・神・鬼神等Ⅰ

専門的な事はわかりません。法華経を読んでいて、いったいどれくらいの名前が出てきてどういう関係になっているのだろうかという素朴な疑問から、法華経に記されている佛・菩薩・神や鬼神等々の名前をランダムに拾い出してみました。

記事内容の多くは法華経の記載からとネット上のウィキペディアをはじめ仏教関係の記事から拾い抜きさしています。アイウエオ順に並べ替えてみました。詳しい事は専門家に任せてここには法華経を読むときに参考になる程度の内容で挙げています。s同一で呼び方が違う名もありますが、ちょうど200の名を拾いだすことが出来ました。

殆どの名は法華経序品第一に登場いたします。長文になりますが、数回に分けて一応全部掲げてみます。

ア~キ

アイツタ 阿逸多 (1

法華経従地湧出品15、彌勒菩薩の別称 地より顕れた菩薩群のことを疑問に思う聴聞衆に変わり 代表して釈尊に尋ねる。釈尊が彌勒尼呼びかけるときの名
如来壽量品16、釈迦牟尼仏が久遠常住不滅の佛であることを明かされる
分別功徳品17、釈尊より聴聞衆の代表として久遠なる佛の心理を聞くことにより多くの衆生が 救済されることを告げられる
随喜功徳品18、聴聞衆を代表して釈迦牟尼佛に法華経功徳を尋ねる

アシセン 阿私仙 (2

法華経提婆達多品12、王仙とも釈迦牟尼佛未だ出家以前に法を求めるに応じて顕れ法華経を 解き明かした仙人、過去世に於いて釋尊を悟りに導いた善知識、提婆達多の姿とされる。 阿私とは無比の意。

アジャセオウ 阿闍世  (3

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として登場
浄土三部経の『観無量寿経』マガダ国の頻婆娑羅(びんばしゃら、ビンビサーラ)とその妃韋提希の子、 釈迦仏に反逆し新教団を形成せんとしていた提婆達多(デーヴァダッタ)に唆され、その言を入れて ビンビサーラを幽閉し、弑する。

アシュク(ニョウライ 阿閦(如来)(4

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 東方にて作佛した一人目の名  国の名は歡喜國

アナバダツタリュウオウ 阿那婆達多龍王(5

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である八大龍王の6番目に記される
龍王については難陀龍王参照

アナン 阿難(6

アーナンダ 阿難陀、釈迦の十大弟子の一人であり、釈迦の侍者として常に説法を
聴いていたことから多聞第一と称。禅宗では摩訶迦葉の跡を継いで仏法付法蔵の第3祖であるとする。 阿難陀は漢語意訳では歓喜・慶喜とも記される。
法華経序品1,釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆大羅漢の20番目に登場
學無學人記品9、釈迦牟尼仏より授記をうけ未来世に於いて山海慧自在通王如来となる事を告げらる

アニャキョウジンニョ 阿若憍陳如(7

釈迦仏の弟子の一人釈迦の最初の弟子。釈迦が成道して最初に教えを説いた五比丘の一人であり またそのリーダー的人物 
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法を聞かんとして集まった 数多の聴聞者の筆頭に記される サンスクリット:アジュニャータ・カウンディニヤ
五百弟子授記品8、釈迦牟尼佛より大弟子憍陳如は未来世に於いて作佛することを告げられる その名を普明如来という

アヌルダ( アルダ) 阿(少⁺兎)樓駄(8

梵名アニルッダ、釈迦十大弟子のひとり阿那律 (あなりつ) ・ 阿尼楼駄 (あにるだ) ・ 阿泥律 (あないりつ) とも漢訳無貧(ムトン)天眼第一と称さる
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 9番目に記される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より授記

アバツマラ 阿跋摩羅(9

法華経陀羅尼品26に登場する人のいのちを短命にする悪鬼
インド神話に登場する小鬼、邪鬼、または阿修羅の類である。名の意味は「無知」。 アパスマーラはシヴァ神の一形態である舞踏神ナタラージャに踏みつぶされている 像が有名である。
一仏典では青面金剛に従う四護法善神の夜叉の一
四夜叉はそれぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)

