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古事記人名索引 (Ⅰ)

=あいうえお順=

※ 新潮社古典文学集成古事記S54年度版による

※ 表記は 名前 読み方 巻 ページ 登場順にて表示

※ ページ数は新潮社古典文学集成54年版古事記による

※ 人名は同一人物の別記・別名また神名と重複するものも全て列記している

※ 普通名詞は個人として特定できるものは表記している

※ 人名表記総数は602 ☞ 内訳 序 12 上 1 中 370 下 219 

全てを網羅したと思いますが、脱記があった場合はご容赦お願いします。人物の注記は 集大成の注記をも参考に 、古事記内で分かる最低限の説明にとどめています。古事記理解及び日本古代史の基礎知識として活用していただければ幸いです。尚、神名は参考にしている新潮社古典文学54年版「古事記」の末尾附録として掲載されてます。ご興味ある方は、そちらもご覧ください。

因みに 岩波古典文学大系「古事記」の付録は、今に伝わる祝詞のすべてが、また小学館版の「古事記」には上代歌謡のすべてが収録されています。

ア行

阿多小椅君      アタノオバシノキミ     中   119   35

鹿児島阿多地方豪族首長 アヒラヒメノ兄

阿比良比売      アヒラヒメ        中   119   36

アタノキミノ妹ジンムテンノウの妃 タギシミミ・キスミミノ母

県主波延       アガタヌシハエ      中   125   49

カワマタビメ兄 アクトヒメ(アンネイテンノウ妃)親

阿久斗比売      アクトヒメ        中   125   50

アガタヌシハエ娘・アンネイ妃

天押帯日子命     アメオシタラシヒコノミコト   中   126   65

コウショウテンノウ・ヨソタホビメ長子→春日臣・粟田臣・小野臣・柿本臣・壱比韋臣イチヒイ・大坂臣・阿那臣・多紀臣・羽栗臣・知多臣・牟耶ムギ臣・都怒山ツノヤマ臣・伊勢飯高臣・壱師臣・近ツ淡海國未造ノ祖

曙立王        アケタツノオホキミ     中   132   148

オホマタノオオキミ・エナツヒメ長子→伊勢品遅部君・伊勢佐那造ノ祖  スイニン朝ホムチワケ出雲大神詣副派遣 ヤマトハシキノトミノトヨアサクラノアケタツノオオキミ同

阿治佐波毘売(丹波)  アヂサハビメ      中   132   155

 イリネノオオキミ娘-オホツツキマワカノオオキミ妻 

荒河刀弁       アラカハトベ      中   133       166

 木ノ国造 トホツアユメマグハシヒメ(スジンテンノウ妃)親

阿耶美能伊理毘売   アザミノイリビメ     中   141   201

 ヤマトタケル・ククマモリヒメ長子→鎌倉別・小津石代別・漁田イザリタ別の祖

阿耶美都比売命    アザミツヒメノミコト    中   141   203

スイニンテンノウ・アザミノイリビメ長女→イナセビコノオオキミ妻

足鏡別王        アシカガミワケノオオキミ   中   172   276

ヤマトタケル・ククマモリヒメ長子→鎌倉別・小津石代別・漁田イザリタ別の祖

淡海柴入杵       アウミノシバノイリキ    中   173   283

 オウジンテンノウ・オトヒメ長女

阿倍郎女        アヘノイラツメ      中   184   313

 オウジンテンノウ・オトヒメ長女

阿貝知能三腹郎女    アハチノミハラノイラツメ    中   184   314

 オウジンテンノウ・オトヒメ次女

阿知吉師        アチシキ        中   192   345

百済照古王ノ命により応神朝来朝-横刀(七枝刀か-石上神宮)・大鏡献上→阿直史アチキノフビト等ノ祖

阿知使主        アチノオミ       中   192   350

 漢直祖アヤノアタイノオヤ 応神朝帰化人漢人の統率者 (百済)

