ー少く(ワカク)して学べば壮にして為すあり
壮ににして学べば老いて衰へず(オトロヘズ)
老いて学べば即ち死して朽ちずー
これは江戸末期の儒学者(朱子学陽明学学者)
佐藤一斎の著書「言志晩録」からの言葉です。
彼はかの西郷隆盛も師事したほどの教育者!!
今でもよく読まれたり引用されたりして
いますが素晴しい人格者だつたそうですヨ(^◇^)
安岡正篤先生の著書にも良く引用されています。
人間は何時までも発展していくことが出来る
自らを磨き向上していくことが出来る
という事なのでしょうか(^_-)-☆
勿論茲に云う学ぶとは人間修養の学・心性の学の事ですネ。
翻って現状はどうかと云えば残念ながら
学・修養に励んでいるような人ばかりとは
いえないことを実証しているような
事件事故が頻発している感があります。
そう思うのは私だけではないのでは・・・
特に昨今は高齢者による事件事故のニュースが
増えて来たように感じます。
何故なのでしょうか?
一つは確かに今までの社会構造になかった
未曽有の高齢化が進んでいるので当然
加齢の影響による諸々のトラブルが
増えたという事もあると思います。
一つは社会状況の変化・複雑化でストレスが
増していることもあると思います。
そして教育環境の変化という事も関係している
のではと思えてなりません。
一番大きな教育環境の変化は戦後の教育から
徳育と言われる様な科目がカットされて
しまった事だと思っています。
今年は戦後70年です。ということは
戦中に生れた方でももう70代半ばという
事になります。
その年代の方々からの教育としては
徳育的な科目は学校でも家庭でも
或る意味放棄された環境で勉強・躾が為されてきた
という事ではないでしょうか。
心性の学は自ら進んで学ばない限り
一生触れることのない学問という事に
なっている教育環境なのでしょう。
其れではいけないとカバーしてくれるかの如く
論語の素読を教えたりする寺子屋的活動も
民間の有志によって始まっているようです。
教育はやはり人間的根幹-心性ーをしっかりと確立することがベースに
なっていなければならないのではと近頃のニュースを見聞き
するたびに感じている今日この頃です(^◇^)
そういう学問が存在する事をお知らせすること
そしてその重要性を認識していただく事も
私の活動の一つだと考えています。