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法華経の佛・菩薩・神・鬼神等Ⅳ

今回で法華経の佛菩薩 神々 の紹介も第4回目となりました。専門家の方々からすれば、何と稚拙なということでしょうが、初心者にとって、辞書代わりに使えるかもしれません。之をきっかけに興味を持った方々が、それぞれもっと深く調べていただければ嬉しいですね。

★タ~ホ

ダラニボサツ 陀羅尼菩薩(121

法華経随喜功徳品18 法華経の聴聞功徳として未来世では陀羅尼菩薩の一處に住すると説く。
菩薩の名の由来は陀羅尼の言葉の力で仏法を保持して悪法を防ぐといわれところから 陀羅尼はサンスクリット語の音写で、訳すと総持となるので、総持菩薩ともいいます。

チシャク 智積(122

法華経化城品7、大通智勝佛の出家する以前に十六の御子あり其の中の第一の子の名。

チシャクボサツ 智積菩薩(123

法華経提婆達多品12、多寶如来所従の菩薩、文殊師利に龍宮布教状況を問う

テンオウニョライ 天王如来(124

法華経提婆達多品12、未来世に於いて提婆達多が成佛した時の名。
悪人も成佛できるとの譬とされる。
天王如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

テンリンジョウオウ 轉輪聖王(125

古代インドの思想における理想的な王を指す概念・総称。地上をダルマ(法)によって統治し、 王に求められる全ての条件を備えるという。サンスクリット語ではチャクラヴァルティラージャン。
法華経序品1 釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として六瑞相を見る
安樂行品14、釈尊の譬喩の中で魔軍を倒す王として登場 轉輪王
随喜功徳品18、釈尊の説法の中で登場 法華経を行ずる物は後世尼轉輪聖王の坐處へ生まれる

ドイッサイセケンクノウ(ニョライ) 度一切世間苦悩(如来(126

法華経化城品7 大通智勝如来、出家前の十六御子の一人 西方にて作佛した二人目の名 

トウシッポウケニョライ 蹈七寶華如来(127

法華経學無學人記品9、釈迦牟尼仏の実子、羅睺羅が未来世に於いて作佛した時の名。
蹈七寶華如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ドウシボサツ 導師菩薩(128

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の18番目の菩薩として登場。
梵本(サンスクリット語)では「良き商主」という名の菩薩。導師とは人々を正しい道に導く人のこと。

ドクシャカリュウオウ 徳叉迦龍王(129

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である八大龍王の5番目に記される。
龍王については難陀龍王参照

トクゾウボサツ 徳蔵菩薩(130

浄身佛の前世の名
法華経序品1 過去譚の中で日月燈明佛の授記をうけ後に佛となる名は
浄身多陀阿伽度阿羅訶三貌三佛陀

トクダイセイボサツ 得大勢菩薩(131

法華経序品1,釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆菩薩群の第3番目の菩薩として記される
梵名マハースターマプラープタ 「大勢至菩薩」、「大精進菩薩」、「勢至菩薩」の別名。
日本では午年の守り本尊、十三仏の一周忌本尊として知られている。
常不經菩薩品20、法華経を護持する者の功徳を釈尊の過去譚として聴聞する役として登場。

ナダイカヨウ 那提迦葉(132

ナディー・カッサパ釈迦の弟子となった三迦葉(さんかしょう)の一人次男。  バラモンで火の神 アグニを信仰する事火外道で、それぞれ数多くの弟子と信者がいた。
法華経序品1、釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆大羅漢の一人 5番目に記される。
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となると釈迦牟尼仏が授記。

ナンダ 難陀(133

仏弟子の1人で、釈迦の異母兄弟 孫陀羅難陀と同一人物とも
法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として大羅漢16番目に記される

ナンダリュウオウ 難陀龍王(134

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆仏法守護神の八大龍王の1番目に記される
仏教 における蛇形の鬼類である ナーガ の 王 仏典 に記されたインドの蛇形の精霊であるナーガは、 龍と 漢訳 されて中国に伝わった。ナーガはインドで古くから信仰されていた蛇神。
難陀龍王は千手観世音菩薩 の眷属である 二十八部衆 の一尊にも挙げられている