天之日矛        アメノヒボコ      中   197   354

 新羅国皇子-来朝伝承→スイニン朝タジマモリの祖

阿加流比売神      アカルヒメノカミ      中   199   355

 アメノヒボコ妻新羅より逃れて来朝難波比売碁曾神社祭神

秋山之下氷壮夫     アキヤマノシタヒヲトコ    中   200   368

 秋山の擬人化→妻問伝承(古伝承集約化か)→大国主八上比売神話類型

ウミサチヤマサチ神話類型

葦田宿禰        アシダノスクネ      下   219   401

 カツラギノソツヒコ(タケノウチスクメ六男)ノ子→クロヒメ(リチュウテンノウ妃)ノ父

青海郎女        アヲミノイラツメ      下   219   405

 リチュウテンノウ・クロヒメ長女→ユウリャクテンノウ崩御後政為すか 

イヒトヨノイラツメ・オシヌミノイラツメ・イヒドヨノオホキミ同 -臨朝秉政ミカドマツリゴトシタマヒ(顕宗天皇前紀)意祇王・袁祇王ノ姨オバ

阿知直         アチノアタイ       下   220   407

 倭ノ漢ノ直アタイノ祖(オウジン朝帰化アチノオミ一族)

-スミノエナカツオオキミ謀反時リチュウテンノウ救出-後朝廷出納預かる→蔵ノ官

穴穂命         アナホノミコト      下   225   422

 インギョウテンノウ・オオナカツヒメ三男→第二十代安康天皇アンコウ 石上穴穂宮-奈良天理市田町 56歳崩御 御陵:菅原伏見岡(奈良宝来町古城)

淡海之老媼       アフミノオミナ      下   259   468

 淡海(近江)国の住人ーケンソウテンノウへ父オシハワケの遺骨の在処を教える功ニヨリ オキメノオミナの名を賜

天国押波流岐広庭命   アマクニオシハルキヒロニハノミコト 下   265   489

 ケイタイテンノウ・タシラカミコト(ニンケンテンノウ女)長子-第二十九代欽明天皇キンメイ 師木島宮-奈良桜井市金屋初瀬川付近 書記:在位32年?御陵:檜隈坂合(奈良明日香村)

赤比売郎女       アカヒメノイラツメ     下   206   509

 ケイタイテンノウ・ヤマトヒメ次女

阿倍波延比売      アヘノハエヒメ      下   265   510

 地方豪族首長娘かまたは一族巫女か

阿都王         アツノオホキミ       下   265   513

 ケイコウテンノウ・アヘノハエヒメ三女 

足取王         アトリノオホキミ      下   267   537

 キンメイテンノウ・キタシヒメ次男

漢王          アヤノオホキミ      下   269   586

 帰化人氏族首長か オホマタノオホキミ(ホコヒトヒツギノミコ妃)兄

イ行

稲幡之八上比売     イナバノヤカミヒメ     上   58    13

 因幡巫女 大国主妻  木俣神(御井之神)親

五瀬命         イツセノミコト       中   108   15

 神武天皇異母兄 東征の折トミビコの矢を受て戦死

井氷鹿         イヒカ         中   113   22

 神武東征援 土人吉野首ノ祖(神名)

石押分之子       イワオシワク       中   114   23  

 神武東征援 吉野豪族生尾族 吉野ノ國巣ノ祖(神名)

飯日比売命       イヒヒヒメノミコト      中   125   60

 シキノアガタヌシの祖  フトマワカヒメノミコト同 イトクテンノウ妃

伊迦賀色許売命     イカガシコメノミコト     中   128   89

 ウツシコヲ娘-コウゲンテンノウ妃・カイカテンノウ庶母後カイカテンノウ妃

伊理泥王        イリネノキミ(オオキミ)    中   131   147

 ヒコイマスオオキミ・ヲケツヒメ三男 アヂサハビメ(オホツツキノマワカ妻)ノ母

伊玖米入日子伊沙知命  イクメイリヒコイサチノミコト   中   133   178

 スジンテンノウ・ミマツヒメ長子→第十一代垂仁天皇スイニン 師木玉垣宮-奈良桜井市穴師 

153歳崩御 御陵:菅原御立野ミタタシノ中(奈良市尼辻附近)

