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国旗が原因かも?

韓国の国旗

最初にお断りしておきます。「易」六十四卦の図を眺めていながら、ふっと浮かんだ妄想です。此れはあくまでも個人的な妄想の世界のことです。悪しからず❣

韓国の内政が、安定しないのは国旗の所為かもしれないということ❣❣

ご存じのように、韓国の国旗は真ん中に陰陽のシンボルを置き、四隅に、易の 八卦 天・沢・火・雷・風・水・山・地からそのうちの四つの卦図を対角線上に配している旗ですね❣ ☞  「天ー乾」⇔「地ー坤」・「水ー坎」⇔「火ー離」

八卦でみれば、「天と地」・「水と火」で自然神羅万象の形象を網羅して融合する世界を表していると見る事も出来ます。

が、易ではこの八卦を組み合わせて作る六十四卦というのが天然自然・人事一般・天下国家国政の在り方などあらゆる出来事を予見する為の重要な形象とされ、今でも「易占」として広く用いられています。

明治の一大事件

この易占でよく引き合いに出されるのが、易聖と云われた高島嘉右衛門が縁ある伊藤博文首相の外遊地における暗殺を予見した占いの逸話ですね。

雑誌「太陽―占いほんとと嘘」S54年12月号 作家高木彬光「易占について」より引用いたしますと・・

・・・・・明治四十二年十月十二日、伊藤博文はハルピンでロシアの蔵相ココツフェフと会見する為に満州旅行を志し、一切の公式行事を終えた後で、横浜高島台に嘉右衛門を訪ねている。彼(嘉右衛門)は此の頃腰を痛めて寝たきりの状態だったのだが、必死にこの満州旅行を引き止めた。前に述べた(外遊の話を聞いた折占筮で占っていた)「艮為山」の三爻変が出たから暗殺の恐れさえあると云うのである。嘉右衛門の占いを信じる事では人語に落ちなかった博文も之だけは承知しなかった。政治家としてこの年まで生き続けた以上、暗殺の危険は前からできていると云うのだ。

「刺客はおそらく山とか艮とかいう名前の人物です。そういう人物には呉々もご注意をーお側へは絶対近づけなさいますな」其れが嘉右衛門の最後の忠告だった。

ネットより拝借ー暗殺直前の画か

十月二十六日午前九時、ハルピン駅に到着した博文は出迎えの人々に挨拶しながらホームを歩いていたうちに、突然その一人から射撃された。七連発のピストルから、六発が発射され、その三発が博文に命中したのだが、どの一発も致命傷と云う状態で如何する事も出来なかった。最後の言葉は「犯人は何と云う男だ・・・馬鹿な奴だ・・・」と云う二言だったと云うが、その名前は韓人、安重根、嘉右衛門の予言は完全に的中したと云える。・・・云々

と言うもの。また他の本では、此の易占を得た後、外遊に出る前に、博文は 嘉右衛門の持つ、北海道石狩の農場に宿泊 し、その時に 「石狩客次」 という漢詩を詠んだとのこと。

「蹇蹇匪躬奚ぞ帰るを念わん 満天の風露 征衣を湿おす 秋宵石狩山頭の夢 尚 黒龍江に向かって飛ぶ」―ケンケンヒキュウナンゾカエルヲオモワン マンテンノフウロ セイイヲウルオス シュウショウ イシカリサントウノユメ ナヲ コクリュウコウニムカッテトブ―

というもの、これは易六十四卦中39番「水 山 蹇」の中の文言、「王臣、蹇蹇躬のゆえにあらず」と云う言葉をふまえてこの詩を作ったとのこと。

君主を助け国難に身をもってあたるは、自分自身の吉凶を顧みない、危険とは知りつつも、国の困難な使命のためには出発しなくてはならない、こう云う彼の心境を述べたものだと、「易入門」と云う本の中で著者の黄小娥氏は述べています。

見るべき人が見ればと云うか読み解くべき人が、と云ううべきか、当に易占恐るべし❣❣

これぞ正しく国家国勢の行く末の為には身命を賭して事に当たると云う政治家としての覚悟と云えるのではないでしょうか。現在の選挙結果に汲々としている政治家は如何に❣ と問うてみたいですね。

