タグ別アーカイブ: #易占

簡易易占文言 上經

易入門(黄小娥著―2004/4/15改訂初版)より

※占法参考:易入門&易占入門(高木彬光)太陽創刊200号記念版S59/12         爻変1~6 (仕事・愛情・金・全般☞6爻×4  4種大吉◎吉〇小吉△凶×

因みに人間社会を表す爻のの意味合いは簡潔に言えば              初爻の位が一番 低く位(庶民)であり、上爻が一番高く尊い位(聖人)でと云う事で現代社会においては 初爻が平社員・・段々と昇進して五爻が社長代表者・上爻は会長と云う事になります。年齢でいいますと 初爻→10台 二爻→20代 三爻→30代 四爻→40代 五爻→50代 上爻→60代以上と云うくらいの目安でしょうか

1. :竜を表す 地の底から天まで登りつめてゆく姿              昇り過ぎた竜(上九)は下がるしかない➡万事に焦りは禁物                        :天をあらわす 力にあふれた竜(男) 全て陽

乾為天☞乾下乾上 初爻→上爻 (全般△〇△〇◎×24爻計☞◎3〇8△8×5)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×〇×〇◎△ 金‐△△△〇〇×

2. :女性の象徴牝馬の如くあれ 自分の道を守りつづければ道は開ける    ➡出過ぎた行為は慎む危険                        :地を表す   おとなしい牝馬(女) 全て陰

坤為地☞坤下坤上(全般△〇△△〇×24爻計☞◎3〇6△9×6)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×〇〇△◎× 金‐×△△△◎×

3. ;たむろの意有り 物事全て伸び悩む時 四大難卦の一つ 希望を以て時を待つ事で周囲の環境が整ってくる                                               :たむろの意  ものが伸び悩でいる状態

水雷屯☞震下坎上; (全般△△△△△×全24卦系☞◎0〇2△12×10)

仕‐△△×△〇× 愛‐△××〇△× 金‐×××△△×

4. ;時期尚早見定めがつかない 啓発-道を開く・未熟なる者を育てる☞童蒙の我に求                                      蒙 :若すぎる意  見定めがたい状態

山水蒙☞坎下艮上 (全般△〇×△△×24爻計☞◎1〇5△8×10)

仕‐△〇△×○× 愛‐×◎×△○× 金‐△〇××××

5. :ゆったりと時を待つ心が必要 実力は充実chance到来の機を待つ 早急な判断決断は危険 英気を養い次に備える吉                                      ;待つ意  時を得るのを待つ・チャンスを待つ            

水天需☞乾下坎上 (全般△△××〇△全24爻計☞2〇4△11×7)

仕‐×△×△◎○ 愛‐△△××◎○ 金‐△△×△〇△

6. :争いの卦・自我自説は正でも通らない時強行な態度は不利益となる 相手を窮地に追い込むのは凶→協調の精神吉                     :訴える・争う意  和は求めがたい

天水訟☞坎下乾上 (全般△△△〇◎△全24爻計☞◎2〇4△9×9)

仕‐×××〇◎× 愛‐××△△〇△ 金‐××△△〇×

7. :戦いにおいて決断を下す立場 戦略が重要 有能な参謀が必要 人を導く立場としての苦労有                                  :戦争の意  優秀な参謀

地水師☞坎下坤上 (全般×〇×△△△全24爻計☞◎1〇6△7×10)

仕‐×◎×△△○ 愛‐×〇×△×〇 金‐×○×△×○

8. :平和な状態共存共栄の時ではあるが比には比べるの意あり→同じ目標に向かっての競争 親しむ(親和・親善)                        :親しむ意  親和・親善

水地比☞坤下坎上 (全般〇〇×〇◎×全24爻計☞◎3〇10△3×8)

仕‐〇○×〇◎× 愛‐◎△×○○× 金‐△△×○○×

9. 小畜:少し蓄える-とどめるの意有物質的にな余裕有 雨が降りきらないモヤモヤの状態少し留まれば解消計画は先送り                         小畜:蓄える意  少し蓄える・少し留める

風天小畜☞乾下巽上(全般△〇×△〇△全24爻計☞◎1〇8△9×6)