伊耶能真若命      イザノマワカノミコト    中   134   177

 スジンテンノウ・ミマツヒメ次男

伊賀比売命       イガヒメノミコト      中   134   180

 スジンテンノウ・ミマツヒメ三女

活玉依毘売       イクタマヨリビメ     中   135   184

 スエツミミ娘(茅淳県陶邑チヌノアガタスエムラ―現大阪堺市ノ豪族か)大物主大神妻

飯肩巣見命       イヒカタスミノミコト     中   135   186

 クシカタノミコト子-オオモノヌシ系

伊迦賀色許男命     イカガシコヲノミコト     中   135   188

 スジンテンノウ命により大神神社神事準備

印色之入日子命     イニシキノイリヒコノミコト    中   141   193

 スイニンテンノウ・ヒバスヒメ長子→灌漑事業・横刀壱千口石上神社奉納 河上部制定

伊賀帯日子命      イガタラシヒコノミコト    中   141   200

 スイニンテンノウ・ヌバタノイリビメ次男

伊許婆夜和気命     イコバヤワケノミコト     中   141   202

 スイニンテンノウ・アザミノイリビメ長子→沙本ノ穴太部アナホベ別ノ祖

五十日帯日子王     イカタラシヒコノオオキミ    中   141   209

 スイニンテンノウ・カリハタトベ次男→春日ノ山君・高志ノ池君・春日部君ノ祖

伊登志別王       イトシワケノオホキミ     中   141   210

 スイニンテンノウ・カリハタトベ三男→伊登志部-部曲カキベ制定

石衝別王        イハツクワケノオホキミ     中   141   212

 オスイニンテンノウ・オトカリハタトベ長子→羽咋君・三尾君ノ祖

石衝毘売        イハツクビメ       中   141   213

 オスイニンテンノウ・オトカリハタトベ長女→倭建命妃

稲瀬毘古王       イナセビコノオオキミ     中   142   215

 スイニンテンノウ娘アザミツヒメノ夫

五百木入日子命     イホキノイリヒコノミコト    中   154   234

 ケイコウテンノウ・ヤサカノイリヒメ次男(太子) シリツキトメ妻☞ホムダノマワカノ親 中日売(オウジンテンノウ皇后・仁徳天皇生母)祖父

五百木入日売命     イホキイリヒメノミコト     中   154   236

 ケイコウテンノウ・ヤサカノイリヒメ長女

伊那毘能若郎女     イナビノワカイラツメ     中   155   247

 イナビノオオイラツメ(ワカタケキビツヒコ娘・ケイコウテンノウ妃)妹-ケイコウテンノウ妃

磐鹿六雁※       イワカムツカリ       中   157   259

 ※膳臣ノ祖―ケイコウテンノウ朝白蛤ウムギ献上→膳ノ大伴部―宮廷料理部族、後の高橋氏一族

出雲建         イヅモタケル       中   160   261

 雲国豪族勇者→ヤマトタケルノ智謀ニヨリ征伐サル

稲依別王        イナヨリワケノオホキミ     中   172   271

 ヤマトタケル・フタジヒメ長子→犬上君・建部君等の祖

飯野真黒比売命     イヒノノマグロヒメノミコト   中   172   279

 クヒマタナガヒコ(オキナガタワケ子)ノ長女-ワカタケル妻  

伊佐比宿禰       イサヒノスクネ       中   179   297

 難波吉師部キシベ臣の祖-反逆軍忍坂王軍の将

伊奢之真若命      イザノマワカノミコト     中   183   307

 オウジンテンノウ・タカギノイリヒメ三男

糸井比売        イトイヒメ        中   184   326

 シマタリネ娘-オウジンテンノウ妃

伊奢能麻和迦王     イザノマワカノオホキミ    中   185   339

 オウジンテンノウ・カツラギノノノイロメ長子

伊豆志袁登売      イヅシヲトメ       中   200   367

 アメノヒボコ系譜帰化人かー伊豆志大神娘(巫女)ハルヤマノカスミヲトコノ7妻

伊和島王        イワジマノオホキミ     中   203   381

 ネトリノオオキミ・ミハラノイラツメ次男

石之日売命       イハノヒメノミコト      下   204   383

 カツラギノソツヒコ(タケノウチスクネ六男)娘 →ニントクテンノウ后

市辺忍歯王       イチノヘオシハノオオキミ    下   219   403

 押歯王 リチュウテンノウ・クロヒメ長子-ケンソウ・ニンケンテンノウ父→ユウリャクテンノウにより弑

飯豊郎女        イヒトヨノイラツメ      下   219   406

 リチュウテンノウ・クロヒメ長女→ユウリャクテンノウ崩御後政為すか アヲミノイラツメ・オシヌミノイラツメ・イヒドヨノオホキミ同 -臨朝秉政ミカドマツリゴトシタマヒ(顕宗天皇前紀)意祇王・袁祇王ノ姨オバ

