変化を楽しむ

人間塞翁が馬とはよく言われること

ラッキーと思っていたことが不幸の

始まりだったり逆についてないと

思っていたことが幸運を齎したり

と・・・・

人の営みは予測のつかないことが

良いにつけ悪いにつけ起つてくるもの。

或る意味それが人生なのかもしれません。

其の度毎に一喜一憂するのは 唯々、

只々疲れるのみ。

大事なことは振り回されないように

するのが一番

予測のつかないこととはいってもやはり

そこには原因があり結果があるということ!

ほとんどが自分が蒔いた種ともいえるのかも・・

そう思えば慌てることも人を恨むことも少しは

緩和されてくるのではないでしょうか?

先人も言っています⇒

良い事が起こった時は運が良かったと

素直に感謝し悪い事の時には真摯に

自らを内省してみる

この姿勢を忘れなければ大過なく

過ごしていけるのではないでしょうか?

また彼の良寛和尚の言葉に次の

ようなことばがあります。

「災難に逢う時は逢うが能く候

死ぬる時には死ぬがよく候

是は此れ災難を逃るる秘法にて候」

ちょっと現代風に意訳すれば

何か事が起こった時はじたばたしても

逃れようとしても何も変わらない

起ったことを先ず受け入れ覚悟を

決める処から総てが始まるとでも

いった意味になるのでないでしょうか?

百朝集(安岡正篤)のなかには

中国思想家金蘭生の言葉から幸不幸に

ついての言葉があります。

「或る人問う人患難に遭う是不幸なる事か

曰く患難は亦これ事を経ざる人の良薬也

心を明らかにし性を錬り変に通じ権に

達する当に此の処に在って力を得る

人生最も不幸なる処は是偶々一失言して

禍及ばず 偶々一失謀して事倖成し

偶々一恣行して小利を獲ること也

後乃ち視て常と為し恬として意を為さず 

則ち行を散り検を喪うこと是より大なる

患無し云々」

世の中を甘く考え誤魔化して渡る癖が

付けばもう御終いであるとは安岡正篤翁のことば

何が幸いし何が不幸となるかは紙一重あとは

心構え次第ということでしょう。

と云う事を踏まえたうえで・・・

何はともあれ今は春❣❢

新元号も「令和」と決まり気分一新する

良い機会かもしれません

いろんな問題ある時ほど気分を変えて少し

視点を変えてみるのも・・

季節の移り変わりちょっとした変化を

楽しみながら過ごしてみるのもいいものかも。

「毎年よ彼岸の入に寒いのは」とは

正岡子規の母の口癖を其の儘俳句にしたもの。

またちょっと変わった花見を楽しんだ俳句では

「主義主張異なってよき花見かな」宇多喜代子

こうしてみると俳句も結構面白いですね❢OLYMPUS DIGITAL CAMERA

私も一句❢

「花ふぶき未来も過去も失せにけり」・・・

今度の元号は万葉集巻五の梅の花の下で

開かれた宴で詠われた歌の序から採られた言葉

其の宴のホスト役である大伴旅人の歌は福岡太宰府天満宮

わが園に梅の花散るひさかたの

      天より雪の流れくるかも

dazaifu-ume

ひとつ皆様も小さな季節の変化や

日常の生活の中ちょっと視点を変えて

俳句・短歌など読んで気分転換してみ

てはいかがでしょうか?

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