三樹 

百朝集4第8章

一年の計は穀を樹うるに如くは無し。

十年の計は木を樹うるに如くは無し。

終身の計は人を樹うるに如くは無し。

          管子「権修」

(解 題)

太宰春台の「産語」(神谷正男教授の精細な研究が有る)は

今日の経済思想の失っている根本を説いた好書であるが、その

中に衛国の君が蒲と云う処に出かけて、松の木の苗を植えてい

いる老父に教えられた面白い話を引いておる。

「衛の君蒲の野を観る。一老父の多く苗松を栽うる者あるを

見る。喘息して拮据す。衛君従って之に問ひて曰く、老父罷

めよ。汝爰ぞ以て苗松を栽うること爲すか。対えて曰く、将

に以て棟梁と爲さんとす。衛君曰く、老父の年幾何か。曰く

八十有五、衛君笑うて曰く、此の松、材と成るべきも、老父

能く之を用いんか。老父栽うるを輟め仰いで衛君を視て曰く

樹木は用を百年の後に待つ也。君以て必ず其の世に於いて之

を用いんと為す乎。嗚呼君の言何ぞ国を有つ者に似ざるの甚

だし。小人老耄して死に幾しと雖も、独り子孫の計を為さざ

らん也と。衛君大いに愧ぢ謝して曰く、寡人過てり。請ふ善

言を師とせんと。因って之を労ふに酒食を以てす。詩に曰く

厥の孫謀を貽し以て翼子を燕んずと。

                     安岡正篤解

前にも何度か紹介していると思いますが

年の初めに心を新たにし引き締めるの

にも相応しい言葉だと思います。

謙虚に成れば致る所に師は存在すると

云う事にも成るようです。さて日本の

リーダーは何処まで先を見通している

のでしょうね?

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