飯豊王         イヒトヨノオホキミ      下   255   460

 リチュウテンノウ・クロヒメ長女→ユウリャクテンノウ崩御後政為すか アヲミノイラツメ・イヒトヨノイラツメ・オシヌミノイラツメ同

石木王         イハキノオホキミ      下   256   466

 不詳 地方豪族か

出雲郎女        イヅモノイラツメ      下   264   484

 ケイタイテンノウ・ワカヒメ長女

石比売命        イシヒメノミコト      下   266   518

 センカ(センゲ)テンノウ・タチバナノナカツヒメ長女→キンメイテンノウ妃

石垌王         イハクマノオホキミ      下   267   536

 キンメイテンノウ・キタシヒメ長女

伊美賀古王       イミガコノオホキミ     下   267   541

 キンメイテンノウ・キタシヒ五男

伊勢大鹿首       イセノオホカノオビト     下   269   567

 伊勢地方豪族首長か ヲグマコノイラツメ(ビタツテンノウ妃)親

飯女之子        イヒメノコ        下   270   599

 タギマノクラノオビトノヒロ娘-ヨウメイテンノウ妃

ウ行

宇佐津比古       ウサツヒコ       中   108   16

 土人クニビト大分宇佐豪族

宇佐津比賣       ウサツヒメ       中   108   17

 土人クニビト大分宇佐豪族

宇麻志麻遅命      ウマシマジノミコト     中   119   34

 ニギハヤヒ・トミビメの子-物部連・穂積臣・婇臣ノ祖

内色許男命       ウツシコヲノミコト     中   128   84

 穂積臣等祖 妹ウチシコメノミコト(コウゲン妃) ウマシマジノミコト末裔物部氏同祖

内色許女命       ウツシコメノミコト     中   128   85

 ウツシコヲ妹-コウゲンテンノウ妻

味師内宿禰       ウマシウチノスクネ     中   129   98

 ヒコフツオシノマコトノミコト・タカチナビメ(オホナビ妹)長子 山代ノ内ノ臣ノ祖

宇豆比古        ウヅヒコ       中   129   99

 木ノ国造ノ祖 妹ヤマシタカゲヒメ(ヒコフツオシノマモトノミコト妻)

菟上王         ウナカミノオホキミ     中   132   149

 オホマタノオオキミ次男→比売陀君野祖 スイニン朝オムチワケ出雲大神詣副派遣

歌凝比売        ウタゴリヒメ      中   152   222

 タニハ(旦波―丹波)ミチノウシオオキミ娘ーホムチワケ育児係実家へ還

宇遅能和紀郎子     ウヂノワキイラツコ     中   184   319

 オウジンテンノウ・ミヤヌシヤガワエヒメ長子(長女)→太子詔勅 オホサザキと皇位を譲り合い早逝する

宇遅之若郎女      ウヂノワカイラツメ     中   184   323

 オウジンテンノウ・ヲナベイラツメ長女 ニントクテンノウ后(庶妹)

