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Alainの幸福論

「年の初めは幸福論から・・」

フランスの哲学者アランのエッセイ集

93章の短い文章からなる「幸福論」ちょっと前までは、年末年始には書店の一角を占めていたともいわれていました。が、今はどうなのでしょうか? 近頃は書店を覗く機会もなくなったので、現状はわかりません。

私自身、「門松は冥土の旅の一里塚」という句の心境が実感としてわかるような年齢にもなりました。此のところ終活の一環として(笑い)溜まりに溜まった書籍雑誌類を整理している段階なので、新たに本を買い込むなどということは控えている状況です。新しい情報はインターネットやTV等マスメディアで収集できますし、腰を据えて読むような本などは、新刊ではなく今まで集めた書籍から選んでいけば事足ります。

そんな中の1冊にこの「幸福論」があります。NHKの「100分de名著」という番組のテキストと文庫本が手元にあります。

気に入った文句を抜き書きしたメモから、少し引用してみます。

20章 不機嫌

成功したから満足しているのではなく満足していたからこそ成功した       自分でも嫌いになっている嫌な人間に出会ったらまず、にこにこして見せなければならない。凡そ苛立ちというものは、自分の進む道に穴を掘るに至るものである。

冒頭の一文は、現在でもよく自己啓発セミナーなどでも、 いろんなバージョンに代えて、 引用される言葉ですね。例えば「成功したらから笑っているのではなく、笑っていたからこそ成功した」という具合です。この言葉は昔、係わっていた、ネットワークビジネスのセミナーなどでもよく耳にした覚えがあります。       

47章 アリストテレス

幸福になるには幸福になる仕方を学ばなければならない。          人からもらった幸福などと言うものは凡そ存在しない。

58章 憐憫について

人生を暗くする親切、陰鬱に他ならないという親切がある。人は一般にこれを憐憫と呼んでいるが、これは人間の災いの一つだ

63章 雨の中

あなたが微笑したところで雨に対して何と云うこともないが、人々に対しては大いに役立つ。単に微笑の真似をするだけでも人々の悲しみや悩みを少なくする。

83章 処世術

意の親切は礼儀では無い。計算ずくの諂いも礼儀では無い。        優雅さとは誰をも不安にさせず傷つけもしない、幸福な表現と動作である。そしてこの種の美点は幸福にとって大いに重要である。処世術は決してこれらの美点を等閑にしてはならない。

凡人之所以為人者礼儀也 礼儀之始 在於正容体 斉顔色 順辞令            凡そ人の人たる所以は礼儀なり 礼儀の始めは 容体を正し 顔色を斉え 辞令を順するに在り   礼記より

89章 幸福は美徳

金儲けの上手い人は、無一文になった時でもまだ、自分自身と云う財産を持っている。・・・・・                                  昔の賢者たちは幸福を求めた。隣人の幸福ではなく自分自身の幸福をである。 幸福それ自体が美徳である。

91章 幸福となる方法

第一の法則は現在のものにしろ、過去のモノにしろ、自分の不幸について絶対に他人に話さないこと。 悪い天気の時にはいい顔するものだ。

六然の教え→自處超然 處人藹然 有事斬然 無事澄然 得意澹然 失意泰然 安岡正篤著「百朝集」より

93章 誓うべし

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する。

東洋において徹底的に楽観主義に徹した著書は「法華経」かもしれませんね・・どうやら、幸福に生きるためには幸福に生きようとする意思がなければ幸せには生きられないようです。

余談ですが・・・

私が興味を持っている西洋の歴史的人物の中に、第一次世界大戦に、それぞれの国から 参加した 3人の人物がいます。その戦争体験を通じ後の人生では、それぞれに大きくかけ離れた人生を歩むことになった、その人物は・・・

