タグ別アーカイブ: #易経

百朝集見開きのことば

★ 易簡而天下之理得矣   (易簡ニシテ天下ノ理得タリ)  易経繋辞上伝

★ 簡潔は智慧の妙諦なり           シェークスピア「ハムレット」より

★ 冗長になることは何時でも容易であるが簡潔にするには容易ならぬ努力が要る圧縮しそして最後はきりっと緊めることである   仏・アラン

参照:

中国思想史教授丸山松幸氏-関西大学-易の原理解説に拠れば易経の言葉「易簡」とは乾坤を表す言葉で乾は平易なやり方(易)で始動を行い坤は簡約な形(簡)で其れを受入れる従って一方は平易であるから指導が遅滞なく行われ坤に対する親和力を持つ他方は簡約であるから相手の働きを抵抗なく受け入れ完成に向かって大きな力を発揮することが出来る… 人は易簡であることによって宇宙の根本原理を体得することが出来それによって天地と並ぶ地位を獲得するとなっている

Memo:

易簡とは単なる簡易ではなく正に易学の根本に当たる原理という訳だ     この言葉を「百朝集」のトップに持ってくるのはやはり東西哲学思想究め行動の規範とする 大家安岡正篤にしてはじめて可能ならしめる意義深い選択の言葉だと思う

易とは尽きることのない活動原理の方法論でもある 

安岡正篤の書に

「人の生涯何事によらずもうお終いと思う勿れ 未だ嘗て始めらしき始を持たざるを思うべし 志業はその行き詰まりを見せずして一生を終るを真実の心得と爲す 成功は一分の霊感と九分の流汗に由る退屈は死の豫告と知るべし」        とある