菟田首         ウダノオビト      下   256   463

 オフヲ(ヲケノミコ妻)親

馬来田郎女       ウマグタノイラツメ     下   265   497

 ケイタイテンオウ・クロヒメ三女

馬木王         ウマキノオホキミ      下   268   549

 キンメイテンノウ・オエヒメ(ソガノイナメ妹・キタシヒメ長子

菟道貝蛸皇女      ウヂノカヒタコノヒメミコ   下   268   557

 ビタツテンノウ・トヨミケカシキヤヒメ(後のスイコテンノウ)長女ーショウトクタイシ妃

シヅカヒノオホキミ・カヒタコノオホキミ・ウヂノシヅカヒ同

菟道静貝皇女      ウヂノシヅカヒ     下   268   558

 ビタツテンノウ・トヨミケカシキヤヒメ(後のスイコテンノウ)長女ーショウトクタイシ妃  シヅカヒノオホキミ・カヒタコノオホキミ・ウヂノカヒタコノヒメミコ同

宇毛理王        ウモリノオホキミ      下   268   563

 ビタツテンノウ・トヨミケカシキヤヒメ(のちのスイコテンノウ)四男

宇遅王         ウヂノオホキミ      下    269   576

 ビタツテンノウ・ヒロヒメミコト三男

上宮厩戸豊聡耳命  ウエノミヤノウマヤドノトヨトミミノミコト 下   270   594

 ヨウメイテンノウ・ハシヒトアナホベオホキミ長子-スイコテンノウ摂政→聖徳太子ショウトク

法華経の佛・菩薩・神・鬼神等Ⅰ

専門的な事はわかりません。法華経を読んでいて、いったいどれくらいの名前が出てきてどういう関係になっているのだろうかという素朴な疑問から、法華経に記されている佛・菩薩・神や鬼神等々の名前をランダムに拾い出してみました。

記事内容の多くは法華経の記載からとネット上のウィキペディアをはじめ仏教関係の記事から拾い抜きさしています。アイウエオ順に並べ替えてみました。詳しい事は専門家に任せてここには法華経を読むときに参考になる程度の内容で挙げています。s同一で呼び方が違う名もありますが、ちょうど200の名を拾いだすことが出来ました。

殆どの名は法華経序品第一に登場いたします。長文になりますが、数回に分けて一応全部掲げてみます。

ア~キ

アイツタ 阿逸多 (1

法華経従地湧出品15、彌勒菩薩の別称 地より顕れた菩薩群のことを疑問に思う聴聞衆に変わり 代表して釈尊に尋ねる。釈尊が彌勒尼呼びかけるときの名
如来壽量品16、釈迦牟尼仏が久遠常住不滅の佛であることを明かされる
分別功徳品17、釈尊より聴聞衆の代表として久遠なる佛の心理を聞くことにより多くの衆生が 救済されることを告げられる
随喜功徳品18、聴聞衆を代表して釈迦牟尼佛に法華経功徳を尋ねる

アシセン 阿私仙 (2

法華経提婆達多品12、王仙とも釈迦牟尼佛未だ出家以前に法を求めるに応じて顕れ法華経を 解き明かした仙人、過去世に於いて釋尊を悟りに導いた善知識、提婆達多の姿とされる。 阿私とは無比の意。

アジャセオウ 阿闍世  (3

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として登場
浄土三部経の『観無量寿経』マガダ国の頻婆娑羅(びんばしゃら、ビンビサーラ)とその妃韋提希の子、 釈迦仏に反逆し新教団を形成せんとしていた提婆達多(デーヴァダッタ)に唆され、その言を入れて ビンビサーラを幽閉し、弑する。

アシュク(ニョウライ 阿閦(如来)(4

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 東方にて作佛した一人目の名  国の名は歡喜國

アナバダツタリュウオウ 阿那婆達多龍王(5

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である八大龍王の6番目に記される
龍王については難陀龍王参照

アナン 阿難(6

アーナンダ 阿難陀、釈迦の十大弟子の一人であり、釈迦の侍者として常に説法を
聴いていたことから多聞第一と称。禅宗では摩訶迦葉の跡を継いで仏法付法蔵の第3祖であるとする。 阿難陀は漢語意訳では歓喜・慶喜とも記される。
法華経序品1,釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆大羅漢の20番目に登場
學無學人記品9、釈迦牟尼仏より授記をうけ未来世に於いて山海慧自在通王如来となる事を告げらる

アニャキョウジンニョ 阿若憍陳如(7

釈迦仏の弟子の一人釈迦の最初の弟子。釈迦が成道して最初に教えを説いた五比丘の一人であり またそのリーダー的人物 
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法を聞かんとして集まった 数多の聴聞者の筆頭に記される サンスクリット:アジュニャータ・カウンディニヤ
五百弟子授記品8、釈迦牟尼佛より大弟子憍陳如は未来世に於いて作佛することを告げられる その名を普明如来という