ヒトラー:アドルフ・ヒトラー→1889/4/20-1945/4/30 (オーストリア)  ブラウナウ生 1914年第一次世界大戦勃発ドイツ陸軍志願 伝令兵として従軍 1914年・1918年鉄十字章授与 終戦後 小さな団体だった国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)に入党、そのスピーチ力と行動力で大組織に成長させ国家組織となる、結果第二次大戦を興すことに 1945年ピストル自殺            著書「わが闘争」 :憎悪と闘争                      参照:「第三帝国の興亡」ウィリア・ムシャイラー「アドルフヒトー」 アラン・バロック

ロレンス;トマス・エドワード・ロレンス(通称アラビアのロレンス)  →1888/8/16-1935/5/19 イギリス ウェールズ生オックスフォード大学卒考古学 1914年イギリス陸軍召集アラビア戦線アラブ軍(ゲリラ)を指揮対トルコ戦で戦果を挙げるも、戦後オートバイ事故により死亡 国葬                   著書「智慧の七柱」; 友愛と失望
参照「アラビアのロレンス」

アラン(ペンネーム);エミール=オーギュスト・シャルティエ      →1868/3/3-1951/6/5フランス生 哲学者・教育者・モラリスト       1914年フランス軍志願(41歳)砲兵として従軍 終戦後戦時体験を踏まえ哲学者教育者として活躍 83才没 著書「幸福論」他多数;楽観と希望                      (→第2次大戦アウシュヴィッツ-心理学者フランクル「夜と霧」)

一つの大きな出来事の中に巻き込まれてもその感ずるところは人それぞれ、また、どこに焦点を当てて考えるかによって、その体験が深ければ深いほど、後の人生にも大きな影響を与えることとなるようです。そして何よりも、楽観主義を説き、おそらく希望を棄てず楽観主義に徹したAlainが一番、幸せに長く生きたということも見逃してはならないことかもしれません。

新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます。

新たしき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事                        大伴家持    万葉集第二十巻4516番

年の初めにあたり皆様のご多幸を祈願いたします。

拙い文章ですが本年もよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。

 

(=^・^=)百態

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NPO法人あおぞら2021年12月13日 08:20note

保護(=^・^=)との生活のメモとして

いよいよ令和3年も12月、今年もいろんな猫との出会い、人との出会いがありました。このご縁を大切に来年もいい活動ができますようにと願っています。

ちょっと早いですが年末のごあいさつ替りに自作句を紹介したいと思います。今までの23年間の保護猫たちとの生活を、メモ代わりとして、折々に詠んでいました。駄作ですが覧いただければ❕幸いです❕

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汝と吾と猫三匹と福寿草

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春の猫終日のたりのたり哉 (春の海本句・・・(=^・^=))

井堀ミー2

長閑さや歩道を渡る黒い猫

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すりすりの猫の狙いは初鰹

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竟夜終日つづく猫の恋

闘いの雄猫(オス)を後目におんな猫

猫の目の定まる先の雀の子

本にあごのせて仔猫ハ昼寝時

夜明け前茅野輪をくぐる親子猫

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盂蘭盆会百万回生きた猫読む

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冬の虹23年生きた猫 (2021/10/25‐「キーチャン」永眠 季節は秋ですが・・・)

黒猫は白雨の街を走り去り

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小雪舞う闇に微かなノラの声

去年今年変わらぬものにねこの世話 (去年今年貫く・・・本句)

猫に明け猫に暮れゆく三十日かな

猫たちには暮もお正月も関係なし❕❕これからも猫の世話に追われる毎日が続くと思いますが、楽しく世話をさせていただこうと思ってます。

保護猫・地域猫たちが社会のなかの一員として安楽に過ごせる社会環境の実現を日々ねがっています(=^・^=)

終わりに

只今、待機中❕❕
「あおぞら」とご協力いただいているお仲間のところには、常時百匹以上の、2,3ケ月の仔猫から1年以上の成猫までの(=^・・^=)ちゃんたちが、新しいご家族が現れるのを待っています。
ご希望の方、あってみたいと思われる方、いつでもご連絡をお待ちいたしています。
電話:090-7536-2412
Mail:mefamily@khc.biglobe.ne.jp   or   renren@kdt.biglobe.ne.jp
詳しい情報は 
https://www.pet-home.jp/member/user816951/ 
ペットのおうち(あおぞら)をチェック

