降る雪や明治は遠くなりにけり
中村草田男
明治・大正・昭和・平成・・・・
その平成の年も終わりに近づき何となく
節目の年と云う感じになって参りました。
だから何?と云われればそれまでですが
丁度良い機会と捉えて今までのいろんなことを
見直すのもいいかもしれません。
そして新たな目標を設定し来年五月の新しい
時代に新たな気持ちで臨めるようにするのも
好いかも知れませんね‼
見直すと云えば先ずは自分自身から という
のはどうでしょうか?
そこで一つ温故知新 古教照心・心照古教と
云う事でちょっと強引ですが・現代の経営姿勢
またリーダーとしての資質人格形成に通じる
「九徳」と云う言葉をご紹介しましょう。
これは古代中国の儒学の聖典の一つ書経に
ある言葉でリーダーは斯くあるべきと云う
尊敬される人の在り方を示しています。
よく人望の九徳などともいわれますね(^_-)-☆
寛にして栗 カンニシテリツ⇒寛大にして威厳あり
条にして立 ジョウニシテリツ⇒柔和にして自立している
愿にして恭 ゲンニシテキョウ⇒誠実にして謹みがあり丁寧
乱にして敬 ランニシテケイ⇒事の処理能力に長け敬虔
櫌にして毅 ジョウニシテテキ⇒外柔内剛の資質
直にして温 チョクニシテオン⇒正直にして温和
簡にして廉 カンニシテレン⇒簡易簡潔で分別あり
剛にして塞 ゴウニシテソク⇒勇断であって思慮深い
彊にして義 キョウニシテギ⇒剛勇にして義に堅い
読み方は作家山本七平さんの
意味は京都女子大狩野直禎教授の
言葉を参考にしています。
これだけの徳を兼ね備えていれば
周りからも尊崇を受け何事も
うまく運ぶと云う訳です。
此れと真逆のこうすればだれからでも
嫌われ何れは失敗してしまうという言
葉を山本七平さんは挙げています。
① こせこせしてしまりがない
②とげとげしく事の処理が出来ない
③不真面目で尊大な態度
④治める能力に欠けて居丈高な態度
⑤粗暴な上に気が弱い
➅素直でなく且つ冷淡
⑦干渉はするが全体の把握が出来てない
⑧見た目弱々しく内心は虚ろ
⑨気が小さく小悪事を働く
如何ですか?周りにこんな方は
いらっしゃいませんか?
若しいるとすればよく観察
反面教師とするべきですね!(^^)!
明治の日本人は外国の人々から見ても
非常に品位品格が感じられたそうです。
外国との交渉に於いても一つも臆すること
なく堂々として品位を保っていたそうですね。
これは当時の学問の基礎に江戸時代からの
学問 儒学の教えがありそれが人格形成に
良い影響を与えていたからとも云われます。
儒学と経済活動❢一見関係ないように思い
ますがかの日本産業界の父と云われる
渋沢栄一は論語の活用を推奨しています⁉
現代の経営理論やマネジメントの方法論の大家
P・F・ドラッガーは渋沢栄一を尊敬しその考え
方を参考としていたとも云われていますヨ!(^^)!
現代でも人間の基本は変わりません。
古い古いと思われている論語などでも
その気になって読めば新しい発見がある
かもしれません。
新時代に向けて温故知新・・・
自分を一新するきっかけとなるかもしれませんね!(^^)!