アヌルダ( アルダ) 阿(少⁺兎)樓駄(8

梵名アニルッダ、釈迦十大弟子のひとり阿那律 (あなりつ) ・ 阿尼楼駄 (あにるだ) ・ 阿泥律 (あないりつ) とも漢訳無貧(ムトン)天眼第一と称さる
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 9番目に記される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より授記

アバツマラ 阿跋摩羅(9

法華経陀羅尼品26に登場する人のいのちを短命にする悪鬼
インド神話に登場する小鬼、邪鬼、または阿修羅の類である。名の意味は「無知」。 アパスマーラはシヴァ神の一形態である舞踏神ナタラージャに踏みつぶされている 像が有名である。
一仏典では青面金剛に従う四護法善神の夜叉の一
四夜叉はそれぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)

アミダ(ニョライ 阿彌陀(如来)(10

法華経化城品7 過去譚のなかに登場、大通智勝如来が出家する前の御子、十六人の一人 西方にて作佛した二人の御子の内、一人目の佛の名。 

アンリツギョウボサツ 安立行菩薩(11

法華経従地涌出品15、娑婆世界の地の虚空より突如として現れた菩薩群の四導師の一人、 第四番目に記される菩薩

イオンノウニョライ 威音王如来(12

法華経常不經菩薩品20、及往古昔の大成の国の佛として過去譚の中に登場 2万億の同名の 仏が順番に主宰し、衆生を教化してきた。そのうち最初の威音王仏が入滅した後の像法時代に、 増上慢の比丘の勢力が大きくなっていた。その時に不軽菩薩が現れたという。
正式名は威音王如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

イダイケ 韋提希(13

法華経序品1、 ヴァイデーヒー、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として登場
古代インドのまだ釈迦が存命の頃のマガダ国の頻婆娑羅(びんばしゃら、ビンビサーラ)王の妃。 夫と共に仏教を信仰
浄土三部経の『観無量寿経』の主人公:ビンビサーラ王と韋提希夫人の間に阿闍世(アジャータシャトル) 王子が生まれるが、後に阿闍世王子のクーデターによって父王が幽閉されると、韋提希は深く王の身 の上を気遣い、自分の体を洗い清めて、小麦粉に酥蜜を混ぜたものを塗り、胸飾りの1つ1つにブドウの 汁を詰めて、密かに王の許に行き、それを食べさせたという。

イッサイシュジョウキケンニョライ 一切衆生喜見如来(14

法華経勧持品13、釈尊の母の妹憍曇彌が釈迦牟尼仏より授記を受け未来世に於いて成佛することを 告げられ佛の名を                   一切衆生喜見如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊
女人成佛の手本とされる

イッサイシュジョウキケンボサ 一切衆生喜見菩薩(15

法華経藥王菩薩本事品23、藥王菩薩の前世 日月浄明徳如来の世界で法華経を聞き、佛及び 法華経の供養のため身を燃して千二百萬歳で命終するもその後、(同じく日月浄明徳如来の世) 浄徳王のもとに転生し、佛の涅槃に際し、再び供養のため自らの臂を燃すも、再び還復し、法華経の 功徳により後の世に藥王菩薩となる。

ウイ 有意(16

法華経序品1、過去譚の中に於いて日月燈明が出家する前の御子、八王子の一人父の出家により法師となる
御子の1番目に代表して記される、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ウダイ 優陀夷(17

ウダーイ、ウダーイン、音写:鄔陀夷、烏陀夷 等他、訳:出現 等、釈迦仏の弟子の一人、 勧導第一の弟子と称される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢らと共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より告げられる
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ウハツラリュウオウ 優鉢羅龍王(18

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である 八大龍王の8番目に記される
龍王については難陀龍王参照

ウマロクキャ 烏魔勒伽(19

法華経陀羅尼品26 に 登場する人をいのちを短命にする悪鬼
一仏典では青面金剛に従う四護法善神の夜叉の一
烏摩勒伽(うまろきゃ)が持つ金の弓矢が破魔矢の発祥であるという伝承があり、烏摩勒伽ら 四夜叉を祀る日光の 輪王寺 では、それにちなんだ龍神破魔矢が販売されている
四夜叉はそれぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)

ウルビラカヨウ 優樓頻螺迦葉(20

ウルヴェーラ・カッサパ 釈迦の弟子の一人。いわゆる三迦葉の長男
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 3番目に記される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となると釈迦牟尼仏が授記