活動ご支援よろしくお願いいたします。棄てられた犬猫の保護や飼えなくなった犬猫の保護・災害時の緊急雛所として、滞りなく救済ができるよう常設施設の設営等目指しています。また維持費及び保護した犬猫の健康を守るためのワクチン投薬や医療費用去勢避妊の手術費用等々の資金が不足しています。

郵貯振替口座番号01790-6-171646 当座0171646
記号:17420 番号:95930371 トクヒ)アオゾラ

他金融からの振込:店名)七四八 店番)748 普通預金    : (口座番号)  9593037

noteはじめました|NPO法人あおぞら|note

https://note.com/2019dobutu

https://doubutu-aozora.jimdosite.com/

凡人が思う法華経の世界

法華経の世界とはいったいどんな世界なんでしょうか?

法華経には法華経それ自体の経文は書かれていないという方がいらっしゃいます。いわば法華経の宣伝パンフレット。法華経の中では肝心の中味は語られていず素晴らしい教えだとだけ伝えるいわば偉大なる予告編だということです。

経文の字面だけをおっていけば確かにそう思えないこともありません。    左脳で思考を重ねる頭脳明晰なインテリジェンスが多く陥りやすい考えなのかもしれませんね。

白隠禅師

これは現代に限ったことではなく、江戸時代の明晰な頭脳の持ち主、名僧白隠禅師も、若いころは法華経を比喩ばかりだとあまり重要視はしていなかったようです。しかし、伝記によると40歳を過ぎたころのある秋の日暮れ、弟子に法華経譬喩品を看経させていた折、螽斯(蛬⁻コオロギ)の声に触発たかのように、突然に法華経の世界が目の前に広がり忽ちに悔悟したといわれています。

その時、白隠禅師は豁然として現れた法華経王の世界を目の当たりに、感極まって声を上げ大泣きに泣いたと記されています。(紀野一義⁻法華経を読むから)

石原慎太郎氏の体験

なぜ聖徳太子の時代から現代まで千数百年にわたって、仏教界だけでなく広く文学にもいろいろな形で影響を与え、一般の人々の間にも読み継がれてきているのでしょう。

法華経には日本人の感性を刺激し心の奥底に眠っている何ものかを揺さぶり起こすようなものが経文の底に潜んでいるのでしょうか?

そういう法華経をただひたすらに読誦していると時として凡人でも法華経の世界が垣間見えることがあるらしい。石原慎太郎氏は決して凡人ではないが彼もその奥深い深淵にちょっと触れることができた経験があると、彼の著書「法華経を生きる」の中は、その時の経験が書かれています。

凡人もほんとうに切羽詰まったとき、窮地に落ちいったときなどには思いもかけない能力を発揮することがあります。そのような状況になったとき常日頃、法華経に親しんでいるとちょっと、その世界を垣間見ることが出来るのかもしれません。また、そこまではっきりではないにしろ知らず知らずに、方向を過たず進むことが出来るのかもしれません。

石原慎太郎氏は東京都知事選に出馬した時にその経験をされた様です。本の内容によりますと出馬を決めた後、いろんなことに思い悩んでいたある日、日課の法華経を開きその比喩品をよんでいる時に、突然のひらめきに襲われ進むべき方向性、決意が固まったというようなことが書かれています。

凡人の願い

法華経の経文の一字一字のことばの奥に本当の法華経の世界が広がっているのでしょう。それは経文を頭で理解しようとしても見ることは出来ず、いわば無心に読誦する中で無の心・無の境地に至ったときに屹度、忽然としてあらわれてくる世界なのでしょう。