アミダ(ニョライ 阿彌陀(如来)(10

法華経化城品7 過去譚のなかに登場、大通智勝如来が出家する前の御子、十六人の一人 西方にて作佛した二人の御子の内、一人目の佛の名。 

アンリツギョウボサツ 安立行菩薩(11

法華経従地涌出品15、娑婆世界の地の虚空より突如として現れた菩薩群の四導師の一人、 第四番目に記される菩薩

イオンノウニョライ 威音王如来(12

法華経常不經菩薩品20、及往古昔の大成の国の佛として過去譚の中に登場 2万億の同名の 仏が順番に主宰し、衆生を教化してきた。そのうち最初の威音王仏が入滅した後の像法時代に、 増上慢の比丘の勢力が大きくなっていた。その時に不軽菩薩が現れたという。
正式名は威音王如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

イダイケ 韋提希(13

法華経序品1、 ヴァイデーヒー、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として登場
古代インドのまだ釈迦が存命の頃のマガダ国の頻婆娑羅(びんばしゃら、ビンビサーラ)王の妃。 夫と共に仏教を信仰
浄土三部経の『観無量寿経』の主人公:ビンビサーラ王と韋提希夫人の間に阿闍世(アジャータシャトル) 王子が生まれるが、後に阿闍世王子のクーデターによって父王が幽閉されると、韋提希は深く王の身 の上を気遣い、自分の体を洗い清めて、小麦粉に酥蜜を混ぜたものを塗り、胸飾りの1つ1つにブドウの 汁を詰めて、密かに王の許に行き、それを食べさせたという。

イッサイシュジョウキケンニョライ 一切衆生喜見如来(14

法華経勧持品13、釈尊の母の妹憍曇彌が釈迦牟尼仏より授記を受け未来世に於いて成佛することを 告げられ佛の名を                   一切衆生喜見如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊
女人成佛の手本とされる

イッサイシュジョウキケンボサ 一切衆生喜見菩薩(15

法華経藥王菩薩本事品23、藥王菩薩の前世 日月浄明徳如来の世界で法華経を聞き、佛及び 法華経の供養のため身を燃して千二百萬歳で命終するもその後、(同じく日月浄明徳如来の世) 浄徳王のもとに転生し、佛の涅槃に際し、再び供養のため自らの臂を燃すも、再び還復し、法華経の 功徳により後の世に藥王菩薩となる。

ウイ 有意(16

法華経序品1、過去譚の中に於いて日月燈明が出家する前の御子、八王子の一人父の出家により法師となる
御子の1番目に代表して記される、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ウダイ 優陀夷(17

ウダーイ、ウダーイン、音写:鄔陀夷、烏陀夷 等他、訳:出現 等、釈迦仏の弟子の一人、 勧導第一の弟子と称される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢らと共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より告げられる
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ウハツラリュウオウ 優鉢羅龍王(18

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である 八大龍王の8番目に記される
龍王については難陀龍王参照

ウマロクキャ 烏魔勒伽(19

法華経陀羅尼品26 に 登場する人をいのちを短命にする悪鬼
一仏典では青面金剛に従う四護法善神の夜叉の一
烏摩勒伽(うまろきゃ)が持つ金の弓矢が破魔矢の発祥であるという伝承があり、烏摩勒伽ら 四夜叉を祀る日光の 輪王寺 では、それにちなんだ龍神破魔矢が販売されている
四夜叉はそれぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)

ウルビラカヨウ 優樓頻螺迦葉(20

ウルヴェーラ・カッサパ 釈迦の弟子の一人。いわゆる三迦葉の長男
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 3番目に記される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となると釈迦牟尼仏が授記

ウンジザイ(ニョライ 雲自在(如来)(21

法華経化城品7 大通智勝如来、出家する前の十六人の御子の一人 北方にて作佛したときの名

ウンジザイオウ(ニョライ 雲自在王(如来)(22

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 北方にて作佛した名 

ウンライオンシュクオウケチタダアカト 雲雷音宿王華智多陀阿伽度(23

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚 及往古世の時代、光明荘厳國の佛の名
雲雷音宿王華智多陀阿伽度阿羅訶三藐三佛陀