国旗の卦辞は如何なるものか

さて、本題の韓国の国旗❣ 描かれている卦の図を対角線に結んで六四卦にあてはめますと、其々「天地否」「水火既済」と云う卦になります。

其々の卦辞はと云いますと (現代のエスプリ・「易」の中の丸山松幸氏による)

12番 「天地否」卦辞 【否之匪人 不利君子貞 大往小来】

(否は之人にあらず 君子の貞によろしからず 大は往き小は来る)

解:「否」はこれ人に非ず、「否」はヒトの常道に反した状態。君子が正道を守ろうとしても、妨げられて上手く行かない。陽の気が昇り陰の気は降る。         となっています。

つまり、簡単に言うと陰陽の気がお互い反発し合って何事も上手く行かないと云う事。是を国政にあてはめれば、施政者の意向が国民に伝わらず国民は施政者の意を踏まえず、お互いが歩み寄ることなくお互いを慮る事もしないと云う事で内政・外交ともに安寧が得られない状態の時と云えるようです。この状態の形象を見方によれば、国旗に張り付けたという事にもなります。大韓民国の政治の歴史を振り返りまた、現状の在り方を見ますと成程と頷けない事も無いですね。

もう一方の対角線上の卦図は

63番「水火既済」卦辞 【既済 亨小 利貞 初吉終乱】

(既済は通ること小なり 正しきによろし 初めは吉にして終りは乱る)

解:「既済」は思う事通る。正道を守ってゆけば万事順調。初めは吉であるが終りには衰乱に転ずる。  となっています。

既済とは、完成したもの、陰陽のバランスが見事に整っている形。一見良さそうですが、完成と云う事はそれ以上の発展も望めないと云う事にもつながりますね卦辞にも初めは良いが終りは乱れてしまう、となっています。つまり国政においても出発点は素晴らしいが、段々と悪い方向へ向かっていつて、国内の乱れにつながると云う事。こういう点も大韓民国の内政外交の実際を見ていますと、何となくそう見えてきますね。

総じて、韓国は方向として宜しくない方向へ向かう易学上の卦図の形象を国旗に張り付けていると云えないこともありません。

では、此の八卦の位置を反転させるとどうなるか。

12番「天地否」は11番「地天泰」、63番「水火既済」は64番「火水未済」となります。

11番「地天泰」卦辞 【泰 小往大来 吉亨】

(泰は小往きて大来る 吉にして亨る)

解:泰は陰の気が降り陽の気が昇る形 吉 思うところ通るであろう

形として易学で陰とされる地が上にあり、陽とされる天がしたにある卦図で不安定に思えるかもしれませんが、此れは逆に陰の気は下に降ろうとし、陽の気は上に揚ろうとするところからお互いに引き合って和合し遇う形とされます。国政で云えば施政者は国民の安寧を第一に考え、国民は施政者の為に協力を惜しまないと云う形。易学上からも六十四卦の中でも最も安定した状態を表す卦の一つとされています。(と云う事で、現在も易占の占い師の看板にはこの卦図を用いているところが多いようですヨ)

64番 「火水未済」卦辞【未済亨 小狐 汔済 濡其尾 无攸利】

(未済は亨る 小狐ほとんど渡らんとして その尾を濡らす 利ろしき攸なし)

解:未済は思うところ通る 子狐が河を渡ろうとして今一歩のところで尾を濡らしてしまい渡り切れない 挫折して万事順調にはいかない

64番「火水未済」は陰陽のバランスはとれていますが、陰と陽の位置が全部反対になっている形。卦辞からも、余り良いイメージは持たれません。が、見方を変えれば、全てが整っていない状態からの出発でお互い力を合わせしっかりと努力を重ねていく事で明るい未来が見えてくる。将来に向けての可能性は、無限に広がっているとも解釈できるようです。

「易」では、完成した完全な形の「既済」を63番に置き、まだ、未完の形である「未済」を最後の64番に配している処に、此の「易」に於ける深い深い哲学がある様ですね。

これ等の事を踏まえて見れば、韓国のいつもあるお家騒動と今後の方向性を考えて、国旗の卦図の対角線上の位置を其々入れ替えてみてはどうだろうか。           などと、妄想したりもするわけです・・・・