法華経最後の「妙法蓮華経普賢菩薩勧發品第二十八」には法華経を得るための四つの方法が書かれています。 

  • 諸仏に御念せらるること
  • 諸々の徳本を植えること
  • 正定聚に入ること
  • 一切衆生を救う心を起こすこと

これらの修業を実行すればおのずと法華経の世界へ入ることが出来るということらしいですが、どこかに欲の皮の突っ張った現世利益を待ち望んでいる心が見え隠れしているようでは、到底本当の法華経の世界に入ることなどはできないでしょうが・・・・

しかし、此れも「凡人の性」、致し方ありません。

因みに徳本とは 仏となる為のあらゆる善のことを徳といい、その根本となる智慧を本という(岩波文庫法華経注より) とのことまた、正定聚とは 必ずさとりを開いて仏になることが 正 (まさ)しく 定 まっているともがら ( 聚 )のこと。  一般には 菩薩五十二位の修道階位の「十信」「十住」「十行」「十回向」「十地」のうちの 十地 の初地である 歓喜地 を正定聚ということらしいです。

凡人には、とてもとても遠い世界のように思えてきますが、それでも法華経は読み続ることにしています。いつかその世界の片鱗でも垣間見ることが出来ることを願って・・・

等覚一転名字妙覚 なることを信じて❕❕

担当:野尻研究員

十羅刹女・鬼子母 陀羅尼呪

伊提履 伊提泯 伊提履 阿提履 伊提履 泥履 泥履 泥履 泥履 泥履 楼醯 楼醯 楼醯 楼醯 多醯 多醯 多醯 兜醯 莬醯

一日一話 十二月のことばから

                   松下幸之助

山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば   源宗宇朝臣

二日 忍ぶべきを忍ぶ

誠心誠意良いものを進めたけれども用いてくれないと云うので憤慨し、是は相手が暗愚だから仕様が無いと自棄になって結局打ち壊しになってしまうと云う事が儘有る様です。併しそう云う事では私は大した事は出来ないだろうと思います。用いてくれなければ時を待とう。是だけ説明して駄目だと云うのは是は時節が来ていないのだ―そう考えてじっと忍耐していく処から無言の裡に知らしめると云う様な強い大きな誠意が生まれてきます。そして其の内に相手が自ら悟る事にもなって其れが非常な成功に結び付く事にも成りましょう。

  • 今日は原子炉の日 

Memo-終戦詔書➡義を貫く至誠・安岡正篤:原文☞「義命の存する所堪え難きを耐え」☞「時運の赴く所堪え難きを耐え」に訂正される

五日 恩を知る

恩を知ると云う事は人の心を豊かにする無形の富だと思います。猫に小判と云う事が有りますが折角の小判も猫にとっては全く価値の無いものに過ぎません。恩を知る事は謂わばその逆で鉄を貰って其れを金程に感じる。詰り鉄を金に換える程のものだと思うのです。ですから今度は金に相応しいものを返そうと考える。皆がそう考えれば世の中は物心共に非常に豊かなものに成っていくでしょう。最もこの恩とか恩返しと云う事は決して要求されたり強制されるものでなく、自由な姿でお互いの間に理解され浸透する事が望ましいと思います。

  • 今日はバーミューダートライアングルの日

十六日 大義名分

古来名将と云われる様な人は合戦に当っては必ず此の戦いは決して私的な意欲の為にやるのではない。世の爲人の為にこういう大きな目的でやるのだ。と云う様な大義名分を明らかにしたと云われる。如何に大軍を擁しても正義なき戦いは人々の支持を得られず長きにわたる成果は得られないからであろう。是は決して戦の場合だけではない。事業の経営に於いても諸々の施策にしても何を目指し何の為にやるのかと云う事を、自らハッキリ持ってそれを人々に明らかにしていかなくてはならない。其れが指導者としての大切な務めだと思う。

