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棄て犬の句を見て

51NPO法人あおぞら2021/02/07 06:55

「野良犬となりても生きよ月に棄つ」

目次

  1. 雑誌の記事
  2. 祈り
  3. おもうこと・・
  4. おわりに

雑誌の記事

古い本を整理していた時、見つけた雑誌「太陽」―昭和59年9月号―に掲載されていた俳句です。
この号は俳句の特集号で多くは蕪村・一茶・山頭火の生涯と作句を特集していました。コラムとして短い文章ですが俳人加藤楸邨が俳句について語っている記事があり、その中に例として挙げてある句のひとつが上記の句です。
かつて楸邨が選者となって選んだ一般公募の句の一つだそうですが、この句を掲載した時の反響と楸邨自身のこの句に対する思いが綴られていました。

祈り

一節を引用しますと

「・・・ところが犬を棄てるとは何事か、動物愛護の精神を知らぬにもほどがあるという投書が殺到した。私はこの句を読んだ時、犬の子を棄てる事の善悪については決して人々の批難に反対する気はない。しかしここに一人の、どうしても棄てるほかなくなった人の切ない祈りを読みとった。すてたくはないがどうしようもなくなった。犬の子よ何とか生き抜いてくれ、たとえノラ犬となったとしても何とか生きて行ってくれという祈りの中に、犬の子から放す手は浩々たる月を浴びるのだ。月が明るければ明るいほど作者の気持ちはやり切れないのである。・・」


(この句はおそらく昭和40年後半から50年初期ころに読まれた句ではないでしょうか。現代の豊かな状況ではあまり考えられない心情の句だと思います。)

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おもうこと・・

私たちは動物愛護のNPO団体です。どちらかというと批難の側に立つのかもしれません。しかし、豊かになった現代でもやはり身勝手にではなく、いろんな事情により棄てざるを得ない状況というものは存在するのではないでしょうか。私たちはただ批難するだけではなくその痛みというかその状況に共感し共有できる団体でもありたいと思います。


私たちは破棄された犬猫の里親を探すことによって少しでも幸せになれる犬猫が増えればと願っています。と同時に微力ですが破棄せざるを得なくなった悲しい状況が改善されていく環境作りを目指し、ともに豊かに共生できる社会を実現できればとも願っています。

おわりに

みなさまと共に明るい社会づくりができることを願っています。よろしくサポートお願いいたします。

メールアドレス

mefamily@khc.biglobe.ne.jp

多頭飼育の現状

目次

  1. 動物基金活動紹介
  2. 【さくらねこ便り】
  3. 適切な判断
  4. 大きな社会問題
  5. 啓蒙活動の重要性

動物基金活動紹介

公益財団動物基金から全国各地で行われている活動の事例紹介記事が時々メールで送ってきます。今回はちょうど年度末ということもあり2020年の活動の総括的な内容がおくって参りました。その中でやはり多頭飼育の救済活動が大きな問題として取り上げられています。その内容を少しご紹介いたします。

【さくらねこ便り】

史上最大級の犬多頭飼育救済を終えて~獣医師からのリポート

島根県出雲市で発生した史上最大級の犬多頭飼育崩壊の救済支援

ボランティア獣医師のコメント(抜粋)
現場で飼い主さんと接して感じたのは、多頭飼育崩壊に至る特定の原因や要素を元々持っているわけではなく、お話をする限りでは温和で優しいごく普通の方であるということです。犬たちと接する姿からも一定の愛情を感じ取ることができました。

一方で、犬たちがどんどん多頭化していくなか避妊去勢等といった適切な対処を取らないままに多頭飼育の状況が30年以上にわたり常態化していった結果、その状況が異常であるという正しい判断ができない状態になってしまっていたのではないかと感じました。・・・・・

適切な判断


このコロナ禍にあって、20年後の未来を明確に予想できる人はどのくらいいるのでしょうか。経済事情、家族の状況、自身の病気、災害等々どんな状況であっても、飼い主は生涯責任をもって飼育しなければなりません。

