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元を絶たなきゃ・(=^・^=)

種子島からのメール

前にも一度紹介したと思いますが・・                    北九州在の実家の父親が仔猫を保護したがどうしようかというご相談メール内容の一部は☞

「役所にこういった場合、どうしたら良いか尋ねて愛護センターの電話番号を聞いたそうですが、連絡をとったところ「元の場所に戻して…」というような事を言われたそうです。                            私自身は、現在鹿児島県の離島種子島に住んでいますが、ここでも島neco会さんという団体が、月に一度鹿児島から来てくださる先生方とTNRの活動をされていて、毎月130匹以上のこたちに施術されています。間近にその活動を見ているだけに、元に戻せばというのはさすがに無責任だと思い、こちらでも何かできないかと検索して、・・・」

というようなご相談。文面からも北九州市行政の愛護活動の取り組み方にあきれている感じが伺えます。

他にもいろいろと

小さな団体ですが私ども「あおぞら」にも、いろいろなご相談の連絡が再々入ってきます。                               特に、愛護センターへ相談したが、埒が明かないのでという場合が多々あります。

ノラ猫に関する相談仔猫の処置、住み着いたノラの処置 。           中には、幼稚園からの深刻なご相談もあります。

邪魔だから、汚いからと排除する事だけを考えるだけでなく、如何に共生するかを共に考えていくことは命の大切さを教える教育問題でもあると思います。

これらの沢山の相談がひっきりなしにあるということは、地域としての問題であり地域として否、市全体として解決していくべき問題ではないかと思うのですが如何でしょうか?

北九州市からの電話

北九州市の環境課でしょうか、先日、こちらに連絡が来ました。        或る老夫婦からの相談について仔猫を保護したが飼えないので引き取ってもらえないかとのことでした。                          こちらも現在、手一杯なので、愛護センター等相談できないかと答えたところ「縦割りなので他の部署へ相談するのは難しい」とのこと。

NPOは行政の手の行き届かないところを市民の力でカバーするという一面があるということもわかります。                              団体或いは個人として「里親さん活動」に力を入れているところや「TNR活動」を推し進めている団体個人もたくさんあり、それなりに実績は上げていることでしょう。が、それでも相談件数が減らないということは、根幹の問題が解決の方向に向かっていないからではないでしょうか?                  いわば枝葉末端でバタバタと対処していても解決の決め手にはなっていないということ。

其々の事情

 増えても別に問題ないのであれば、いろいろと策を講じることもないしそれが一番自然に即していいことかもしれませんが、現実問題として、そう放置ばかりもできないということはわかりきったこと。                 やはり、時間は少しかかるかもしれませんが、地道にTNRを実施しながら放置の数を抑制していくしかないのではないのでしょうか。

地域住民の方々で話し合いをということになるのでしょうが、そのきっかけづくりとしての基本的な知識情報の共有ができていないことと、かかる費用の捻出等がネックとなってとなかなかスムーズには進まないと思われます。

原則にこだわっていては

地域ねことはこういう条件を満たしている猫達でそれ以外は管理ができないし関われない。助けたいならご自身の責任でご自由にやってください、邪魔ならほっておくか、近づかないような工夫をしてください。というようなアドバイスでは根本的解決には程遠いもので問題を先送りしているだけとしか思えません。

融通無礙あるいは空の精神で、もっと柔軟に対応を考えていかなければいい方向へは進まないのではと思います。

一つの方法として今、確実に実績を上げているやり方が公益財団「どうぶつ基金」と行政の連携した活動実施だと思います。

4月に実施された宮崎県の一例をあげますと

【4月19~24日】
どうぶつ基金獣医:山口(院長)、吉田、工藤、高瀬

ボランティア:4/19:5人、4/20:5人、4/21:5人、4/22:7人、
       4/23:8人、4/24:9人

手術数

オス:191匹 メス:93匹 メス(妊娠):68匹 耳カットのみ:7匹
※ 耳カットのみとは:麻酔後、ワクチン投与・ノミダニ駆除・耳カットをしたが、手術前に
  不妊手術済であったことが獣医により確認されたため手術を行わなかった猫のことです

総数:359頭 堕胎数:267

運ばれた猫の頭数(すべて行政枠)                   宮崎市役所:80 日向市役所:40 日南市役所:35 宮崎県三股町:50    高千穂町:34 美郷町役場:12 木城町:30 国富町:20
特定非営利活動法人まち・ねこ環境向上委員会:43             宮崎県三股町(多頭飼育救済):15

計:359頭

 福岡県下でも実施しているところも有、大きな実績を出しています。    勿論、個人や任意団体個々で自助努力を重ねているわけですが、数からいうと行政とのタイアップで組織的に行うTNR活動で一気に数百匹のTNRを施すことの方がより効果が大きいのではないでしょうか?                 かつて噴煙公害等最悪の環境状態からクリーンな環境へ脱却し世界の手本となった北九州市。そろそろ、動物愛護問題でも付け焼刃ではなく本気で取り掛かって頂けないものでしょうか?

実施にはいろいろな解決すべき問題があり、一足飛びに上手くいくとは思いませんが一歩前進していただくことを切に希望いたします。

(※表題の「元から絶たなきゃ・・とは命を絶つのではなく問題の根本を見据えて絶つという意味です」(=^・^=))