  • 2012年(H24)衆院選自民党圧勝

今日は電話の日  Memo―山本七平「人望の研究」➡近思録

二二日 小事を大切に

普通大きな失敗は厳しく𠮟り小さな失敗は軽く注意する。併し考えてみると大きな失敗と云うものは対外本人も十分考え一生懸命やった上でするものである。だからそう言う場合には寧ろ君そんな事で心配したらあかんと一面励ましつつ、失敗の原因を共々研究し今後に活かして行く事が大事ではないかと思う。一方小さな失敗や過ちは概ね本人の不注意や気の緩みから起こり、本人も其れに気が付かない場合が多い。小事に捉われる餘大事を忘れてはならないが小事を大切にし小さな失敗に対して厳しく𠮟ると云う事も一面必要ではないか。

  • 今日は労働組合法制定記念日

Memo-𠮟り方のポイント

二十九日 理想ある政治を

政治には理想が大事です。日本をこうするんだと云う一本筋が十たものが無ければいけない。そう云うものが今は見られません。その場を適当に納めてやっているそういう状態です。未だ日本が世界で二・三十番目と云う事であるなら追いつけ追い越せと云う事でも目標も出来てきますが、すでに世界一・二位を争う様になっている以上其処により高い目標理想を打ち出す必要があると思います。例え世界で一番と云う事になったとしても日本にはもっと大きな役割があるんだからと云う事で、より高い理想を持ち力強い政治を行って行く事が必要だと思うのです。

  • 今日は仕事納め

Memo―現代日本の政治安倍政権/菅政権/岸田政権は如何

山本七平人望の研究―近思録➡天下の事を公にすと雖も若し私意を用いてこれを為さば便ちこれ私なり」

災害時の愛護活動のありかた

避難所での人とペットの問題

先日ズームで「人とペットの防災セミナー」参加。一口にくくるのはいけないかもしれないが、要は有事の際の避難所でのペットと人の共生をいかに図るかということにつきるようだ。

そのためにはまずは、常日頃からの飼い主さんに対する啓蒙啓発により、問題意識をもってペットに接してもらうということが必要。
また有事の際の対応を平時から、行政・関係団体・獣医師会・ボランティア等で協議会を立ち上げ事前に話し合っておく必要もあるということだ。

被災した愛護団体等は?


愛護団体の保護していている犬猫に関しては昨日のセミナー内容からみると之はまた別問題ということになるようだが、しかし、もし事前の協議会を発足させるのであれば、愛護団体の保護犬猫の避難の仕方避難場所についても話合う必要はある。そうでないと片手落ちだと思うが・・


保護団体やブリーダーさん・ペットショップが抱えている動物の居場所がなくなることは、大問題で大きな環境破壊にもつながりかねないと思うが、それを各団体だけの自助努力でというのはちょっと過酷ではないかとおもう。

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場所の準備が必要


そういった動物の保護を集約的に収容できる場所があれば保護団体・ブリーダーさんや専門家の人たちが主体となってボランティアチームを結成し避難所に行けない一般の飼い犬猫の世話もできるのではと思うのだが・・・
前提問題として協議会の立上に際しては愛護団体他関連団体の参加が必須

其の上で有事の際の収容場所をあらかじめ決めておくことも必要かと思う。そして行政的縦割りの対処の仕方だけでなく、常日頃からの各部署、部署が一体となった横の密なる連携も必要となってくるとおもう。

思うことは  

それにしても、災害時にどうするかの問題は大きい。一朝一夕でどうこうできることではなさそうだ。

環境庁からは災害時のガイドラインが出ているそうだが、それも、個人個人のペットに関してのことのよう。またほとんどの各地方行政関係部署はその存在すらも知らないという現実があるようだ。