仕‐〇○×△〇△ 愛‐〇○××〇× 金‐△△×△〇△

10. :危険(虎の尾)を踏む可能性 先人先哲の意見に従うとき先陣は危険有後を行けば大成功可能性 礼節を重んじ慎重に                        履 :踏むの意  虎雄を踏む危険

天沢履☞兌下乾上 (全般△△×△〇〇全24爻計☞◎2〇6△9×7)

仕‐△△×△〇◎ 愛‐△×××〇◎ 金‐△××△〇〇

11. :全てが整い安泰の状態 泰運・泰安・泰然 理想的形 上方の地は下方へ、下方の天は上方へ向かう→和合の形                            :安らかの意  安泰・泰運・泰然の状態 

地天泰☞乾下坤上 (全般◎〇△△◎×全24爻計☞◎5〇12△2×4)

仕‐〇◎〇〇〇× 愛‐◎〇〇〇◎× 金‐〇〇△〇〇×

12. :口に蓋開くことができない 否運・悲運・不運・否認・否定→溶け合わない状態 穏忍自重の時                                   否 :否む・塞ぐの意 否運・悲運・不運 開かない状態

天地否☞坤下乾上 (全般△××〇△〇全24爻計☞◎0〇6△7×11)

仕‐△××〇〇〇 愛‐×△×△△〇 金‐×××××△

13. 同人:同じ志の人・友人仲間と協力して成功へただし和して同ぜずの心構え 付和雷同は禁物 公的になればなるほど吉                     同人:志を同じくする意 友人仲間 同業・同意・同行

天火同人☞離下乾上(一般〇△×△〇△全24爻計☞◎1〇7△10×6)

仕‐△〇△〇◎× 愛‐×〇×〇◎△ 金‐△△△〇〇×

14. 大有:時と所を得て満足の状態大いに保つ 盛運の時 積極的行動時期も早いほど有利 努力は怠りなく                                   大有:大いに保つの意 時と場所を得て満足の状態

火天大有☞乾下離上(一般△△△〇〇◎全24爻計☞◎3〇8△10×3)

仕‐△〇△〇〇◎ 愛‐×△△△〇◎ 金‐×〇×△△〇

15. :稔る程頭を垂れる稲穂かな 力量が必要謙虚なの心態度を保つ 謙遜・謙譲 分け与えて吉☞ものも才能も                       謙 :へりくだるの意 謙遜・謙譲・謙虚 分け与える

地山謙☞艮下坤上(一般△〇〇〇△〇全全24爻計☞◎1〇13△9×1)

仕‐〇〇〇△〇〇 愛‐〇◎〇△△△ 金‐△〇〇△×△

16. :春気発動の時 準備が整い新しいことに乗り出すとき 指導者の正しい予見が必要とされる                                    :あらかじめの意 準備が整った状態

雷地豫☞坤下震上 (一般×△△〇△×全24爻計☞◎0〇6△9×9

仕‐△〇△〇〇△ 愛‐×△△〇×× 金‐×××△〇×

17. :時の流れに従い・人に従い立場に従うとき 万事に従って吉 実力があっても一応他に従うとき 新しい事態の変化有                        :従うの意  時に従い・人に従い立場に従う

沢雷随☞震下兌上(一般〇△〇△〇〇全24爻計☞◎2〇10△10×2)

仕‐〇△〇△◎△ 愛‐〇×◎△〇△ 金‐〇△〇△〇〇×

18. 蠱:破れ・破綻 周囲の状況が混乱を極めている時 臭いものに蓋をしている状態→根本的な修理を必要としている                      蠱 :破れ破綻の意 内部混乱 臭いものに蓋状態

山風蠱☞巽下艮上 (一般△△××〇〇全24爻計☞◎1〇6△6×11)

仕‐〇△△×◎〇 愛‐×××△〇△ 金‐××××〇×

19. :時勢に従って自分自身をうまく適応させる―臨機応変 頭の切替が大切 強い卦だが流れを見逃さない様機敏性が肝要                :移り行く四季

地沢臨☞兌下坤上 (一般〇〇△〇〇△全24爻計☞◎4〇11△8×1)

仕‐〇◎△〇〇△ 愛‐◎〇〇◎△△ 金‐△〇△〇◎×

20. :空しい又動揺するの時期止まって動かぬ方が吉 思索反省の時 行動より精神面に重点を置いて利  学問・研究・信仰は吉               :大地を吹き抜ける風 