一時の感情で衝動的に飼い始めてしまい、その後に適切な飼育が継続できていない場合、それは虐待となってしまいます。・・・・・・

多頭1

普通の家庭から、ちょっとしたきっかけで、虐待や多頭飼育崩壊は起きてしまうと思うのです。最後になりますが、どうぶつ基金さん、地元の保護団体の方々、その他一緒に現場で頑張ってくださった方々、寄付を送ってくださった全国の皆様、この件を気にかけご心配してくださったサポーターの皆様、本当にありがとうございました。・・・・

大きな社会問題

多頭飼育崩壊はまだまだ尽きない社会問題ではありますが、同じ問題に向き合ってくださっている皆様とともに、不幸な命を少しでも減らしていければと思います。

多頭2

啓蒙活動の重要性

こういう現状を少しでも減らしていくためには、単純に里親さんを探すというだけでなく、やはり地域のボランティア・NPO等愛護団体、愛護センター・保健所をはじめ地域の方々が協力して、弛まぬ啓蒙活動、情報の共有をしながら一人一人が大切な命を預かっているという自覚をもって行動していくことが大切な事になってくるのではないでしょうか。

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noteはじめました|NPO法人あおぞら|note

https://www.pet-home.jp/member/user816951/ ペットのおうち(あおぞら)

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出産ラッシュの時期

かわいい子ねこの誕生

子猫たちは長い間ノラの母親に育てられれば元気で活発な子には育ちますが大抵の子たちはやはり人を警戒するようになり、近づくのがむつかしくなります。かといってあまり早くに親子引き離してしまうのは、母乳が足りないまま免疫力の弱い子になってしまいがちです。

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母ねこたちの奮闘

ノラのままで母ねこに守られながら過ごすのも、自然という点からみればそれを許容する環境と後々まで面倒をみてもらえる環境があれば悪いことではないと思っています。むしろその方が自由でしあわせなのかもしれません。もちろん、危険と隣り合わせにはなりますが・・

保護活動

でも現状はそうのんびり構えているわけにもいかないようです。
生後2ヶ月から3ヶ月以内の小さい(=^・^=)たちでしたら人の手が入っても案外と早く馴れていくものです。その頃には親たちからはなしても問題なく元気で人なつっこく育つことができます。(性格もありますけどネ・・)


そこで、連絡を受けたらなるべくひきとるか、ボランティアの預かりさんに預かってもらって、ネット掲載・リモート・譲渡会等々を通じて里親さんをさがすということになります。

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里親探し

やはり1匹でも多く家の中に入れて飼ってあげた方が子猫のためにもいいのではと思いますが、現実はなかなか、そうそううまくいくものではありません。運よく里親さんが見つかれば幸いですが。保護した猫たち里親さんが見つからなかったらそのままボランティアの方や団体の方が面倒見ることになります。私たちも仲間の預かり (=^・・^=)合わせると40匹を超える状態で今のところこれ以上はむつかしいという状況まできています。


そういう状況を解決するためにも常に皆さんとコンタクトが取れる環境作りと、常設の広い場所が必要ということです。

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活動を支えてくれるもの

このような一連の流れをすべてボランティアやNPO団体だけで済ましてしまうというのは、なかなかむつかしいことです。やはり地域の方々のご理解とご協力それに資金の援助等々が活動を続けるうえで必要不可欠のこととなります。それは猫が好きだ・嫌いだとか、犬が好きだ・嫌いだとか言う問題ではなく、お互いに住みやすい共生社会を作り上げていくためにもさくらねこ活動も含め、お互いの理解と努力が必要なのではないでしょうか。

NPO法人あおぞらはまだまだ小さな団体です。これから多くのことが受け入れられるよう、いろんな方法を模索してまいります。
ご協力よろしくお願いします。

メールアドレス

mefamily@khc.biglobe.ne.jp

ブログnote https://note.com/2019dobutu