易簡而天下之理得矣
易簡にして天下の理を得たり
易經繋辞上伝
易經のことば「易簡」とは乾坤を
表す言葉で乾-天・陽ーは平易なやり方(易)
で始動を行い、坤-地・陰ーは簡約な形(簡)
でそれを受け入れる。
従って一方(乾)は平易であるから始動が
遅滞なく行われ坤に対する親和力を
持つ。他方(坤)は簡約であるから相手の
働きを抵抗なく受け入れ完成に向かって
大きな力を発揮する事が出来る・・
人は易簡であることによって宇宙の
根本原理を体得する事が出来、それに
由って天地と並ぶ地位を獲得する。
(中国思想史関西大学丸山松幸教授)
百朝集見開きの言葉には同じく
シェークスピアの言葉
フランスの哲学アランの言葉
が掲げられています。
★ 簡潔は智慧の要諦なり シェークスピア
★ 冗長になることは何時でも容易であるが
簡潔にするには容易ならぬ努力が要る
圧縮しそして最後はきりっと締める事である。
アラン
要は冗漫になるより要点を簡潔に判り易く
纏めて伝えていくことが相手の理解を得易く
そうする事によって天と地・陰と陽が
お互い引きあうように物事がスムーズ
に運び総てが上手く行くという事のようです。
冗漫な話は結局何を言いたいのか
判らなくなってしまう事もあり
自分の思いも伝わらない事が多いのでは・・
そして簡潔にすることの一番の効用は
自分の思考が整理され物事の本質を
見えやすくするという事ではない
でしょうか。
今年は常日頃から三分間スピーチということ
を意識しながら自己紹介やプレゼンのアピール
法を練習するのもいいかもしれませんね。