ウンライオンノウタダアカド 雲雷音王多陀阿伽度(24

法華経妙音菩薩品24、妙音菩薩の過去譚に於いて、過去、妙音菩薩が所属した現一切世間という 国に在す佛の名
雲雷音王多陀阿伽度阿羅訶三藐三佛陀

エイッサイセケンフイ(ニョライ 壊一切世間怖畏(如来)(25

法華経化城品7 大通智勝如来の出家前の御子、十六 のなか一人 東北方にて作佛したときの名 

エンブナダイコンコウニョライ 閻浮那提金光如来(26

法華経授記品6、釈尊より弟子摩訶迦旃延(大迦旃延)が授記を受け未来世に於いて作佛することを告げられ 佛となったときの名。正式には                閻浮那提金光如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫 天人師佛世尊

オツサンガイボサツ 越三界菩薩(27

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の14番目として名を連ねる 「三界を越えた」という名の菩薩

ガキ 餓鬼(28

法華経陀羅尼品26に登場する人のいのちを短命にする悪鬼
仏教の世界観である六道において餓鬼道(餓鬼の世界)に生まれた者。原語の プレータ はかつては死者の霊を指したが、仏教において輪廻転生の生存形態である六道に組み込まれた。
プレータpreta は鬼とも訳される。鬼は中国語で死者の霊・亡霊を意味している。 餓鬼は、三途・五趣(五道)・六趣(六道)の一つ。餓鬼は常に飢えと乾きに苦しみ、食物、 また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされることがないとされる。
ただし、天部と同じように福楽を受ける種類もいるとされる。

ガクオンケンダツバオウ 樂音乾闥婆王(29

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四乾闥婆王の2番目に登場する
乾闥婆王については樂乾闥婆王参照

ガクケンダツパオウ 樂乾闥婆王(30

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四乾闥婆王の1番目に登場する
仏教の守護神。乾闥婆王はインド神話から仏教にはいってきた神で,八部衆のひとつ。帝釈天につかえ,香を たべて楽を奏する。胎児,小児を守護し,悪魔をはらう神とされる。奈良興福寺,京都三十三間堂に その像がある。

ガッコウボサツ 月光菩薩(31

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の10番目として名を連ねる 日光菩薩と共に薬師如来の脇侍を務め、薬師三尊を構成。      『薬師経』に依れば、月光菩薩は、 月の光を象徴する菩薩であり、日光菩薩と共に、薬師如来の教説を守る役割を果たしている。

ガヤカヨウ 伽耶迦葉(32

ガヤー・カッサパ釈迦の弟子となった三迦葉(さんかしょう)の一人、三男もともとはバラモンで火の神 アグニを信仰する事火外道で、それぞれ数多くの弟子と信者がいた初期の仏教教団において重要な 役割を果たした。
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 4番目に記される。
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となると釈迦牟尼仏が授記。

カラケンダアシュラオウ 佉羅騫駄阿脩羅王(33

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の阿脩羅王の2番目に記される。
阿脩羅王については婆稚阿脩羅王参照。

ガルダイ 迦留陀夷(34

釈迦の弟子の一人北伝の大乗仏教では、悪事を働いた六群比丘の一人であるラールダーイ( Lāludāyī)と同一視され混同されている事が多い。
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢らと共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より告げられる。
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

カンジザイボサツ 観自在菩薩 (参)(35

観世音菩薩と同じ 日本では通称観音様として信仰が厚い
鳩摩羅什は法華経を漢語に訳するとき観世音と訳し玄奘は般若心経を訳するとき観自在と訳した。 観世音菩薩には慈悲の面が表に顕れ観自在菩薩は理性を表しているか(紀野一義-プレジデント特集)

