生前未だ了えぬこと

百朝集96章

浩気還太虚 丹心照万古 生前未了事 留与後人補

浩気太虚に還えり  丹心万古を照らす 
生前未だ了へざりし事は 後人に留与して補はしめん

解題)

明末の烈士楊椒山の最後の詩である。(冤罪により僅か40歳で刑死)一誦惰夫を起たしめるものがあるではないか。わが身微なりと雖も、天地造化の浩然の気の所産である。一心は恒星の光に等しい。身は宇宙に還り、心事は永遠にとどめようではないか。(正篤解

自身のこととしてみると、私もすでに70歳を超えて終活の時期に入っているのではないかと感じる今日この頃です。このような言葉しみじみと身に染みてまいりますが、とは言えこのような心境には程遠い感も否めません。凡人の私にできることは精々少しでも今のうちに私物の整理をすましておき、最後はあまり長引かせずに簡潔簡素にさっさと逝って迷惑をかけないようにすることぐらいでしょうか。しかし後事を頼めるような人も未だ心もとない限りです。ということはもう少し自身で頑張らないと、ということでしょうか?・・(笑笑)・・

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