ウンジザイ(ニョライ 雲自在(如来)(21

法華経化城品7 大通智勝如来、出家する前の十六人の御子の一人 北方にて作佛したときの名

ウンジザイオウ(ニョライ 雲自在王(如来)(22

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 北方にて作佛した名 

ウンライオンシュクオウケチタダアカト 雲雷音宿王華智多陀阿伽度(23

法華経妙荘厳王本事品27、藥王・藥上菩薩の因縁過去譚 及往古世の時代、光明荘厳國の佛の名
雲雷音宿王華智多陀阿伽度阿羅訶三藐三佛陀

ウンライオンノウタダアカド 雲雷音王多陀阿伽度(24

法華経妙音菩薩品24、妙音菩薩の過去譚に於いて、過去、妙音菩薩が所属した現一切世間という 国に在す佛の名
雲雷音王多陀阿伽度阿羅訶三藐三佛陀

エイッサイセケンフイ(ニョライ 壊一切世間怖畏(如来)(25

法華経化城品7 大通智勝如来の出家前の御子、十六 のなか一人 東北方にて作佛したときの名 

エンブナダイコンコウニョライ 閻浮那提金光如来(26

法華経授記品6、釈尊より弟子摩訶迦旃延(大迦旃延)が授記を受け未来世に於いて作佛することを告げられ 佛となったときの名。正式には                閻浮那提金光如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫 天人師佛世尊

オツサンガイボサツ 越三界菩薩(27

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の14番目として名を連ねる 「三界を越えた」という名の菩薩

ガキ 餓鬼(28

法華経陀羅尼品26に登場する人のいのちを短命にする悪鬼
仏教の世界観である六道において餓鬼道(餓鬼の世界)に生まれた者。原語の プレータ はかつては死者の霊を指したが、仏教において輪廻転生の生存形態である六道に組み込まれた。
プレータpreta は鬼とも訳される。鬼は中国語で死者の霊・亡霊を意味している。 餓鬼は、三途・五趣(五道)・六趣(六道)の一つ。餓鬼は常に飢えと乾きに苦しみ、食物、 また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされることがないとされる。
ただし、天部と同じように福楽を受ける種類もいるとされる。

ガクオンケンダツバオウ 樂音乾闥婆王(29

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四乾闥婆王の2番目に登場する
乾闥婆王については樂乾闥婆王参照

ガクケンダツパオウ 樂乾闥婆王(30

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四乾闥婆王の1番目に登場する
仏教の守護神。乾闥婆王はインド神話から仏教にはいってきた神で,八部衆のひとつ。帝釈天につかえ,香を たべて楽を奏する。胎児,小児を守護し,悪魔をはらう神とされる。奈良興福寺,京都三十三間堂に その像がある。

ガッコウボサツ 月光菩薩(31

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の10番目として名を連ねる 日光菩薩と共に薬師如来の脇侍を務め、薬師三尊を構成。      『薬師経』に依れば、月光菩薩は、 月の光を象徴する菩薩であり、日光菩薩と共に、薬師如来の教説を守る役割を果たしている。

ガヤカヨウ 伽耶迦葉(32

ガヤー・カッサパ釈迦の弟子となった三迦葉(さんかしょう)の一人、三男もともとはバラモンで火の神 アグニを信仰する事火外道で、それぞれ数多くの弟子と信者がいた初期の仏教教団において重要な 役割を果たした。
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 4番目に記される。
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となると釈迦牟尼仏が授記。

カラケンダアシュラオウ 佉羅騫駄阿脩羅王(33

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の阿脩羅王の2番目に記される。
阿脩羅王については婆稚阿脩羅王参照。

ガルダイ 迦留陀夷(34

釈迦の弟子の一人北伝の大乗仏教では、悪事を働いた六群比丘の一人であるラールダーイ( Lāludāyī)と同一視され混同されている事が多い。
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢らと共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より告げられる。
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

カンジザイボサツ 観自在菩薩 (参)(35

観世音菩薩と同じ 日本では通称観音様として信仰が厚い
鳩摩羅什は法華経を漢語に訳するとき観世音と訳し玄奘は般若心経を訳するとき観自在と訳した。 観世音菩薩には慈悲の面が表に顕れ観自在菩薩は理性を表しているか(紀野一義-プレジデント特集)

