それは相談に来られた方が自分の事のみに捉われ苦しみ悩んでいる心の有様
から少しはなれて、自分の周りの方々にも思いを馳せ‐周りの方に何か役立
つことが出来ないか‐というような心持になれたと感じるときです。
そのような時のサインは、その方の瞳の奥から光が発するようになります。
私はその瞳の光から、ああ!この方は変わるな!もう大丈夫だ!と思い喜び
を感じるのです。
この想いは何だろうか?と感じていた時に或る一冊の古い本と出合いました。
糸川英夫先生の「逆転の発想」という本です。
その中にある若い自殺者の残した日記を取り上げた部分が有りました。
ちょっと過激ですがその一節を引用します。
「私がこの本(日記)を通読して感じたことは 自分が誰かの為に役立つことがあ
るのではないかというような発想は一行たりともかかれていない点だった。
だれだれよりも勉強しなくてはいけないとか、今日をどうやって生きようかと
いうことだけで、そこには“メイ アイ ヘルプ ユー?”という言葉がない。
自分は誰か他の人の為になにか役に立つことがあるのではないか。
という発想、これが人類が集団として生きていく原点ではないかと思う」・・・
私の確信の原点はこれだと感じました。
私に何かをしてください という気持ちから 私に何が出来ますか という想い
に変わったとき、人は豊かな心を取り戻しハッピーに生きられるということなん
だと。そして、相談にこられた方の目の輝きの変化は、想いの変化による心の光
の現れだということ、ハッピーに変わるサインだということを私の感覚は捉えて
嬉しく感じたのだと確信できました。
May I Help You? 私に何ができますか?
私自身振り返ってみて生きる過程でいつもいつも心を尽くした想いは
これからも「メイ アイ ヘルプ ユー」の活動をしっかり続けていきたい
と思います。