風地観☞坤下巽上 (一般×△△〇〇〇全24爻計☞◎1〇10△8×5)

仕‐△△〇〇◎〇 愛‐××△〇〇〇 金‐××△△〇△

21. 噬嗑:嚙砕く 生活力生命力旺盛 強運の時 難局に直面しても積極的に 努力熱意を忘れずにあたれば吉                           噬嗑 :かみ砕かれた食物

火雷噬嗑☞震下離上(全般△△△△〇×全24爻計☞◎0〇4△9×11)

仕‐×△×〇〇× 愛‐×××△△× 金‐×××△〇×

22. :成熟期 最後の輝きが増している時 見込み違いに要注意目先のことは吉 何事にも慎重さが必要積極性は裏目か                    賁:装飾の意 夕日に映えるルビー

山火賁☞離下艮上 (全般△〇△〇〇〇全24爻計☞◎1〇10△9×4)

仕‐△〇△〇〇〇 愛‐×△△〇◎△ 金‐×××△△〇

23. 浸食作用により次第に崩れていくイメージ 剥ぎ取る削る剥奪・剥離・追剥 衰運の時自重すべし進は危険                       剥:崩れゆく山 

山地剥☞坤下艮上 (全般△△△×××全24爻計☞◎0〇0△9×15)

仕‐△×△△△△ 愛‐×××××△ 金‐××××××

24. :元に戻る 徐々に生成発展し一歩ずつ前進する時期 一陽来復大計を立てるとき                                      :すべての陰が陽へと変わっていく 春立ち返る

地雷復☞震下坤上 (全般〇〇△〇〇×全24爻計☞◎0〇11△8×5

仕‐〇〇△〇〇× 愛‐△〇××〇△ 金‐△△△△〇×

25. 无妄自然の成り行きに任せる ありのままで自然の理法に叶い吉 従順に時を過ごしてゆけば最悪の状態も改善してゆく                    无妄:自然のままの働き 天の運行

天雷无妄☞震下乾上(全般〇〇△〇◎×全24爻計☞◎2〇11△7×4) 

仕‐〇〇△〇〇△ 愛‐△〇×△〇△ 金‐△〇△◎〇×

26. 大畜充実した力を何時でも奮える 時期を待っていくとき 知識人徳物質的にも十分に準備して行動開始                          大畜:米でいっぱいの倉 大いに蓄える

山天大畜☞乾下艮上(全般△△△〇〇〇全24爻計☞◎2〇10△9×3)

仕‐△△〇◎〇〇 愛‐××△〇〇△ 金‐×△△〇〇◎

27. 知識・思想を採り入れ精神を養うとき 悪食は禁物 口は災いの本でもある発する言葉には要中止 病胃腸に注意 
:養う 上あごと下あご

山雷頤☞震下艮上(全般×××〇〇〇全24爻計☞◎2〇9△5×8)

仕‐×××〇〇◎ 愛‐×△△△〇〇 金‐△△×〇◎〇

28. 大過責任荷重の時 危険に直面しているか強い意志力で克服できる 形は絡み合った蛇の状態 恋愛問題には要注意                     大過:背負った重み

沢風大過☞巽下兌上(全般△〇×〇〇×全24爻計☞◎2〇8△7×7)

仕‐△〇×〇〇× 愛‐△◎△△◎× 金‐〇△×△〇△×

29. :人生流転の時か悩み多の卦 四苦八苦の状態にある 強い覚悟と信念をもって真実に生きる以外道はなし 忍従の時 四大難卦            :不吉な黒い流れ

坎為水☞坎下坎上: (全般×△×△〇×全24卦計☞◎0〇4△10×10)

 仕‐×△×△〇× 愛‐△△△〇△× 金‐×△×△〇×

30. 自分の能力をフルな発揮できるときただし火を取り扱う慎重さも必要 気分の変化が激しい移り気に要注意の時期                     :明るい 降り注ぐ太陽

離為火☞離下離上(全般△〇×△〇〇全24爻計☞◎2〇7△10×5)

仕‐〇〇△×〇◎ 愛‐△◎△×〇△ 金‐×△△×△△

国旗が原因かも?

