松下幸之助氏は人の上に立つもの(指導者経営者)
ストレスが溜まって過ちをしてしまう
と言っています。
いろんな立場に関わらず失敗・過ちを防ぐためにも
ストレスの解消は大切なものになってきます。
愚痴をこぼすのもストレス解消法の一つなんですね。
勿論、誰彼掴まえて愚痴をこぼしても良いと
言うものでもありません。
特に立場のある方は仕事の場でもプライベートに於いても
余程注意をしないと足許を救われることになりかねません。
つまり愚痴を言えるような相手は慎重に選ばなければなら
ないという事です。孔子の言葉にも
「ともに共に学ぶべし未だ与に道をゆくべからず
ともに道をゆくべし未だ与に立つべからず
ともに立つべし未だ与に権るべからず」
とあります。
心を明かして一緒に事を運べるような人物はそうそう
簡単には見つからないということでしょうか( ^)o(^ )
ではどういう人と一緒に行動し事を計っていけば
よいのかということになるわけです。
所謂その人となりを見極める方法ですね。
私も勉強をしていますがインドで発達した「数秘学」も
見極める為の有効な方法の一つです。
巷によくある「動物占い」というものも元来は深層心理学
による人物鑑定の方法とも言えます。或る本で読みましたが
中国の古典「呂氏春秋」という本の中には
「八観六験法」と言うのがあるそうです。
これはそのものずばりで人を観察或は試して人と為りを
見極める方法です。
自分が仲間として信頼できる人はどのような人を撰べばよいか、
何処にポイントを置いて見ればよいのか!!
現代にも通じる具体的な方法なのでご紹介しましょう。
まず八観法です。(その人の通常の行為を八つの項目でcheckする法)
1.通ずれば其の礼するところを観る(何を尊重・礼拝しているかを観察)
2.貴ければ其の進むる處を観る(地位を得た後、何ー人物・趣味・書等ーを進めるのか観察)
3.富めば其の養うところを観る(お金に余裕がある時何に使うのか使い方を観察)
4.聴けば其の行うところを観る(他人の善言をうけてどう行動するのか観察)
5.止れば其の好むところを観る(ある程度余裕が出来た時何を好むかを観察)
6.習えばその言う処を観る(どのような事を発言するかを観察)
7.窮すれば其の受けざるところを観る(困ったとき受ける援助・受けない援助を観察)
8.賤しければ其の為さざるところを観る(貧した時に何をしないかを観察)
次は六験法(六つの試し方、検査の仕方)
1之を喜ばしめて以て其の守を験す(喜ばされたときどれだけ原理原則を守れるかを調べる)
2.之を楽しましめて以て以て其の僻を験す(楽しませて人の偏る處-興味を持つ處ーを調べる)
3.之を怒らしめて以て其の節を験す(怒らせて節度の在り方を調べる)
4.之を懼れしめて以て其の特を験す(怖い思いをさせてその時の自主独立性を調べる)
5.之を哀しましめて以て其の人を験す(悲しみの中での言動を調べる)
6.之を苦しましめて以て其の志を験す(苦痛の中でどれだけ理想を志せるか調べる)
と言うものです。
六験法に至ってはわざとその様な状況を仕掛けてその時の言動を観察する
と言うもので見方によれば陰険な方法にも見えますがこれは古代中国の
危険過酷な環境の中での事、一歩間違えると命にかかわる状況下でのこと
なので仕方ないのかも知れません。
現代はよっぽどの時でない限りわざわざそういう風に
仕掛けなくとも日頃の状況をよく観ていればおのずとその人が状況に応じて
どのような癖を持っているか判るのではないでしょうか。
それは信頼できる人物であるかどうかを見極めるのには非常に有効な手段
と言えます。
逆に試されている側、観られている側からすれば、いかなる状況に在るときでも
節を守り常に品位ある言動を心掛けるという事が大切になってくるわけですね。
(誰がどこでどのように人となりを見ているか分かりませんから・・・(^_-)-☆)
自處超然 處人藹然 有事斬然 無事澄然 得意澹然 失意泰然
の心がけですね(^_-)-☆(^_-)-☆
いずれにしましてもしっかりと人となりを見極めたうえで
愚痴を明かせる人物を見つけて頂ければ自分の仕事の成果