要するに災害に際して、人と動物の命を守るためには、もっともっといろんなところから、いろんな声を上げていく必要があるということに尽きるようだ。

集合

荀子のことばⅡ

勧学篇より

積土成山 風雨興焉 積水成淵 蛟竜生焉 積善成徳 而神明自得 聖心備焉 故不積蹞歩 無以至千里 不積小流 無以成江海

積土の山を成さば風雨興り 積水の淵を成さば蛟竜生ず  積善の徳を成さば 神明自ずから得て聖心備はる 故に蹞歩(キホ)を積まずば 以て千里に至る無く  小流を積まずば 以て江海を成す無し 

勧学篇より

君子之學也 入乎耳箸乎心 布乎四体 形乎動静 端而言  蝡而動 一可以為法則 小人之學也 入乎耳出乎口 口耳之間

君子の学は耳より入りて心に著き四体に布して動静に形る端(ササヤ)きて言ふも蝡(ミユルギ)て動くも 一以て法則を為すべし 小人の学は耳より入りて口より出ず 口耳の間四寸のみ 曷(カツ‐ナンゾ)以て七尺の軀を美るに足らんや

王政篇より

伝曰 君者舟也 庶人者水也 水則載舟 水則覆舟

故君人者欲安 則莫若平政愛民矣 欲榮 則莫若隆礼敬士矣 欲立功名 則莫若尚賢使能矣 是君人者之大節也

伝に曰く 君は舟なり庶人は水なり 水は則ち舟を載せ 水は則ち舟を覆す   故に人に君たる者安きを欲せば 則ち政を平にし民を愛するにしくわなし 榮を欲せば 則ち礼を隆(タット)び士を敬ふに しくわなく 功名を立てんと欲せば 則ち賢を尚(タット)び能く使ふにしくわなし 是人に君たつ者の大節なり

積土成山之言葉は大志を抱いて努力するのは小さなことの積み重ねをこつこつと続けることが大切ということでしょうね。

君者舟也のことば、今の政治家の皆さんにもう一度よく味わって頂きたい言葉ですね。

 下記は周易の原型太陰陽から天・沢・火・雷・風・水・山・地が発生しさらにその気がお互いに作用しあって64卦がうまれ物事の流れの象を表すということ。易占ではさらにそこから発展して384種類の様々な形が発生しその形を読むことで事の流れを判断するということらしいですね。

易のことばは一つの形にもいろんな意味が含まれているということで、なかなか素人では判断しにくく、見方を誤れば間違った方向へ行きかねない事にもなりますが、真摯に易に書かれている言葉を汲取っていけば生き方の指針となることは間違いないようです。                           

易学小成八卦図

乾ー天/父・兌ー沢/小女・離⁻火/中女・震⁻雷/長男・巽ー風/長女・坎ー水/中男・艮ー山/小男・坤⁻地/母 

荀 子 のことば 1

臣道篇より

事人而不順者 不疾者也 疾而不順者 不敬者也 敬而不順者  不忠者也  忠而不順者 無功者也 有功而不順者 無徳者也

人に事へて不順なるは不疾なればなり 疾にして不順なるは不敬なればなり 敬にして不順なるは 不忠なればなり 忠にして不順なるは無功の者なり 功有りて不順なるは 徳無き者なり

儒効篇より

無師無法而知則必為盗 勇則必為賊 能則必為乱 察則必為怪 弁則必為誕 人有師有法而知則速通 勇速速威 云能則速成  察則速尽 弁即速論 故有師法者人之大宝也 無師法者 人之大殃也

師無く法無くして知ならば則ち必ず盗を為し 勇ならば則ち必ず賊を為し 能あらば則ち必ず乱を為し 察ならば測地必ず怪を為し 弁ならば則ち必ず誕を為す 人師有り法有りて則ち知ならば速やかに通じ 勇ならば則ち速やかに威あり 能あらば則ち速やかに成り 察ならば則ち速やかに尽し 弁ならば則ち速やかに論ず 故に師法有る者は人の大宝也 師法無き者は人の大殃也 

(礼記より)