韓国の国旗

最初にお断りしておきます。「易」六十四卦の図を眺めていながら、ふっと浮かんだ妄想です。此れはあくまでも個人的な妄想の世界のことです。悪しからず❣

韓国の内政が、安定しないのは国旗の所為かもしれないということ❣❣

ご存じのように、韓国の国旗は真ん中に陰陽のシンボルを置き、四隅に、易の 八卦 天・沢・火・雷・風・水・山・地からそのうちの四つの卦図を対角線上に配している旗ですね❣ ☞  「天ー乾」⇔「地ー坤」・「水ー坎」⇔「火ー離」

八卦でみれば、「天と地」・「水と火」で自然神羅万象の形象を網羅して融合する世界を表していると見る事も出来ます。

が、易ではこの八卦を組み合わせて作る六十四卦というのが天然自然・人事一般・天下国家国政の在り方などあらゆる出来事を予見する為の重要な形象とされ、今でも「易占」として広く用いられています。

明治の一大事件

この易占でよく引き合いに出されるのが、易聖と云われた高島嘉右衛門が縁ある伊藤博文首相の外遊地における暗殺を予見した占いの逸話ですね。

雑誌「太陽―占いほんとと嘘」S54年12月号 作家高木彬光「易占について」より引用いたしますと・・

・・・・・明治四十二年十月十二日、伊藤博文はハルピンでロシアの蔵相ココツフェフと会見する為に満州旅行を志し、一切の公式行事を終えた後で、横浜高島台に嘉右衛門を訪ねている。彼(嘉右衛門)は此の頃腰を痛めて寝たきりの状態だったのだが、必死にこの満州旅行を引き止めた。前に述べた(外遊の話を聞いた折占筮で占っていた)「艮為山」の三爻変が出たから暗殺の恐れさえあると云うのである。嘉右衛門の占いを信じる事では人語に落ちなかった博文も之だけは承知しなかった。政治家としてこの年まで生き続けた以上、暗殺の危険は前からできていると云うのだ。

「刺客はおそらく山とか艮とかいう名前の人物です。そういう人物には呉々もご注意をーお側へは絶対近づけなさいますな」其れが嘉右衛門の最後の忠告だった。

ネットより拝借ー暗殺直前の画か

十月二十六日午前九時、ハルピン駅に到着した博文は出迎えの人々に挨拶しながらホームを歩いていたうちに、突然その一人から射撃された。七連発のピストルから、六発が発射され、その三発が博文に命中したのだが、どの一発も致命傷と云う状態で如何する事も出来なかった。最後の言葉は「犯人は何と云う男だ・・・馬鹿な奴だ・・・」と云う二言だったと云うが、その名前は韓人、安重根、嘉右衛門の予言は完全に的中したと云える。・・・云々

と言うもの。また他の本では、此の易占を得た後、外遊に出る前に、博文は 嘉右衛門の持つ、北海道石狩の農場に宿泊 し、その時に 「石狩客次」 という漢詩を詠んだとのこと。

「蹇蹇匪躬奚ぞ帰るを念わん 満天の風露 征衣を湿おす 秋宵石狩山頭の夢 尚 黒龍江に向かって飛ぶ」―ケンケンヒキュウナンゾカエルヲオモワン マンテンノフウロ セイイヲウルオス シュウショウ イシカリサントウノユメ ナヲ コクリュウコウニムカッテトブ―

というもの、これは易六十四卦中39番「水 山 蹇」の中の文言、「王臣、蹇蹇躬のゆえにあらず」と云う言葉をふまえてこの詩を作ったとのこと。

君主を助け国難に身をもってあたるは、自分自身の吉凶を顧みない、危険とは知りつつも、国の困難な使命のためには出発しなくてはならない、こう云う彼の心境を述べたものだと、「易入門」と云う本の中で著者の黄小娥氏は述べています。

見るべき人が見ればと云うか読み解くべき人が、と云ううべきか、当に易占恐るべし❣❣

これぞ正しく国家国勢の行く末の為には身命を賭して事に当たると云う政治家としての覚悟と云えるのではないでしょうか。現在の選挙結果に汲々としている政治家は如何に❣ と問うてみたいですね。