カンゼオンボサツ 観世音菩薩(36

観世音菩薩または観自在菩薩ともいう。救世菩薩など多数の別名がある。一般的には「観音さま」とも呼ばれる。
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五、別名「観音経」:観音について説かれた仏教経典は数多いが、 最古かつ最も有名-この略本と考えられている十句観音経や、十一面観音について説かれた十一面 観世音菩薩随願即得陀羅尼経がよく読誦される経典 『般若心経』の冒頭に登場する菩薩でもあり、般若の智慧の象徴ともなっている。浄土教では 『観無量寿経』の説くところにより阿弥陀如来の脇侍として勢至菩薩と共に安置されることも多い。
観音菩薩は大慈大悲を本誓とする。中国では六朝時代から霊験記(『観世音応験記』)が遺され、 日本では飛鳥時代から造像例があり、現世利益と結びつけられて、時代・地域を問わず広く信仰さる
観音の在す住処・浄土は、ポータラカ(Potalaka、補陀落)といい、『華厳経』には、南インドの摩頼
矩吒国の補怛落迦であると説かれる。                   偽経『観世音菩薩往生浄土本縁経』によると、過去世において長邦(ちょうな)というバラモンの子・ 早離(そうり)であったとされる。彼には速離(そくり)という兄弟がおり、のちの勢至菩薩だという。
早離と速離は騙されて無人島に捨てられ、餓死したが、早離は餓死する寸前に「生まれ変わったら 自分たちのように苦しんでいる人たちを救いたい」と誓願を立てたため、観音菩薩になったという。
なお、父の長邦は未来に釈迦として生まれ変わった観音が世を救済するに、広く衆生の 機根(性格や仏の教えを聞ける器)に応じて、種々の形体を現じる。これを観音の普門示現という。
法華経序品1にて釈迦牟尼佛の霊鷲山説法聴衆として菩薩群の2番目として登場
観世音菩薩普門品第25(観音経)には、観世音菩薩はあまねく衆生を救うために相手に応じて 「仏身」「声聞(しょうもん)身」「梵王身」など、33の姿に変身すると説く。

キケンボサツ 喜見菩薩(37

法華経藥王本事品23 一切衆生喜見菩薩として登場 藥王菩薩の前世の姿
日月浄明徳如来(仏)の弟子だった。この仏より法華経を聴き、楽って苦行し、現一切色身三昧を得て、 歓喜して仏を供養し、ついに自ら香を飲み、身体に香油を塗り焼身した。諸仏は讃嘆し、その身は 1200歳まで燃えたという。命終して後、また同じ日月浄明徳如来の国に生じ、浄徳王の子に化生して 大王を教化した。
再びその仏を供養せんとしたところ、仏が今夜に般涅槃することを聞き、仏より法及び諸弟子、舎利など を附属せられた。仏入滅後、舎利を供養せんとして自らの臂を燃やし、7万2千歳に渡って供養したという。

キシボジン 鬼子母神(38

梵名ハーリーティーは、仏教を守護する天部の一尊。ハーリーティーを音写した訶梨帝母(かりていも) とも言う釋尊に帰依する前は夜叉毘沙門天(クベーラ)の部下の武将八大夜叉大将(パーンチカ、 散支夜叉、半支迦薬叉王)の妻で、500人(一説には千人または1万人)の子の母であったが、 これらの子を育てるだけの栄養をつけるために人間の子を捕えて食べていた。そのため多くの
人間から恐れられていた。
法華経陀羅尼品第26法華経を信じるものを守護する 日蓮宗では守護する5番善神と称し特に 鬼子母神はその眷属十羅刹女と共に最強の守護神とされる

キツシャ 吉蔗(39

法華経陀羅尼品26に登場する人をいのちを短命にする悪鬼
起屍鬼(きしき)と言い、屍(しかばね)を起こして、怨みある人を殺させる。 
(夜叉吉蔗、人吉蔗の名でも登場)

キョウドンミ 憍曇彌(40

摩訶波闍提比丘尼の別称
法華経序品1・勧持品13に登場

以上第1回はここ迄❕❕

担当:野尻研究員