凡人之所以為人者礼義也 礼義之始 在於正容体 斉顔色 順辞令 

凡そ人の人たる所以は礼義也 礼義の始めは 容体を正し 顔色を斉(トト)のへ 辞令を順にするに在り

礼儀の基本

容体をただす:姿勢・態度・歩き方等及び服装をきちんとする

顔色を斉のへ:変な顔つき・いやな顔つき等不快感を与える顔つきをしない

辞令を順にす:言葉遣い・挨拶の仕方に気を配る

礼儀がコミュニケーション・社会生活の基本❕💛 礼儀の基本は相手を思いやる心と謙虚さを保つところからはじまるのかもしれませんね。その基本を忘れてしまったら、運もにげてしまうかも・ ・・・・               要注意ですね❕❕

安岡正篤著「百朝集」より

運・時・命・数(文中子) の 図解

治乱ハ運ナリ之ニ乗ル者アリ之ヲ革ムル者アリ 窮達ハ時ナリ之ヲ行ク者アリ之ニ遇フ者アリ 吉凶ハ命ナリ之ヲ作ス者アリ之ニ偶フ者アリ 一往一來各〃数ヲ以テ至ル 豈ニ徒ニ言ハンヤ

一日一話 十一月のことばから

                    松下幸之助

東の野に炎の立つみえて かへり見すれば月傾きぬ                                                                 柿本人麻呂

三日 日本人としての自覚と誇り

国破れて山河在りと云う言葉が有ります。例え国が滅んでも自然の山河は変わらないと云う意味ですが、山河は亦我々の心の故郷と共言えましょう。歴史に幾変転はあっても人の故郷を想う心には変わりはありません。此の国の祖先が培ってきた伝統の精神、国民精神も又変わることなくお互い人間の基本的な心構えであると思います。我々は日本と云う尊い故郷を持っています。此れを自覚し誇りとして活動する其処にはじめてお互いに納得の行く動きが起こるのではないでしょうか。日本人としての自覚や誇りの無い処には日本の政治も経済もないと思うのです。

  • 文化の日 
  • Memo―恒常性・遵守事項

八日 振子の如く

時計の振子は右に振れ左に振れる。そして休みなく時間が刻まれる。其れが原則であり時計が生きている証拠であると云って好い。世の中も亦人生も斯くの如し。右に揺れ左に揺れる。揺れてこそ世の中は生きているのである。然し此処で大事な事は右に揺れ左に揺れると云っても、その揺れ方が中庸を得なければならぬと云う事である。右に揺れ左に揺れるその振幅が適切適正であってこそ其処から繁栄が生み出されてくる。小さく振れてもいけないし大きく振れてもいけない。中庸を得た適切な触れ方揺れ方が大事なのである。

  • 今日はレントゲンの日 Memo―中庸とは

十六日 成功するまで続ける

何事に拠らず志を建て始めたら少々上手くいかないとか失敗したと云う様な事で、簡単に諦めてしまってはいけないと思う。一度や二度の失敗で挫けたり諦める様な心弱い事では本当に物事を為し遂げて往く事は出来ない。世の中は常に変化し流動しているものである。一度は失敗し志を得なくても其れにめげず辛抱強く地道な努力を重ねて行く内に周囲の情勢が有利に転換して新たな道が開けてくると云う事もあろう。世に云う失敗の多くは成功する迄に諦めてしまう処に原因が有る様に思われる。最後の最後迄諦めてはいけないのである。

  • 今日は幼稚園記念日 Memo-初志貫徹精神

二四日 不可能を可能にする

ある製品の価格を一年程の間に三割も引き下げて注文を取っている会社の事が新聞の記事に載っていました。以前は非常に儲け過ぎていたのだと云えば其れ迄。です。然し以前と雖もある程度の利益以外は取っていなかっただろうと思うし、今度と雖も赤字ではやっていけないだろうと思います。草すると其処には何らかの工夫があったと考えられます。経営の考え方とか仕方に工夫を凝らして価格を引き下げても引き合うと云う方法を見出しているのです。そうした成果は、不可能を可能にする道は必ずあると自ら考え努力していく処から生まれてくるものではないでしょうか。