国旗の卦辞は如何なるものか

さて、本題の韓国の国旗❣ 描かれている卦の図を対角線に結んで六四卦にあてはめますと、其々「天地否」「水火既済」と云う卦になります。

其々の卦辞はと云いますと (現代のエスプリ・「易」の中の丸山松幸氏による)

12番 「天地否」卦辞 【否之匪人 不利君子貞 大往小来】

(否は之人にあらず 君子の貞によろしからず 大は往き小は来る)

解:「否」はこれ人に非ず、「否」はヒトの常道に反した状態。君子が正道を守ろうとしても、妨げられて上手く行かない。陽の気が昇り陰の気は降る。         となっています。

つまり、簡単に言うと陰陽の気がお互い反発し合って何事も上手く行かないと云う事。是を国政にあてはめれば、施政者の意向が国民に伝わらず国民は施政者の意を踏まえず、お互いが歩み寄ることなくお互いを慮る事もしないと云う事で内政・外交ともに安寧が得られない状態の時と云えるようです。この状態の形象を見方によれば、国旗に張り付けたという事にもなります。大韓民国の政治の歴史を振り返りまた、現状の在り方を見ますと成程と頷けない事も無いですね。

もう一方の対角線上の卦図は

63番「水火既済」卦辞 【既済 亨小 利貞 初吉終乱】

(既済は通ること小なり 正しきによろし 初めは吉にして終りは乱る)

解:「既済」は思う事通る。正道を守ってゆけば万事順調。初めは吉であるが終りには衰乱に転ずる。  となっています。

既済とは、完成したもの、陰陽のバランスが見事に整っている形。一見良さそうですが、完成と云う事はそれ以上の発展も望めないと云う事にもつながりますね卦辞にも初めは良いが終りは乱れてしまう、となっています。つまり国政においても出発点は素晴らしいが、段々と悪い方向へ向かっていつて、国内の乱れにつながると云う事。こういう点も大韓民国の内政外交の実際を見ていますと、何となくそう見えてきますね。

総じて、韓国は方向として宜しくない方向へ向かう易学上の卦図の形象を国旗に張り付けていると云えないこともありません。

では、此の八卦の位置を反転させるとどうなるか。

12番「天地否」は11番「地天泰」、63番「水火既済」は64番「火水未済」となります。

11番「地天泰」卦辞 【泰 小往大来 吉亨】

(泰は小往きて大来る 吉にして亨る)

解:泰は陰の気が降り陽の気が昇る形 吉 思うところ通るであろう

形として易学で陰とされる地が上にあり、陽とされる天がしたにある卦図で不安定に思えるかもしれませんが、此れは逆に陰の気は下に降ろうとし、陽の気は上に揚ろうとするところからお互いに引き合って和合し遇う形とされます。国政で云えば施政者は国民の安寧を第一に考え、国民は施政者の為に協力を惜しまないと云う形。易学上からも六十四卦の中でも最も安定した状態を表す卦の一つとされています。(と云う事で、現在も易占の占い師の看板にはこの卦図を用いているところが多いようですヨ)

64番 「火水未済」卦辞【未済亨 小狐 汔済 濡其尾 无攸利】

(未済は亨る 小狐ほとんど渡らんとして その尾を濡らす 利ろしき攸なし)

解:未済は思うところ通る 子狐が河を渡ろうとして今一歩のところで尾を濡らしてしまい渡り切れない 挫折して万事順調にはいかない

64番「火水未済」は陰陽のバランスはとれていますが、陰と陽の位置が全部反対になっている形。卦辞からも、余り良いイメージは持たれません。が、見方を変えれば、全てが整っていない状態からの出発でお互い力を合わせしっかりと努力を重ねていく事で明るい未来が見えてくる。将来に向けての可能性は、無限に広がっているとも解釈できるようです。

「易」では、完成した完全な形の「既済」を63番に置き、まだ、未完の形である「未済」を最後の64番に配している処に、此の「易」に於ける深い深い哲学がある様ですね。

これ等の事を踏まえて見れば、韓国のいつもあるお家騒動と今後の方向性を考えて、国旗の卦図の対角線上の位置を其々入れ替えてみてはどうだろうか。           などと、妄想したりもするわけです・・・・