カンゼオンボサツ 観世音菩薩(36

観世音菩薩または観自在菩薩ともいう。救世菩薩など多数の別名がある。一般的には「観音さま」とも呼ばれる。
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五、別名「観音経」:観音について説かれた仏教経典は数多いが、 最古かつ最も有名-この略本と考えられている十句観音経や、十一面観音について説かれた十一面 観世音菩薩随願即得陀羅尼経がよく読誦される経典 『般若心経』の冒頭に登場する菩薩でもあり、般若の智慧の象徴ともなっている。浄土教では 『観無量寿経』の説くところにより阿弥陀如来の脇侍として勢至菩薩と共に安置されることも多い。
観音菩薩は大慈大悲を本誓とする。中国では六朝時代から霊験記(『観世音応験記』)が遺され、 日本では飛鳥時代から造像例があり、現世利益と結びつけられて、時代・地域を問わず広く信仰さる
観音の在す住処・浄土は、ポータラカ(Potalaka、補陀落)といい、『華厳経』には、南インドの摩頼
矩吒国の補怛落迦であると説かれる。                   偽経『観世音菩薩往生浄土本縁経』によると、過去世において長邦(ちょうな)というバラモンの子・ 早離(そうり)であったとされる。彼には速離(そくり)という兄弟がおり、のちの勢至菩薩だという。
早離と速離は騙されて無人島に捨てられ、餓死したが、早離は餓死する寸前に「生まれ変わったら 自分たちのように苦しんでいる人たちを救いたい」と誓願を立てたため、観音菩薩になったという。
なお、父の長邦は未来に釈迦として生まれ変わった観音が世を救済するに、広く衆生の 機根(性格や仏の教えを聞ける器)に応じて、種々の形体を現じる。これを観音の普門示現という。
法華経序品1にて釈迦牟尼佛の霊鷲山説法聴衆として菩薩群の2番目として登場
観世音菩薩普門品第25(観音経)には、観世音菩薩はあまねく衆生を救うために相手に応じて 「仏身」「声聞(しょうもん)身」「梵王身」など、33の姿に変身すると説く。

キケンボサツ 喜見菩薩(37

法華経藥王本事品23 一切衆生喜見菩薩として登場 藥王菩薩の前世の姿
日月浄明徳如来(仏)の弟子だった。この仏より法華経を聴き、楽って苦行し、現一切色身三昧を得て、 歓喜して仏を供養し、ついに自ら香を飲み、身体に香油を塗り焼身した。諸仏は讃嘆し、その身は 1200歳まで燃えたという。命終して後、また同じ日月浄明徳如来の国に生じ、浄徳王の子に化生して 大王を教化した。
再びその仏を供養せんとしたところ、仏が今夜に般涅槃することを聞き、仏より法及び諸弟子、舎利など を附属せられた。仏入滅後、舎利を供養せんとして自らの臂を燃やし、7万2千歳に渡って供養したという。

キシボジン 鬼子母神(38

梵名ハーリーティーは、仏教を守護する天部の一尊。ハーリーティーを音写した訶梨帝母(かりていも) とも言う釋尊に帰依する前は夜叉毘沙門天(クベーラ)の部下の武将八大夜叉大将(パーンチカ、 散支夜叉、半支迦薬叉王)の妻で、500人(一説には千人または1万人)の子の母であったが、 これらの子を育てるだけの栄養をつけるために人間の子を捕えて食べていた。そのため多くの
人間から恐れられていた。
法華経陀羅尼品第26法華経を信じるものを守護する 日蓮宗では守護する5番善神と称し特に 鬼子母神はその眷属十羅刹女と共に最強の守護神とされる

キツシャ 吉蔗(39

法華経陀羅尼品26に登場する人をいのちを短命にする悪鬼
起屍鬼(きしき)と言い、屍(しかばね)を起こして、怨みある人を殺させる。 
(夜叉吉蔗、人吉蔗の名でも登場)

キョウドンミ 憍曇彌(40

摩訶波闍提比丘尼の別称
法華経序品1・勧持品13に登場

以上第1回はここ迄❕❕

担当:野尻研究員