ニチガツジョウミョウトクニョライ 日月浄明徳如来(135

藥王菩薩本事品23、藥王菩薩過去譚で菩薩が所属した国の佛の名、一切衆生喜彌菩薩はじめ多くの 菩薩衆の為に法華経を説く。
日月浄明徳如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊

ニチガツトウミョウニョライ 日月燈明如来(136

法華経序品1 彌勒菩薩の問いに対して文殊師利菩薩が答える過去譚の中の佛の名。
日月燈明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊
過去世に於いて法華経を説いた佛で、釈迦牟尼仏と同じく法華経を説く前に六瑞相を顕した。

ニョイカルラオウ 如意迦樓羅王(137

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の迦樓羅王の4番目に記される。
迦樓羅王については大威徳迦樓羅王参照

ネントウブツ 然燈佛(138

法華経序品1、過去譚日月燈明が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる 8番目に記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり 後、八王子とも佛道を成じる。八王子が作佛し、最後に成仏した佛の名。

ハクラ 薄拘羅(139

ヴァックラ釈迦の弟子の一人である。仏弟子中、病をしなかったことから、
無病第一、また最も長く生きたので長寿第一の弟子などと称。
法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆大羅漢の一人14番目に記される
五百弟子授記品8、他の五百の羅漢と共に未来世に於いて作佛し普明如来となることを 釈迦牟尼仏より授記うける

バチアシュラオウ 婆稚阿脩羅王(140

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の阿脩羅王の1番目に記される 阿修羅道の王、八部衆または二十八部衆(中国では二十八天)に属する、仏教の守護神。
法華経では阿修羅は悪として書かれることは圧倒的に少なく基本的には三善道の1つもしくは 八部衆の1つとして描かれており善趣の存在である。

バツダバラボサツ 跋陀婆羅菩薩(141

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の15番目の菩薩として登場。
入浴せんとして悟りを開いたといわれる菩薩。. そのため僧堂では浴室に祀られている。

バツナンダリュウオウ 跋難陀龍王(142

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆で仏法守護神である八大龍王の2番目に記される。
龍王については難陀龍王参照

ハラダ 頗羅堕(143

法華経序品1 代々続く日月燈明如来の姓。
※賓頭盧頗羅堕(びんずるはらだ)☞釈迦牟尼佛の時代では釈迦(しゃか)の弟子で、十六羅漢の第一。 神通に長じたが、みだりに神通を用いたため、仏に叱られて涅槃(ねはん)を許されず、仏の滅後も衆生 を救い続けるとされる。

ビシャモンテンノウゴゼシャ 毘沙門天王護世者(144

法華経陀羅尼品第26、法華経を信じるものを守護する 毘沙門天に同じ法華経行者守護神として 3番目に守護の陀羅尼神咒を述べる 五番の善神
梵名: ヴァイシュラヴァナ  天部 の 仏 神で、持国天 、 増長天 、 広目天 と共に 四天王 の一尊に数えられる武神であり、四天王では 多聞天 として表わされる 。

ビダラ 毘陀羅(145

法華経陀羅尼品26に登場する人のいのちを短命にする悪鬼。
ヴェーターラインド神話の鬼神人の死体を操り、これを動かすと言われる、
日本の「死人憑き」(死体に取り付く見えない妖怪)と似ている 毘陀羅、起屍鬼、屍鬼と訳。
四夜叉の一仏典では青面金剛に従う四護法善神の夜叉。
それぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)

ヒツリョウカバシャ 畢陵伽婆蹉(146

Pilinda-Vaccha ピリンダ・ヴァッチャ、音写:畢蘭陀筏蹉 等他、
訳:悪口、余習、言語麁擴不遮尊貴 等他 釈迦の弟子の一人 舎利弗の弟とされる説あり。
法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆大羅漢の一人13番目に記される。 バラモン出身といわれCuula-Gandhaara という隠身呪術を学び名声を得ていたという。

ビマシツタラアシュラオウ 毘摩質多羅阿脩羅王(147

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四人の阿脩羅王の3番目に記される。
阿脩羅王については婆稚阿脩羅王参照

