渋沢栄一100の訓言

渋澤健 著 日経新聞社

【夢七訓】

夢無キ者ハ理想ナシ 理想無キ者ハ信念ナシ 信念無キ者ハ計画ナシ

計画無キ者ハ実行ナシ 実行無キ者ハ成果ナシ 成果無き者ハ幸福ナシ

故ニ幸福ヲ求メル者ハ夢ナルベカラズ

欲がない人はダメ(4)

無欲は怠慢の基である      渋沢栄一訓言集 〈一言集〉

残酷な人になるな(5)

悲観的の人は残酷である       渋沢栄一訓言集 〈一言集〉

細かくこだわりすぎる心は元気をすり減らす(12)

あまりに堅苦しく物事に拘泥し 細事に没頭する時は自然に溌溂たる気力を銷磨し進取の勇気を挫くことになる(中略) 溌溂たる活動を為し初めて大事業を完成し得るものであるるから近来の傾向に就いては大いに警戒せねばらぬな         論語と算盤  〈成敗と運命〉

わがままを元気と誤解するな(22)

人と争って自分が間違っておっても強情を張り通す これが元気が良いと思ったら大間違いである        論語と算盤 〈人格と修養〉

※ 安岡正篤著「百朝集」の中にも「六錯」55章によな辞ようなことを戒めた言葉がありますね。

順境も逆境も自分が作りだすもの(30)

世人は 一も二もなく彼を順境の人思うであろうが 実は順境でも逆境でもなく その人自らの力でそういう境遇を作りだしたに過ぎない                     論語と算盤 〈成敗と運命〉

形だけの礼は礼をしないより悪い(62)  

人に対して敬礼を欠いてはならない されど唯形式だけの敬礼は往々相手の感情を害し却って礼せざるに劣るものである
渋沢栄一訓言集〈処事と接物〉

※ 空海が著した本に「三教指帰」というのがあります。解説の本もたくさん出ていますが梅原猛さんなどの本がわかりやすく面白くお勧めですね。それはさておき空海は、その中で、人の道を教えるのに、儒教・道教⁻老荘ー・仏教があって一番高度な教えが仏教だというようなことを言っています。儒教はどちらかというと人の道の基本の基本を教えているともいえるわけですね。だから、渋沢栄一翁も安岡正篤師も、儒教特に論語をしっかりと身に就ければ、社会生活において大方、失敗なく過ごすことができるといっているわけです。

一度真剣に論語読み直してみましょうか。

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