  • 今日は鰹節の日 Memo―易不易➡化成(易と人生哲学・安岡正篤)

三十日 精神大国を目指して

今日我が国は経済大国と云われる迄に成りましたが、人々の心の面精神面を高めると云う事に就いては、兎角等閑にされ勝ちだった様に思います。此れからは経済面の充実と合わせてお互い国民の道義道徳心良識を高め、明るく生き生きと日々の仕事に励みつつ自他共に活かし合う共同生活を造り上げていく。合わせて日本だけでなく海外の人々牽いては人類相互の為の、奉仕貢献が出来る豊かな精神に根差した国家国民の姿を築き上げていく。その様な精神大国道徳大国とでも呼べる方向を目指して進む事が、今日国内的にも海外的にも極めて寛容ではないかと思うのです。

  • 今日は鏡の日 

関連項目=10/24・11/9 Memo-超法治国家

安岡正篤師も行ってますが、個人の意識を高めていくこともまた国家の精神を高めていくことも、強いて言うならば政治の在り方と教育の方針によって決まるのではないのでしょうか?さて日本の現状は如何❕❕

#松下幸之助 #倫理観 #生き方 #人生 #成功 #成功者の言葉 #社会活動の規範

時代相

                      安岡正篤著「百朝集」第78章

 朝に純徳の士寡(スクナ)く、鄕に不貮(フジ)の老①乏し。風俗淫僻(インペキ)②、恥尚(チショウ)③所を失ふ。学者は老荘を以て宗となし而して六経を黜(シリゾ)く。談者④は虚薄(キョハク)⑤を以て辯となし而て名検(メイケン)⑥を賤しむ。身を行ふ者は方濁⑦を以て通と為し而て節信⑧を狭しとす。進んで仕ふる者は苟得(コウトク)⑨を以て貴しと為し而して居正(キョセイ)⑩を鄙(イヤシ)む。官に当る者は望空(ボウクウ)⑪以て高しとなし而して勤恪(キンカク)を笑ふ。

             文選「晋紀総諭」

 ①夭寿不貮の意。長生しようがしまいがそんな打算はせずに終始誠を尽くす長老の意  ②みだりがましく、偏ったこと。  ③恥づべきことと尚(貴)ぶべきことが逆になっていること。  ④所謂評論家。  ⑤内容の空疏。  ⑥名分と規律。  ⑦出鱈目、やりっ放しで不徳義なこと。  ⑧節操信義。  ⑨何でも取れるものは取ること。  ⑩正義に居ること。  ⑪虚位を擁すること。則ちロボットとなること。

 解) これは独り晋代の悪風に限ったわけではない。形こそ変れ、今日の日本も同じような時弊の堪え難いものがあるではないか。この「風を移し俗を易へる」にはどうすればよいであろうか。結局政治家に偉い人物を出すことと、教学をを改めることが一番早道であろう。 安岡正篤

老荘を宗となし云々の下りは、老荘思想は所謂形而上学に属し学問として深く思惟することが肝心。表面だけの言葉に踊らされるととんでもない詭弁を弄する輩になってしまうという警告でもあるようですね。六経とは「易経・書経・詩経・礼記・春秋・楽経」のこと、因みに 三玄「老子・荘子・周易」 四書「論語・中庸・大学・孟子」五経は六経から楽経を外した五書 武経七書「孫子・呉子・司馬法・蔚(糸+寮)子・六韜・三略・李衛公問対」合わせて中国東洋の根本思想書。昔の日本人にとっては必読書となっていたようですが・・・

安岡正篤師の解「今日の日本」とは昭和の時代のコメントなんですが、日本の現状は平成にも令和にも通用する 言葉ですね。要するに政治家の資質と教育の在り方が変わらなければ、世の中は善くなり様がないということのようですね❕❕

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