百朝集60章
時令に順うて以て元気を養ふ 思慮を少うして以て心機を養ふ
言語を省いて以て神気を養ふ 肉慾く寡うして以て腎気を養ふ
瞋怒を戒めて以て肝気を養ふ 滋味を薄うして以て胃気を養ふ
多く史を読みて以て胆気を養ふ 金蘭生「格言聯壁」
解題
春には春の秋には秋の生活様式がある。
同様に寒帯には寒帯の熱帯には熱帯の飲食起臥の法則がある。
夏は夏らしく冬は冬らしくと云う様に暮らして居れば生命力
は健康である。夏無闇に冷やしたり冬矢鱈に暖めたり、熱帯
の果物を取り寄せたり寒国の肉類を運んで来たりして時なら
ぬ異味をとんだ処で珍玩するなどは生命の理に反して元気を
傷める。神気は同時に心臓の気である。活力である。思慮を
少なくして安らかにすることが養心の秘訣である。必要もな
いのにペラペラ喋舌る様な事はその人間を最も浅薄にする。
默養と云う言葉がある通り神気を養うにはくだらぬお喋り
はせぬことだ。飲食女色は腎を弱め瞋怒は肝を傷め脂っこ
い様な食物は胃に悪い。古今の治乱興亡に通じることは胆
気を養った度胸を造る。一時一処の成敗得失くらいに顛倒
せぬからである。唐の杜牧は悲劇の英雄項羽を弔うて詠じ
た。-勝敗は期すべからず 羞を包み恥を忍ふ是男児
江東の子弟才俊多し 捲土重来せば未だ知るべからずー
安岡正篤
此の七養と云う教え現代でも必要な事
否寧ろ複雑怪奇な現代こそ自分を守り
律していく為に重要な修養の項目と云え
そうですね。健康を維持免疫力をアップ
しその上で精神を高めていくことが出来る
と云う事でしょうか。
Facebook Home | doubutu-aozora
http://crystal-house-kitakyusyu.com/wp-admin/post.php?post=3794&action=edit