ビランバ 眦籃婆(148

法華経陀羅尼品第26 法華経を信じる者の守護神として現れる鬼子母神の眷属
十羅刹女の二番目として登場。

フクソクボサツ 不休息菩薩(149

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の5番目として名を連ねる。

フゲンボサツ 普賢菩薩(150

梵名: サマンタバドラ
文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍として祀られることが多い。
梵名のサマンタバドラとは「普く賢い者」の意味であり、彼の世界にあまねく現れ仏の慈悲と理智を 顕して人々を救う賢者である事を意味する。
法華経普賢勸発品28-に登場する。寶威徳上王佛の世界の菩薩で娑婆世界で法華経を説く 釈迦如来を訪ね頂受す。
一般に特に女性の信仰を集めた。密教では菩提心(真理を究めて悟りを求めようという心)の象徴とされ、 同じ性格を持つ金剛薩埵と同一視される。そのため普賢菩薩はしばしば金剛薩埵の別名でもある。
金剛手菩薩(こんごうしゅぼさつ)とも呼ばれる。「遍吉(へんきち)」という異名があり、滅罪の利益がある。
普賢菩薩の眷属は十羅刹女とされ、また時として十羅刹女たちの母鬼子母神も眷属とされる。 。初期の十羅刹女は唐装束であるが、国風の影響を受けた和装の羅刹女の作例も多い。
これは、法華経において普賢菩薩と十羅刹女が共に「法華経を護持する者を守る」と誓っていることに よるが、これらの女神がそばにいることも、 女性からの信仰を厚くする一因となった。

フコウテンジ 普香天子(151

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆天子群の3番目に記される

フタンナ 冨単那(152

法華経陀羅尼品26に登場する人をいのちを短命にする悪鬼 ブータ(Bhūta)ともインドに伝わる。
悪霊・吸血鬼の類。ブータナとも呼ばれ、傲慢であり、人の話に全く耳を傾けず、襲われた人間は 重病となったり死亡したりするともいわれる。
仏教においては富単那(ふたんといわれるな)と音訳されて広目天の眷属、仁王経の八部衆の 一つとされる。ヒンディー語ではブート(Bhūt)と呼ばれる。

フミョウニョライ 普明如来(153

五百弟子授記品8、憍陳如が未来世に於いて作佛した時の名
普明如来應供正徧知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊
同じく五百の阿羅漢も未来世に於いて同様の名の佛に作佛すると告げられる

フルナミタラニシ 冨樓那彌多羅尼子(154

梵: プールナ=マイトラーヤニープトラ、巴: プンナ=マンターニープッタ 富楼那弥多羅尼弗多羅は、釈迦仏の十大弟子の一人である。
略して富楼那(ふるな)と呼ばれることが多い。弁舌にすぐれていたために説法第一と称された。                             法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆として大羅漢18番目に登場
五百弟子授記品8 釈迦牟尼仏より未来世に於いて作佛することを告げられるその名を法明如来という。

ホウイ 寶意(155

法華経序品1、過去譚日月燈明が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる。
4番目の記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ホウイ法意(156

法華経序品1、過去譚日月燈明が出家する前の子、八王子の一人父の出家により法師となる。
8番目に記、妙光菩薩の八百人の弟子のひとり

ホウイトクジョウオウブツ 寶威徳上王佛(157

法華経普賢菩薩勧發品28に登場 普賢菩薩の帰属する国の佛 この佛のいる東方の國より普賢菩薩は 娑婆世界へ釈迦尊の説く法華経を聞くため飛来する。

ホウキンナラオウ 法緊那羅王(158

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆の四緊那羅王の1番目に登場する
インド神話に登場する音楽の神々(または精霊)である。仏教では護法善神の一尊で、天竜八部衆の 一つである。漢訳は人非人・疑神・歌神・楽神で、緊捺羅、甄陀羅(けんだら)、真陀羅(しんだら)とも 音写される 。

ホウゲツボサツ 寶月菩薩(159

法華経序品1 釈迦牟尼佛の霊鷲山における説法聴聞衆菩薩群の9番目として名を連ねる。

ホウコウテンジ 寶光天子(160

法華経序品1、釈迦牟尼仏の霊鷲山説法の聴聞衆天子群の4番目に記される。

以上で第4回は終了です。次回は6月はじめ最終回です。